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藤井 浩樹
原稿種別: 本文
セッションID: 1B1-J3
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
地域の人材と連携した自然体験学習の授業づくりを取り上げ,授業づくりをとおした教師の発達・成長について検討した。授業記録に基づいてインタビューをしたところ,教師はさまざまな実践的知識を獲得したこと,自然観,学習の指導観,教師としての職業観といった価値観の変容を遂げたことがわかった。
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宮野 純次, 高桑 進
原稿種別: 本文
セッションID: 1B1-J4
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
これからの保育や教育では,観察や実体験に基づく自然学習は一層大切になってくる。保育士や幼稚園教諭,小学校教諭を目指す学生たち自身が,直接体験を通して,将来の指導者としての生き物に対する感性を修得して欲しいと切望している。平成12年から開発し展開してきた指導者養成のための自然体験学習カリキュラムについて提案したい。
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能條 歩, 前田 和司, 山本 理人, 速水 修
原稿種別: 本文
セッションID: 1B1-J5
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
自然体験学習指導者の養成は,学校外の諸団体によるものが多く,大学教育のメインのカリキュラムとされることは少ない.そこで,2006年度からスタートした北海道教育大学岩見沢校のアウトドアライフ専攻のカリキュラムを例に,大学での指導者養成カリキュラムのあり方を提案したい.
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杉本 雅則, 楠 房子, 稲垣 成哲, 山口 悦司, 橘 早苗, 山本 智一, 竹内 雄一郎, 出口 明子, 関 孝雄
原稿種別: 本文
セッションID: 1B1-K1
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究プロジェクトでは、小学生を対象に、協調学習支援のためのカリキュラムおよびシステムの設計とその評価を行った。環境問題学習という課題に対し、みんなで考える場、個人で考える場を、情報通信技術を用いて実現することで、学習者の相互作用と学習への参加、および課題への理解に対しどのような効果があるかについて実験を進めた。本稿では、本プロジェクトの概要を示すとともに、個別の詳細な話題への導入とすることを目的とする。
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稲垣 成哲, 楠 房子, 杉本 雅則, 山口 悦司, 橘 早苗, 山本 智一, 竹内 雄一郎, 出口 明子, 関 孝雄
原稿種別: 本文
セッションID: 1B1-K2
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
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橘 早苗, 山本 智一, 杉本 雅則, 楠 房子, 稲垣 成哲, 山口 悦司, 竹内 雄一郎, 出口 明子, 関 孝雄
原稿種別: 本文
セッションID: 1B1-K3
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
小学校6年生理科の「生物と環境」の単元において,CarettaKids(センシングボードとPDA)を活用した授業実践を行った。本稿では,本システムの活用で,子どもたちの学習意欲が高まり,班で協力して試行錯誤を繰り返したり,PDAによって個人の考えを尊重したりすることによって,一人ひとりの思考の深まりを促進できた授業デザインを報告する。
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山口 悦司, 関 孝雄, 出口 明子, 杉本 雅則, 楠 房子, 稲垣 成哲, 橘 早苗, 山本 智一, 竹内 雄一郎
原稿種別: 本文
セッションID: 1B1-K4
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
CarettaKidsを導入した授業実践で得られたデータに基づいて,PDAとセンシングボードを活用した学習を評価した.具体的には,授業のビデオ記録を利用した相互行為分析を通して,PDAとセンシングボードが学習者の協調問題解決を支援できていたのかを吟味した.また,質問紙法による理解度テストを分析することで,PDAとセンシングボードを利用した学習を通して学習者が問題解決で扱われた内容領域に関する理解を深化できていたのかを検討した.
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鈴木 栄幸, 舟生 日出男, 久保田 善彦, 加藤 浩
原稿種別: 本文
セッションID: 1W1-T1
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
Kneading Board(通称KB)は、インターネットに接続されたコンピュータから、複数の学習者が一つの画面に同時に書き込むことを可能とする同期型画面共有システムである。このシステムは、全ての実践者に無料で公開されている。この原稿では、KBを試してみようと考えている人のために、そのダウンロードから起動までの手順を解説する。
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中山 迅, 林 敏浩
原稿種別: 本文
セッションID: 1W2-T1
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
筆者らが協同開発している反復再生可能型描画システムPolkaは,科学モデルの学習を支援するWindowsソフトである。理科授業での描画をPolkaで行えば,必要な部分を修正て描き直し,学習者は考えの変化を的確に表現できる。加筆修正した過程が記録されているので,再生しながら自分の概念変化の過程を振り返ることもできる。さらに,描画過程を他人に見せながら説明し,学習過程を共有することもできる。ワークショップでは,実際にPolkaを使い,児童・生徒の描画も見つつ,参加者の方とPolkaを用いた教育実践について検討したい。
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小川 義和
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-D1
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿では,現在の博物館をとりまく環境の中で,サイエンスコミュニケーションの位置づけを検討し,社会と連携・協働する今後の博物館経営のあり方として,ミュージアムコミュニケーションを提案する.
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三上 戸美, 小川 義和, 高田 浩二, 高安 礼士
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-D2
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿では,サイエンスコミュニケーションの実践の場としての博物館にフォーカスを当て,2005年10月〜12月に科学博物館等,動植物園,水族館を対象に実施したアンケート調査を元に,科学系博物館等におけるサイエンスコミュニケーションの現状を報告する.
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佐藤 明子, 室伏 きみ子
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-D3
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
欧米を中心とする初等・中等教育現場でのアウトリーチ活動の動向調査を行っている。研究者のアウトリーチ活動の活性化・支援のため,海外のアウトリーチ活動のデータベースを作成し,また,アウトリーチ活動用のテキストを作成する.
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進藤 明彦
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-D4
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
岡山県立岡山一宮高等学校では,平成11年度に普通科に加え,理数科2クラスを新設した。この理数科は,大学との連携を視野に入れた教育課程を組んだ新しいタイプの理数科としてスタートした。1年次に,研究者による年4回の講演会と研究施設見学,夏季休業中の宿泊研修。2年次には,各自の興味の対象に応じたテーマを設定し,1年間を通して研究を行い発表する課題研究を実施してきた。これらの取り組みの中で,大学や研究施設との連携事業を行ってきた。これらの教育プログラムは,多くのSSH校で主として実践されている内容であり,岡山一宮高等学校理数科の卒業生の動向は,SSH校から大学に進学し,社会へ出て行く学生の動向を推測する資料となると考えられる。平成17年度末に,理数科1期生が大学を卒業したため,その追跡調査を行った。その結果,理数科卒業生のうち,国公立現役合格者における大学院進学率は63.6%であり,対照群である同期の普通科理系卒業生の44.4%を大きく上まわった。これは,高大連携教育により研究職に対する,より具体的なイメージが植えつけられた結果であると考えている。
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三宅 志穂
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-D5
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,英国・FSCの組織マネジメントを歴史的アプローチから明らかにし,60年以上にわたって組織を維持・発展させてきたリソースについて考察することを目的とした.資料として,当機関が発行した文献や,FSC関係者へのインタビュー内容を用いた.また,検討を進める手続きとして,まず,FSCの歴史的展開における4つの年代(「黎明期(1943-1955)」,「創生期(1956-1968)」,「整備期(1969-1987)」,「拡充期(1988-2004)」)に従って,各年代の組織マネジメントの特質を抽出した.次に,博物館の運営について論じられてきた4つの資源,すなわち,物的資源,人的資源,財務的資源,知的資源,を参考にして,FSCが組織マネジメントにおいて,どのような資源を重視してきたのかについて考察した.その結果,FSCは4資源の中でも,特に知的資源に関わる組織マネジメントに積極的に取り組んできたことが見いだされた.黎明期以来,知的資源の獲得を積み重ねることによって,FSCには組織的な能力が蓄積され,このことが,今日までFSCの組織の維持・発展を可能にしている要因のひとつになっているのではないかと考察された.
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小口 祐一, 武田 正司, 春日 菜穂美
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-E1
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は統計教育の下位目標に着目し,このうち基礎的な目標群を「統計の知識・技能」と「統計的探究の方法」に分類し,教材開発の軸と枠組みを設定した。その結果,高校統計教育における教材開発をすすめる一つの観点を提示することができた。
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岸本 忠之
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-E2
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿の目的は,一斉授業における正負の数の減法に関する計算の導入場面の話し合いにおいて,どのように数学的知識が構成されているのかを明らかにすることである。そのためあるクラスの正負の数に関する一斉授業を観察した。その結果正負の数の減法の導入において(1)論点の明確化→(2)アイデアの提示→(3)計算方法の作成→(4)計算方法の確立という過程が認められた。
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友部 真弓, 河端 善登, 小林 隆義, 柴本 大介, 宮崎 望, 荒木 昇, 松尾 七重
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-E3
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究の目的は、中学校において分数の除法の計算方法の意味を問い直す学習指導の意義を明らかにすることである。そこで、国立大学附属中学校第1学年の生徒35名を対象に授業および質問紙調査を実施し、その結果を考察した。その結果、生徒たちは分数の除法の計算方法の意味を考えられるようになり、またそのような手続きの根拠として原理・法則があることやそれらを導くことに対して興味・関心を抱くようになった。したがって、分数の除法の計算方法の意味を中学校で問い直す学習指導は意義のあることだとわかった。
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松尾 七重
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-E4
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究の目的は図形学習後の小学校6年生と図形の定義学習前の中学校2年生における定義の捉え方の実態を明らかにすることである。そのために,実態調査を行い,小学校6年生と中学校2年生における長方形,ひし形及び平行四辺形の定義の捉え方を比較する。その結果,全体的には,図形の定義を性質の列挙と考えている人が増えるが,それ以外の捉え方には変化が見られないことが分かった。
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河端 善登
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-E5
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究の目的は、証明の同様な構造をもつ複数の証明問題の解決過程に見られる洞察に関する生徒の実態を明らかにすることである。そのため、ペーパーテスト調査、質問紙調査を実施し、結果を考察する。その結果、生徒が新しい証明問題に直面した時、それと証明の同様な構造をもつ問題をすでに解決することができていれば、新しい証明問題も解決できることがわかった。
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齋藤 俊輔
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-F1
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,図形の敷き詰めに着目し,そのためのコンピュータソフトについて調査を行った。それを基に,よりよいソフト開発を考えたが,学校におけるソフト利用の課題等を踏まえ,Flashを用いたWebアプリケーションの開発を行った。
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金田 和豊
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-F2
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では、「平面図形」における共点性・共線性という性質に着目し、作図ツールを利用した教材開発を行ってきた。本稿では、「What if not」の考えを基に、問題状況を変化させ、様々な三角形の心を関連付けることで、心の統合的な扱い方について述べる。
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江見 圭司
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-F3
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
筆者はこれまで情報教育の立場で数学教材を開発してきた。その際に,科学教育への利用も同時に念頭に置いてきた。今回は関数とグラフに関して報告する。横軸と縦軸の意味を理解させる教材を開発したので,それを報告したい。
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礒田 正美, 小川 義和, 江山 静海, 大和田 裕子, 豊﨑 絵美, 中村 信介
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-F4
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
原典による数学史教材開発研究を基盤に科学博物館における数学展示物・実験教具4件を開発し、その実践を行った。多様な層の参加者から、発達段階・経験・学習段階に応じた学習活動が認められ、そこでの経験が、その後の数学学習の契機となりえることを確認した。
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青山 和裕
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-F5
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
統計的リテラシーの階層を明らかにする試みは行われているが,統計的な主張に対する批判的評価が最高位に位置づけられ,生徒が自身の解釈や仮説を構築することなどはそれらの階層の中に位置づけられていない。このような視点を取り入れ,生徒の状態をより精緻に捉えることのできる階層を再構築するための方法論について検討した。
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魚住 明生
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-G1
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
前報では,技術科教育におけるロボットコンテスト(以下,ロボコンとする)を取り入れた学習の現状と今後の課題をロボコンに参加した生徒へのアンケート調査等から検討した。その結果,ロボコンを取り入れた学習が技術科教育の題材として有効であるが,数余の課題が明らかとなった。本研究では,ロボコンに関連して,科学技術教育における新たな教材を開発することを目的としている。具体的には,火星探査を題材としたローバーコンテストを取り入れた教材について検討した。
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成瀬 喜則, 栂 伸司, 早勢 欣和
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-G2
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
実験・実習による科学的な学力の育成,外国との共同学習によるグループ学習能力の育成を目的として,PICを搭載した自動車模型を開発した。自動車に搭載された電池から電力をモーターに供給する際に,PICで電力制御を行い,エネルギー一定の元で走行する環境を作った。英国の生徒に対する授業実践を通して,教育実践の有効性についての知見を得たので報告する。
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倉坪 慎一, 益子 典文
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-G3
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では,中学校技術科における「技術とものづくり」領域の教材開発において,地域の技術を題材とした,技術習得型教材開発法を提案する。この方法は,教材開発者(教師)自身が,技術の習得をまず行い,そこでの経験に基づきながら,学習者にとって最適な素材選択,学習活動の設計を可能とする方法である。この方法に基づき、岐阜県飛騨地方の「千鳥格子」の教材開発ならびに実践を行った。
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石塚 学
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-G4
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,三角形の重心をテーマに,厚紙での作業やコンピュータの活用,話し合い等により,生徒の探究活動の充実を目指し,複数の教科における様々な活動を通して,物事をいろいろな視点から捉えるとともに,創造的な思考力の育成を試みた。
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加藤 伸子, 伊藤 三千代, 内藤 一郎
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-G5
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
小学生参加のワークショップとして,電気回路の基礎を学びながら自分で形や色を工夫したアートロボットを作るワークショップを実施した。このワークショップではアートと工学を結びつけることで科学に関心のない小学生にも楽しんでもらえると供に,電子工学,デザインを各々専門とする聴覚障害学生が小学生と共同で制作を行うことにより,障害者と健常者との交流,大学生と小学生の交流という社会性,地域交流の体験も推進する。この試みについて述べると共に,聴覚障害学生の主体性を育む教育としての可能性について考察する.
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瀬戸崎 典夫, 森田 裕介, 藤木 卓
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-I1
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,ものづくりに必要な能力のひとつである空間認識力に着目し,大学生と中・高生の比較によって大学生の実態を明らかにすること,「空間認識力」「巧緻性」及び「関心・意欲・態度」の関係を明らかにすることを目的とした。その結果,次の4点が明らかになった。(1)空間認識力は年齢に応じて向上するが,教員養成課程学生の25%は高校生の平均より低く,13%は中学生の平均よりも低い値であった。(2)空間認識力の上位群と下位群には、切断技能に有意差はみられなかった。(3)空間認識力の上位群は,短い時間で立体を組み立てることができた。(4)空間認識力の上位群は,ものづくりに対して高い意識をもっていた。
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加藤 浩, 山下 淳, 藤原 康宏, 鈴木 栄幸
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-I2
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
社会構成主義の立場から教育評価の概念を再検討し、相互評価に新たな意義付けを行う。さらに相互評価に求められる要件について考察する。
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郡司 賀透
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-I3
発行日: 2006年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
幼児教育教員にもとめられている環境構成の特徴を明らかにする基礎的な研究の1つとして、教育実習テキストにおける実習日誌の記述内容に着目して分析を行った。その結果、以下の4点が明らかになった。①多くの教育実習テキストが実習日誌に関する内容を記述していた。②実習日誌を書く行為の目的は多岐に渡っており、なかでも実習生の省察が最も多く言及されていた。③実習日誌には、客観的な記述と主観的な記述の両方が求められていた。④記述行為における具体的な指示には、書式に関わるものが多数あった。
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勝呂 創太, 葉山 優, 小嶋 美也子, 圓谷 秀雄, 金田 知之, 下條 隆嗣
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-I4
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿は,小学校段階から粒子概念を導入するための基礎研究として,量的調査と質的調査の2つの側面から児童のもつ粒子像の実態について検討した.量的調査では,「全ての物質は粒子からなる」という教示を与えることで,児童が日常生活に関わる現象を粒子像を用いて考えやすくなるという効果が見られた.質的調査では,5人の児童を対象に物を細かくする活動やその逆の活動を行わせながら面接調査を行い,児童がイメージできる極小の粒は,原子・分子の大きさには程遠い,「辛うじて目に見える大きさ」程度であることが明らかになった.
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宮地 功
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-I5
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
A高等学校理数科の2年生で実施している課題研究によって,生徒の意識などがどのように変化するかを知る調査を昨年実施した.その内容は,力と意識の評定値,それを向上させるのに役に立つ活動,イメージ形成調査について1年間調査した.ここでは,イメージ形成調査について分析した.これから生徒のイメージが研究分野と研究対象について広がることが,明らかになった.
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坂田 尚子, 高垣 マユミ, 森 嘉代子
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-J1
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
小学校低学年で学習する生活科において,「知的な気付き」を体験することを授業の目標とすることがある。授業における児童の表れを,科学的な側面から注目し,子どもたちは将来理科(科学)をまなぶための基盤となる「知的な気付き」を体験しているのか,また,教師の意図した授業となりえたのかということについて授業評価を試みた。その結果,「児童が自ら見つけたことや触った感覚と比較しての気付き」「物を見つけた場所や状況,その物の大きさなどと関連付ける気付き」「事物の特徴に気付く発言が促されることにより気付きが拡張したこと」などが認められ,「知的な気付き」を体験していることが推測できた。また,ワークシートを用いたことなどで,教師の意図した成果が挙げられたことが明らかになった。
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黒田 秀子, 竹中 真希子, 稲垣 成哲, 大久保 正彦, 出口 明子
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-J2
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
筆者らは,2003年度に実施した小学校2年生の生活科「季節見つけ」の単元について,実施後の自己評価等をもとに,システムや単元の改善を行い,2005年度に改善版の実践を行った.2005年度では,システムに分類支援機能を実装するとともに家庭での取材活動を主体とした授業をデザインした.その結果,2005年度における授業デザインの有効性を見いだすことができた.
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石井 康博
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-J3
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は小学校算数科授業において子どもの具体物利用が分数での等分概念の意味理解にどう影響を及ぼすか検討する.小学4年3学級を対象に「分数」導入授業を,1)単位に依拠せずインフォーマルな知識をもとに分数表記する実験群(1学級)と2)数量の単位に依拠し,長さ・かさの端の大きさを分数表記する教科書群(2学級)に分け実施した.授業前後に実施した分数の等分概念に関するプレテストおよびポストテスト,ワークシートに記録された子どもの方略分析の結果より,等分の意味理解には「全体」・「部分」・「等分割」に関連するインフォーマルな知識が組み込まれた具体物利用の活動が有効であることが示唆された.
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御園 真史, 赤堀 侃司
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-J4
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では,A大学,B大学の2つの大学で行われた数学のリメディアル教育において,2つの授業形式がどのように学生の数学に対する態度や達成度(テストの得点)に影響を与えるのかをパス解析を用いて分析した.この結果,授業形式の違いが「道具的動機付け」に大きく影響を与えたことがわかった.また,この「道具的動機付け」が「得点の伸び」にも大きく影響することがわかった.一方で,授業形式の違いが,学生の「練習方略」にも影響を与えているものの,「練習方略」から「得点の伸び」のパス係数は負であることがわかった.すなわち,学生の得点を伸ばすには練習させればよいといった短絡的な発想は成り立たない可能性が示唆された.
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三崎 隆
原稿種別: 本文
セッションID: 1G1-J5
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では,中学校第2学年理科の単元「電流とその働き」を事例として,異なる成績群の生徒同士及び同じ成績群の生徒同士によるgatekeeperとend userの会話を明らかにするために,マイクロホン及びスピーカーのものづくりの探究過程に見られる学び合いにおける会話事例を分析した.その結果,gatekeeperとend userの会話は,異なる成績群の生徒同士の間の相互行為に多く,それも相対的な成績の上位や下位に関わらず現れることが明らかになった.
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氏家 亮子, 佐伯 昭彦, 土田 理, 佐藤 一
原稿種別: 本文
セッションID: 1W3-L1
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本ワークショップの目的は、企画者らが開発した数学と物理との総合学習の教材を、実際に体験し、その有効性について議論することである。ここで取り上げる教材は、ハンドヘルド・テクノロジーを活用して、生徒が主体的に物理現象のデータを収集し、データを数学的・物理的に探究することを目的としている。3回目にあたる今回は、人間の『歩く』という運動をテーマに取り上げ、データを収集、その運動の様子を観察、数学的にモデル化を行なう教材をもとに、次のアクティビティを行なう。(1)ハンドヘルド・テクノロジーの紹介と繰作練習,(2)教材・活動事例の紹介,(3)参加者全員による活動(実演),(4)教材・資料の配布
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竹中 真希子, 黒田 秀子, 大久保 正彦, 稲垣 成哲
原稿種別: 本文
セッションID: 1W3-T1
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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今日,ケータイの教育利用が注目されてきている.このワークショップでは,ケータイとWebページをシームレスに結ぶシステムである"clippicKids"と,ケータイのWebブラウザからアクセスできる参加体験型ゲームシステムである"attaQ"を使い,学習活動におけるケータイの有効的な利用について検討する.実際に"clippicKids"と"attaQ"を体験していただき,教育デバイスとして注目されているケータイを活用した学習支援の可能性について検討する.
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坂谷内 勝
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-D1
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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これまで太平洋の国・地域の日本語教育機関におけるコンピュータ及びインターネット等(IT)の整備状況と,日本語教師・学習者のITの使用目的等を調査した。今年度から3年間は,中東欧諸国の日本語教育機関を対象とし,ITの整備状況とITを利用した教育用コンテンツの実態を調査する。本報告では,これまでの調査結果と今後の調査方法について報告し,海外日本語教育機関におけるITの教育利用に関する課題と,その解決策を提案する。
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小倉 康, 松原 静郎, 猿田 祐嗣, 鳩貝 太郎, 三宅 征夫, 吉田 淳, 熊野 善介, 人見 久城, 隅田 学, 中山 迅, 益子 典 ...
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-D2
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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この度,1999年に実施した5か国の理科授業に関する国際比較研究(TIMSS理科授業ビデオ研究)の結果を公開した。わが国に関して明らかとなった主な結果と課題について報告する。
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楊 導核
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-D3
発行日: 2006年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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情報化とグローバル化が進み,2000年以降,中国と日本の高等学校では,ほぼ同時に「情報」科が必修になった.筆者は,中国高等学校の情報教育における改革の方向を検討するために,日本の高等学校の情報教育との比較を行った。本稿では,教科書を手がかりに中国と日本における高等学校の情報教育について,比較し検討した。その結果,中日の情報教育の相違点として,中国では操作技術と基本知識を重視し,倫理的な内容を重視していないことが明らかになった.日本では,逆に,倫理的な内容を重視していることが分かった.
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吉岡 亮衛, 藤田 剛志, シュテフアン・カイザー
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-D4
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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3年間の日独比較研究の中から科学に対する情意面の調査結果を取り出し、日独の比較を行ったところ、国際学力調査の結果とは逆に、いくつかの側面でドイツに比べて日本が劣る点が明らかとなった。
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中山 迅, 宇田津 徹朗, 稲垣 成哲, 高橋 治郎, 山口 悦司, 里岡 亜紀, 大黒 孝文
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-D5
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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我々は身近な自然としてのテフラ(火山砕屑物)について中学生が研究者の支援を受けながら行う協同学習のモデルを開発する研究に着手した。今回の事例では,九州周辺の火山から噴出したテフラを,宮崎県,兵庫県,愛媛県の学校の中学生が観察し,Web上での対話を通して学習を進める。計画には,統合国際深海掘削計画(Integrated Ocean Drilling Program: IODP)に従事する米国の研究者も連携して,国内・海外を結ぶ学習も目指している。
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高橋 庸哉, 坪田 幸政
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-E1
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
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文科省SPP事業の一環で、天気情報や空気・大気実験を扱ったワークショッププログラムを開発し、3年間にわたって実践した。授業の中で使える素材提供を通じて、参加者から児童に波及していくことを意図した。また、理科を専門としない小学校教員を対象とし、広く使えるものを考えた。ワークショップ終了後及び学年末に参加者にアンケートを行い、研修の評価を行った。参加者の70%がワークショップで取り上げた内容を利用しており、意図は達成されたと考えられる。
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山下 修一
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-E2
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
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千葉県長期研修生・千葉県教育研究集会(理科)の研究動向を探るために,過去20年間の資料を5年ごとに4つのブロックに分けて分析した。その際に理科教育学研究との比較を通して,特徴を明らかにした。長期研修生研修報告は報告書の全内容,千葉県教育研究集会での研究レポートはタイトルと仮説の記述について,理科教育学研究はタイトルについて,データベース化して比較分析した。その結果,以下の5点について明らかになった。(1)タイトル末表現については,「研究」よりも気軽な表現として用いられている「在り方」が増加傾向にあり,「教材化」「検討」はほとんどみられなくなった(2)タイトルに含まれるキーワードについては,指導要領の影響で「学習」は増加傾向にあったが,「指導」は減少していた(3)仮説については,千葉県教育研究集会での研究レポートには1987年度から記述があったが,長期研修生研修報告には1994年度から導入された。1994年度には長期研修のシステムに変化があり,書式も従来の2段粗から段組無に変更されていた(4)研究方法については,1986-1990年度ごろは「教材開発」や「実態調査」の記述が詳しく,2001-2005年度になると,教育委員会での授業重視の指導により「検証授業」の様子が詳しく描かれていた(5)長期研修生研修報告の文献については,学会関連の雑誌は難しく身近でないと受け止められて,ほとんど引用されていなかったこれらの点を踏まえて,現職教員の実践研究の指導にあたることが大切になると示唆された。
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加藤 正弘, 伊佐 公男, 小鍛治 優, 深江 千代一
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-E3
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
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小中高大の教員や企業人が集い,授業公開や研究成果公開を通して理科好きな子どもたちを育てる実践研究に取り組んだ。その実践の過程が校外で行う教員研修の在り方として,大きな意味を持つと考えられる。
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辻 泰史, 中野 修一, 中山 広文
原稿種別: 本文
セッションID: 1G2-E4
発行日: 2006/08/10
公開日: 2018/05/16
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倉敷天城高等学校は,平成17年度にスーパーサイエンスハイスクール(SSH)研究開発校に指定され2年目を迎えた。理数教育と語学教育を両輪とする研究開発を行っており,特に研究内容や研究成果について英語で表現し,議論できる能力を伸ばすためのプログラムの開発に力を入れている。恒常的に海外の高校生との交流プログラムを展開するためには,姉妹校を持つことが有効であると判断し,昨年,米国ミズーリ州カンザスシティの私立進学校と姉妹校提携を行った。今年8月には生徒20名を姉妹校に短期派遣する計画であり,そのためのサイエンス研修プログラム(現地及び事前)を開発した。海外派遣を契機に学習意欲が高まる一方で,事前プログラムにおいて生徒たちは自らの課題に気づき大きな壁に直面していることもわかった。
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