観光研究
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27 巻 , 2 号
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論文
  • 佐藤 達也
    2016 年 27 巻 2 号 p. 49-57
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル オープンアクセス
    島国である日本において、積極的な海洋の活用は不可欠であり、多様な自然とともに地域ごとに様々な形で文化が形成されてきた。しかし現在ではそういった海洋の活用は減り、メディア等で取り上げられることの多い無人島でさえ、その活用については約1 %未満であった。そこで三重県鳥羽市浦村町の無人島である麻倉島において、総合産業としての観光という点に着目し、観光活用案の立案とプログラムの催行を試みた。2012 年から2014 年まで行なわれた調査の結果、積極的な地域資源の観光活用が、地域のみならず参加者へも波及効果を促し、海洋の総合管理を鳥瞰的に行なうことができる結果が示された。
  • 磯野 巧
    2016 年 27 巻 2 号 p. 59-70
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿では徳島市における観光ボランティアガイド活動がどのように展開してきたのかを検討した。観光ボランティアガイド組織による組織的な知識習得機会は、所属ガイドの知的好奇心を刺激し、彼/彼女らの個人的な知識習得機会への参加意欲を鼓舞する要因となっていた。こうした複合的な知識習得形態の構築・確立は市民生活・文化の観光対象化を促進させ、地域資源の観光資源化の拡大・実現に貢献していた。そして、所属ガイドはより多様化する観光資源の有機的連鎖性を自らの住民感覚に基づき解釈し、観光ボランティアガイド活動を考案・遂行していた。
研究ノート
  • 大畑 悟
    2016 年 27 巻 2 号 p. 73-80
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル オープンアクセス
    1992 年から2013 年のドイツの宿泊統計によれば、日本からの旅行者のドイツにおける宿泊者数のピークは、2000 年の約153 万人泊である。ロマンチック街道における日本からの旅行者の宿泊者数も同様に2000 年がピークで、2013 年の数字はそれを下回り、日本からの旅行者の出国状況は停滞している。一方で、中国、オランダ、スイス、ロシアからの旅行者の、ロマンチック街道、特にフュッセン、シュヴァンガウ、ローテンブルク、アウクスブルクにおける宿泊者数は、2004 年から2013 年まで、急激に増加している。しかしながら、日本からの旅行者のロマンチック街道(特にローテンブルク)における宿泊者数は、ドイツ以外の国からの旅行者としては依然として最大で、2013 年には154,418 人泊に達した。この数字は、2013 年の日本からの旅行者のドイツにおける総宿泊数の実に11.8 パーセントを占め、他国と比べてその割合は突出して高い。
  • 初田 香成
    2016 年 27 巻 2 号 p. 81-86
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/12/01
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿は第二次世界大戦直後の東京都において観光が建設行政の所管とされたことに着目し、この時設置された建設局公園観光課の活動と、同課の活動の一つの集大成だった東京都觀光事業綜合計画書(1951)について実態と意義を明らかにする。観光行政が建設局所管になった背景には当時の観光資源や施設の整備復旧の重視があり、建設局所管の特徴として同計画書に戦前からの国土計画や東京都戦災復興計画との共通点が見られること、具体的な都市空間像にもとづく計画がなされていたこと、背景に当時の都建設局長石川栄耀の存在がうかがえることなどを指摘した。都市計画と観光が再び接近しつつある現在、この時代の試みに学ぶことは多い。
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