Webコンテンツは,今後ますます増加していくと思われる.果たしてWebコンテンツは科学への興味関心を高めるために効果があるのだろうか.大学1年生に対し,Webコンテンツへの興味関心等を尋ね,小学校・中学校・高校時代の数学・理科への興味・関心と比較検討した。数学・理科の内容への興味は,いずれも小学生の時は高い興味を示しているが,中学,高校と上がるにつれて低下していくという結果であり,これは,TIMSSやPISAの結果と一致する。また,これまでにWebコンテンツを用いた授業の経験を十分に持つ学生は,Webコンテンツへの魅力,期待,興味関心も高いことが示された。そこで,数学や理科の内容への興味とWebコンテンツへの魅力,期待,興味関心を比較すると,小学生・中学生・高校生時代に数学や理科の内容への興味が高かった学生は,Webコンテンツへの魅力,期待,興味関心も高いことが示された。
抄録全体を表示