訪日外国人観光客者数は、2017年は前年比19.3%増の2,869万人に達し、日本経済の低迷が長引く中、「観光効果」に景気回復への期待されている。特に牽引力が大きいのは、中国人観光客数の増加と消費支出の拡大である。2017年の訪日中国観光客は736万人に達し、訪日外国人観光客者数の国籍・地域別で1位であり、25.6%のシェアを占めているばかりでなく、その旅行消費額が16,947億円と全体の38.4%を占め、訪日外国人観光客による経済効果を左右する存在となっている。本研究は、上記の背景を踏まえ、中国人の訪日観光需要が今後どのように変動するか、観光消費行動の特徴という視点からその経済的要因を考察する。
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