Staphylococcus pseudintermediusは犬の皮膚および粘膜の常在菌叢を構成するブドウ球菌種であり,犬膿皮症の主要病原菌である。過去30年間にわたって,
S. pseudintermediusに関する多くの研究が報告されている。近年,
S. pseudintermediusが産生する表皮剥脱毒素の同定や,メチシリン耐性
S. pseudintermediusの世界的拡大などの重要なトピックがupdateされた。本稿では
S. pseudintermediusの過去の研究報告および現在の情報のうち,特に分類,性状,病原性,薬剤耐性に関して要約することを目的とした。
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