獣医臨床皮膚科
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19 巻, 2 号
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原著
  • Laura S. Barrientos, Julian A. Crespi, Veronica It, Pilar Peral-Garc&i ...
    2013 年19 巻2 号 p. 57-61
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/08/20
    ジャーナル フリー
    若年性汎発性ニキビダニ症は犬で頻繁にみられる疾患であり,遺伝的素因や免疫学的素因が関与する疾患である。本症は伝染性疾患でも人獣共通感染症でもないが,重篤で時に生命予後に影響することもある。本症はあらゆる犬種に発症しうるが,一部の報告では好発犬種に関する記載が見られる。本報告では1998年から2006年までの間に,アルゼンチン・ラブラタ国立大学獣医学部附属小動物病院で記録された499例について解析した。全ての症例において,ニキビダニ症があらゆる皮膚疾患よりも初発したと考えられ,最終的には本症と診断された。499例中28例が若年性汎発性ニキビダニ症と診断された。他の研究データと比較したところ,本研究ではボクサー,ジャーマン・シェパードおよび雑種犬に,本症が好発することが示された。本研究の成果は,若年性汎発性ニキビダニ症が一部の犬種に好発するという仮説を支持するものと考えられた。
  • Mitzi D. Clark, William H. Miller, Jr., Danny W. Scott, Hollis N. Erb
    2013 年19 巻2 号 p. 63-67
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/08/20
    ジャーナル フリー
    アルパカの趾間には,細菌感染症や外部寄生虫症,接触皮膚炎,亜鉛反応性皮膚症など様々な炎症性疾患が発症する。これらの皮膚疾患を診断または治療法を検討するうえで,細胞診は迅速かつ経済的で,実際的な検査法である。しかし健常なアルパカの趾間の細胞診所見に関する既報告は過去に存在しない。そこで本研究では,30頭の健康なアルパカ(Vicugna pacos)を対象として,前肢および後肢の趾間の細胞診による評価を行った。酵母菌,グラム陽性球菌および桿菌,ならびにグラム陰性菌は一般的に認められ,これらの細胞数について前肢と後肢とで違いは認められなかった。炎症性疾患の存在や過剰な上皮細胞の存在は,異常所見であると考えられた。
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