獣医臨床皮膚科
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24 巻, 1 号
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総説
症例報告
  • 福富 輝, 山本 成実, 近藤 広孝, 渋谷 久, 亘 敏広, 加納 塁, 鎌田 寛
    2018 年24 巻1 号 p. 13-16
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/03/23
    ジャーナル フリー

    9歳,未避妊雌の雑種犬が,3ヶ月前からの搔痒,脱毛,鱗屑,落屑,糜爛,色素沈着を主訴に来院した。皮膚病理組織検査,骨髄生検,脾臓・肝臓の針吸引細胞検査によりリンパ球の増加,末梢血の血球計算にて著しいリンパ球増多を認めた。各種検査の結果,リンパ球の腫瘍性増殖,その他疾患は確認できず,皮膚病変を伴うリンパ球増多症と診断した。抗生物質,抗真菌薬,食事療法,インターフェロン療法等には抵抗性を示したが,ステロイド療法により皮膚病変の寛解,及びリンパ球増多症の改善を得た。

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