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福家 稔, 河野 結斗, 藤岡 淳, 大石 候多, 伊與田 宗慶
p.
4-5
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
Fe/Al異材抵抗スポット溶接では,接合界面に形成される金属間化合物(IMC)が厚くなると強度が低下することが知られている.先行研究では,接合界面の冷却促進がIMC厚さの抑制に有効であることが確認された.これより,抵抗スポット溶接の水冷電極の冷却能の向上によりIMC厚さを抑制できると考えられるが,その効果に関する検討例は少ない.そこで本研究では,IMC厚さに及ぼす電極冷却の影響について検討する.
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宮内 貴章, 田中 靖人, 長谷川 慎一, 森貞 好昭, 藤井 英俊
p.
6-7
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
筆者らは、入熱とともに接合界面に高い圧力を付与できる固相抵抗スポット接合法を開発している。
輸送機器の車体軽量化の手段としてFe-AL異材接合の需要が高まる中、Fe-Al間に形成される厚いIMC層は脆く、接合強度低下の原因となる。そこで,本プロセスの高加圧での接合によるIMCの薄膜化が期待できる。本研究では合金化溶融亜鉛メッキ鋼板と6000系アルミニウム合金を接合し、強度試験と断面観察を行ったのでその結果を報告する。
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その1.接合部の形態的特徴と引張せん断強さの関係
松岡 秀明, 山口 雄平, 尼子 龍幸, 堀田 尚輝, 藤崎 徹也, 梅野 栄介, 高橋 康平, 各務 綾加
p.
8-9
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
本研究では,自動車の軽量化に対して有効なマルチマテリアル化の実現を目指し,スポット溶接法を用いた鋼板とアルミ合金板の接合技術を検討する.鋼板とアルミ合金板のスポット溶接に関する研究は多数報告され,接合界面に生成される金属間化合物が接合強度と密接に関係することが指摘されている.引張せん断強さを高めるための接合界面制御指針を得る目的で,引張せん断強さと接合部の形態的特徴の関係について詳細調査した.
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その2.剥離破壊挙動に関する調査
堀田 尚輝, 藤崎 徹也, 梅野 栄介, 高橋 康平, 各務 綾加, 松岡 秀明, 山口 雄平, 尼子 龍幸
p.
10-11
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
本研究では,自動車の軽量化に対して有効なマルチマテリアル化の実現を目指し,スポット溶接法を用いた鋼板とアルミ合金板の接合技術を検討する.著者らは,合金化溶融亜鉛めっき鋼板とアルミ合金板を対峙させてスポット溶接し,接合部の形態的特徴と引張せん断強さの関係を報告した.本報では,静的,動的なL字剥離挙動について調査し,接合強度を高く,安定化させる指標の有用性について検討した.
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その3.超音波による異材接合部の非破壊検査
山口 雄平, 松岡 秀明, 尼子 龍幸, 堀田 尚輝, 藤崎 徹也, 梅野 栄介, 高橋 康平, 各務 綾加
p.
12-13
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
鋼板とアルミニウム合金板のスポット溶接部の非破壊検査法を開発している.今回は,鋼板とアルミニウム合金板の異材接合界面の超音波反射特性に応じた接合径の検査アルゴリズムを開発し,その適用性について検証を行った.その結果,開発した検査アルゴリズムにより,異材接合界面の接合径を良好な精度で評価できることが分かった.
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接合部形成に及ぼす発熱形態の影響
多田 裕大, 渡部 良樹, 平松 茂, 関本 隆司, 池田 倫正, 伊與田 宗慶
p.
14-15
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
円筒形LiBのタブ材においては,コスト削減や充電速度の向上を目的に従来材料のニッケルから銅合金への置換が検討されている.そこで電池ケースである鉄系材料との異材マイクロスポット溶接が注目されている.ここで従来検討において,銅合金と鉄系材料のニッケルメッキが拡散し接合することが確認されている.この拡散層の形成メカニズムの解明を目的に,発熱形態の観点から実験と数値シミュレーションを用いて検討した.
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発熱形態に及ぼす接合条件の影響に関する数値解析的検討
渡部 良樹, 多田 裕大, 伊與田 宗慶, 平松 茂, 関本 隆司, 池田 倫正
p.
16-17
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
円筒形LiBの電池ケースとタブの接合においては,銅合金と鉄系材料の異材マイクロスポット溶接が行われている.第1報では,これらの接合メカニズムを明らかにすることを目的に,数値シミュレーションを用いて発熱形態に関する基礎的な検討を行った.そこで第2報では,溶接プロセスにおける影響因子を明らかにすることを目的に,接合条件を変化させた際の発熱形態の変化について,数値シミュレーションにより検討した.
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池田 倫正, 伊藤 斗樹, 平松 茂, 関本 隆司, 伊與田 宗慶
p.
18-19
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
リチウムイオン電池パックは電池をタブにより連結することで製造されるが,電池パックの大容量化,高速充電化などに対応するため,タブ材には良導電性金属のNiあるいはCu合金などが使用され,鋼板製の電池ケースとタブとの接合は異種金属接合となる.本報告では,片側からの溶接が可能であるシリーズ式のマイクロプロジェクション溶接を対象とし,その接合プロセスに及ぼすタブ材質の影響について検討した結果を報告する.
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Paponpat CHAIMANO, Ninshu MA, Kunio NARASAKI, Tetsuo SUGA, Sendong Ren
p.
20-21
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
Pt/IN600マイクロ抵抗スポット溶接プロセス現象を再現する三次元数値解析モデルと研究ソフトを開発し、交流と直流の溶接条件などが異なるケーススタディを行い、解析結果に及ぼす電流モードの影響を明らかにした。
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加瀬部 隆太, 森貞 好昭, 潮田 浩作, 釜井 正善, 藤井 英俊
p.
22-23
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
自動車分野ではアルミニウム合金の接合に抵抗スポット溶接が多用されているが、大電流が必要となるだけでなく、HAZ軟化や電極の低寿命化などが問題となっている。そこで本研究では、被接合材を溶かすことなく固相で点接合できる固相抵抗スポット接合の適用を検討し、A6061-T6アルミニウム合金の適切な接合条件と接合機構を調査した。加えて、各接合条件で得られた継手の機械的性質及び微細組織を詳細に評価した。
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松蔭 武士, 伊與田 宗慶, 樽井 大志
p.
24-25
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
近年、自動車車体の軽量化のため、従来適用されてきた鋼板よりも軽量であるアルミニウム合金の適用が拡大している。アルミニウム合金は表面の酸化被膜や高伝導率を有しており、さらに、ギガキャスト等で注目されているアルミニウム鋳材は低溶融温度や内部欠陥のため、抵抗スポット溶接での接合は困難とされる。本報では、アルミニウム鋳材の抵抗スポット溶接性、ならびに継手の機械的特性を調査した結果を報告する。
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渡辺 由布, 永瀬 裕也, 松蔭 武士, 木下 圭介, 樽井 大志
p.
26-27
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
自動車ボデーのアルミ同士の抵抗スポットの電極として複数同心円溝形電極が採用されている。
この電極を用いたアルミスポット溶接の品質調査のため、適正電流範囲、連続打点性、強度特性を基礎実験として評価して、ラジアス型電極との比較を行った。また、試験片の断面観察を行いナゲット形状を比較した。
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永瀬 裕也, 松蔭 武士, 木下 圭介, 渡辺 由布, 樽井 大志
p.
28-29
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
複数同心円溝形電極を用いたアルミ同士の抵抗スポット溶接について、第一報で報告した、適正電流範囲、連続打点性、強度特性のラジアス型電極との差異を断面観察、電極の表面プロファイル分析、シミュレーションを用いて調査した結果を報告する。
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近野 佑太郎, 福田 敏彦
p.
30-31
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
抵抗スポット溶接は母材板厚から,必要溶接径を定義する場合がある.一方で析出強化型アルミニウム合金について必要溶接径を満たしている状態で,径以外の因子が十字剥離試験の破断形態に与える影響ついて詳細に調査・研究された報告例は少ない.本報は,抵抗スポット溶接で得られる溶接部形状に着目し,加圧力を変更した場合に発生する溶接部形状の変化と十字剥離時の破断形態の関係性について検討した内容となる.
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藤本 裕介, 伊與田 宗慶
p.
32-33
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
これまでに,自動車部材を対象としたAl合金の展伸材/ダイカスト材の接合方法として抵抗発熱クリンチングを提案している.本接合方法の課題であるダイカスト材の放射割れについて,F材を用いてその発生状態と抑制について明らかにしたが,調質条件の変化に伴う放射割れの発生状態の変化とその抑制方法については明らかになっていない.そこで本発表では,ダイカスト材の調質条件を変化させて放射割れの抑制について検討する.
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渡邉 信也, 斉藤 仁, 譚 錫昊, 豊田 紘樹, 池田 倫正
p.
34-35
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
著者らは,既報において,波形目標値制御と休止時間自動制御による新スポット溶接法 のメカニズムと冷間圧延鋼板を用いた薄厚厚三枚重ね板組溶接への適用効果を報告した.第3報では新スポット溶接法に新たに周波数変調式の電流制御法を提案し,熱間プレス鋼板(ホットスタンプ材)への適用効果として,溶接の安定性向上,板組と板厚比の拡大効果について報告する.
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角谷 康雄, 押野 勇樹, 山根 敏
p.
36-37
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
短時間通電環状圧入接合の接合メカニズムを明らかにするためにSCM415H同士の接合部の結晶粒の変化と酸化皮膜の変化を観察した。接合が進行すると結晶粒は大きくなり接合界面を跨いで成長し接合部は一体化した。酸化被膜は厚さ2-3nmのFeを主体とする酸化物で、接合が進行すると母材中のCr、Mn、Siによって還元され凝集し少なくなり最終的に接合界面近傍から消失した。
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金原 幸平, 岩瀨 航平, 中島 琉貴, 早川 邦夫
p.
38-39
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
著者らの開発した円盤状部品と軸状部品の電気抵抗圧接法(円環状電気抵抗圧接法)では,円環状の接合領域の変形状態が接合の適否の重要な判定基準であるが,その接合条件の設定は,技術者の試行錯誤によっていた.ここでは,条件設定の有効なツールとなりうる有限要素解析の高精度化を目指すため,接合実験および解析を行い,実験で得られた電位,電流,温度,押込み変位および接合部形状の予測に及ぼす解析条件の影響を調査した.
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富士本 博紀, 今村 高志
p.
40-41
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
超高強度鋼板ではスポット溶接部の継手強度が低下するため、部位によっては溶接部の破断が発生し狙い通りの部材性能が得られない恐れがある。このようなケースに対応するため、抵抗スポット溶接機を用いて、電極で鋼製リベットを加圧しながら通電加熱してかしめる接合技術の開発に取り組んだ。本報では開発技術の接合条件と継手強度特性について報告する。
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Exploring Influence of Applied Displacement Rates
Rishabh SHOTRI, Yoshiaki MORISADA, Kohsaku USHIODA, Hisashi SERIZAWA, ...
p.
42-43
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
Numerical and experimental studies analyzing the influence of applied displacement rates on the interfacial plastic deformation and final weld features in pressure-controlled joule-heat forge welding.
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超ハイテン高板厚比板組におけるスポット溶接適応制御技術の開発 その1
堀川 裕史, 川合 蒼紫, 古迫 誠司, 児玉 真二, 佐橋 賢治, 福島 健治, 川松 悟
p.
44-45
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
スポット溶接では、適正な入熱量を記憶させて、総入熱量を再現する適応制御技術があるが超ハイテン材への適用例は少ない。本報では、板隙を付与した超ハイテン材を含む高板厚比板組に対して、短時間高電流予備通電と適応制御、さらに後通電を組み合わせた検討を行った。予備通電の効果により適応制御時の散り発生を抑制してナゲット径を確保し、さらに後通電により溶接接手強度も改善された。
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銭谷 佑, 米林 亮, 大野 敦史, 植松 一夫, 阿部 雅彦, 西村 隆一, 濵田 幸一
p.
46-47
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
電動車のキャビン骨格構造を対象として、高機能一体化部品の開発を進めている。本報では、コーナー部への材料流入を制御するために板を重ね合わせた状態でスポット溶接した後にホットスタンプ成形するTWB工法を用いることで、高い部材性能が得られたことを報告する。
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谷口 大河, 若林 千智, 堀川 裕史, 古迫 誠司, 児玉 真二
p.
48-49
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
スポット溶接継手においてナゲット内の旧オーステナイト粒径と凝固偏析が十字引張強さ(以下、CTS)に与える影響を調査した。供試材として不純物元素(P, S)量を変えた試作の高強度鋼板を用いた。本実験では継手に対し粒径や偏析状態を変えるための熱処理を施した後にCTSを評価した。その結果、不純物元素がない鋼板では熱処理温度の低下に伴いCTSが向上したが、不純物元素がある鋼板では熱処理温度の増加に伴いCTSが向上した。
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若林 千智, 谷口 大河, 児玉 真二
p.
50-51
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
これまで、高強度鋼板のスポット溶接継手強度向上に関する通電条件と溶接部組織に関する報告を行ってきた。今回は、特に高いCeqとなる高炭素材における継手強度向上を可能とする溶接方法の検討について報告する。
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岡田 徹, 上田 秀樹, 川合 蒼紫, 富士本 博紀
p.
52-53
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
抵抗スポット溶接では、母材強度が高くなると剥離継手強度が低下する場合がある。継手強度の影響因子への理解を深めるため、L字継手を用いて、引張荷重とき裂進展の関係を調査した。最大荷重到達前に引張試験を止めた時の断面を観察した結果、ナゲット内にき裂進展後も引張荷重は増加することが判った。ナゲット内は脆性と延性の混在破面であったが、ナゲット中心部に向かうにつれて延性破面の割合は増加した。
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阪本 晃樹, 岡田 徹, 爲實 巧, 川合 蒼紫, 今村 高志
p.
54-55
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
抵抗スポット溶接において、母材が高強度になると継手の剥離強度が低下する場合があることが知られている。剥離強度の改善手法として様々な後通電技術が提案されており、その一つにテンパー後通電がある。しかし、テンパー後通電は適正条件範囲が狭いことが指摘されており、生産外乱に対するロバスト性が懸念される。そこで本報では、代表的な生産外乱の一つである電極摩耗に着目し、テンパー後通電の効果に及ぼす影響を検討した。
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―ナゲット形成過程および電極間抵抗に及ぼす板隙の影響―
宗村 尚晃, 谷口 公一, 澤西 央海, 髙島 克利
p.
56-57
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
高張力鋼板板組において、板隙によらずナゲット径を安定確保するため、想定される板隙量に応じて予め複数の目標熱量(参照熱量)を設定し、板隙に応じて適切な目標熱量を選択して適応制御溶接する方法について検討した。
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遠藤 玲子, 小西 恭平, 髙島 克利, 松下 宗生
p.
58-59
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
高炭素当量の鋼板を用いた抵抗スポット溶接では、溶接部のナゲットが脆化しやすく、継手強度(CTS)を確保することが困難である。これに対して、ナゲット端近傍の熱影響部(HAZ)の組織制御に着眼し、焼戻しによる局所的なHAZ軟化を可能とする後通電パターンを考案した。後通電を適用した継手では、破断形態がプラグ破断となり、CTSは安定して向上する結果が得られた。
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-Fe-Zn合金化状態に及ぼす後通電条件の影響-
金澤 友美, 小峯 慎介, 澤西 央海, 髙島 克利
p.
60-61
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
超高強度鋼板のスポット溶接において、Znめっきを含む板組では、液体金属脆化(LME)割れの発生が課題となっている。これまで、パルス通電を活用した板間のLME割れ抑止効果、およびパルス通電によるZn排出とFe-Zn合金化反応促進について報告した。本研究では、板間のFe-Zn合金化状態に対する後通電条件の影響とLME割れとの関係を検討した。
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金 振謙, 沖田 泰明, 髙島 克利, 松田 広志
p.
62-63
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
自動車用薄鋼板の高強度化に伴い、抵抗スポット溶接部の水素脆化が懸念される。
第1報では、水素チャージ後の溶接継手の昇温放出分析から分析される約200℃をピークとして放出される拡散性水素は、水素チャージ直後の継手強度への影響は小さいことを報告した。
本報告では水素チャージした高強度薄鋼板の溶接継手において、水素チャージ後に大気中で放置することで変化した拡散性水素と脆化挙動の変化について報告する.
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小林 賢二郎, 北村 貴典, 日高 航太郎
p.
64-65
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
抵抗スポット溶接は自動車の車体組み立てに多用されており,自動車の衝突安全性向上には溶接継手の向上が重要である.L字継手においては,事前に折れ加工を施すことによる継手強度の向上が報告されているが,意匠性が損なわれることが問題といえる.そこで,低強度のナゲットを導入することで,初期形状を変化させることなく折れを誘導することができると考え,実験を行い継手強度の向上を確認できたので報告する.
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劉 泓江, 北村 貴典, 高重 太志
p.
66-67
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
L字継手試験片において,初期折れ角度をつけることでナゲット端部の開きが小さくなり,高い継手強度が得られると報告されている.実際の自動車産業では,異なる板厚組,鋼種組の鋼板において抵抗スポット溶接が用いられるが,差厚および異種材料を重ね合わせたL字継手に着目した研究例は少ない.そこで本研究では,初期折れ角度差,板厚差および鋼種組がL字継手強度に及ぼす影響を調査したので報告する.
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松原 大和, 木村 真晃, 日下 正広, 海津 浩一
p.
68-69
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
ABS樹脂とSUS304との摩擦圧接を行った.摩擦速度および摩擦圧力を変化させて接合実験を行ったところ,部材が一体化するにはABSが溶ける必要があり,そのためには一定以上のエネルギーを要することがわかった.さらに,摩擦圧力1.0MPa,摩擦速度16.7s-1,摩擦時間を260sに設定することでABSが溶け出し,一体化することがわかった.しかし,ABSの溶け始める時間のばらつきが大きいという問題が生じた.
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~ A6061/AC8A継手での検討~
井田 紀帆佳, 木村 真晃, 日下 正広, 海津 浩一
p.
70-71
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
同じ圧接条件での接合端部直径と引張強さとの関係を調べるため,A6061中空材とAC8A中空材の2種類の大きさを用いて摩擦圧接した.外径30mm,内径24mmを大径,外径18mm,内径12mmを小径の組み合わせとし,各平均直径位置での周速度が誤差10%以内となる摩擦速度を設定して,継手の引張強度を調べた結果,初期トルクに到達した時間と引張強度はほぼ同じとなることが分かった.
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亀井 凜大朗, 木村 真晃, 日下 正広, 海津 浩一
p.
72-73
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
A7075とS15CKの直接摩擦圧接は良好な継手を得ることが困難であるため,純Tiを挿入材とし,その厚さを種々変化させ摩擦圧接を行った.その結果,挿入材の厚みに対して圧接時の熱が足りず,S15CKの母材部分が破断するような継手を得られなかった.このことから,入熱量を増やすために摩擦時間を種々変化させて摩擦圧接を行った.その結果,摩擦時間が長い方が良好な継手得られる傾向にある事が分かった.
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小椋 智, 中島 弘貴, 清水 万真, 廣瀬 明夫, 谷口 兼一, 村中 亮
p.
74-75
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
引張変形中に接合界面で生じる局所応力を利用し強度を維持しながら異材界面で適切に分離できる異材接合について基礎的な検討を行った。アルミニウムと銅を摩擦圧接で接合した。引張試験を実施した結果、最大引張強さを示した後の不均一変形中にA1050内でくびれが生じ接合界面で破断した。このことから、強度を維持しながら異材界面で適切に分離できていると判断された。また、有限要素解析を用いて異材接合界面の応力解析を実施した。
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鈴木 柊丞, 木村 真晃, 日下 正広, 海津 浩一
p.
76-77
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
A5052挿入材を介してA5052とSS400との接合に摩擦スタッド接合を行い,圧接条件を種々変更して継手を作製し,継手強度に及ぼす圧接条件の影響について調べた.その結果,摩擦時間2.1s,アプセット圧力250MPa以上で高い強度を有する継手を得ることができた.また,アプセット圧力300MPa以上において,継手の破断位置をA5052間の圧接面からA5052挿入材とSS400との間の圧接面に変化させることができた.
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生田 修一, 前田 将克
p.
78-79
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
従来のリベット締結法はデメリットとして,リベットの寸法により適用可能な板厚に制限がある点や穴あけ加工が必須である点,個数管理が困難な点などが挙げられる.そこで摩擦スタッド圧接を応用した板材締結技術を提案する.この技術は摩擦スタッド圧接の際にリベット材から生じたばりを活用することで上板を締結する.本研究では航空機に適用することを想定し,リベット材としてA2024,板材はA7075を用い,得られた継手の評価を行う.
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谷川 大地, 山﨑 洋輔, 青木 祥宏, 森貞 好昭, 藤井 英俊
p.
80-81
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
線形摩擦接合は材料同士を加圧・摺動させることによって生じる摩擦熱を熱源とする固相接合の一種である.しかしながら,CuとSUSのような強度差が大きい材料の異材接合を行う場合,低強度のCuのみが変形し,高強度のSUSが変形しないため,良好な接合を行うことが困難と考えられる.本研究ではCuとSUSのような,強度差が大きい材料の組み合わせの異材接合を可能とする線形摩擦接合方法を報告する.
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鶴山 遥紀, 崔 正原, 日野 隆太郎, 青木 祥宏, 森貞 好昭, 藤井 英俊
p.
82-83
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
LNGパイプラインの安全性向上とCO2排出量削減のため,材料の極低温破壊靭性向上が重要となっている.現行の溶融接合法では気孔や偏析,粒界の粗大化により機械的性質と破壊靭性が低下する原因となっており,上記問題の改善を目的に低温接合下でも塑性変形を誘導し,欠陥のない継手を得ることが可能な線形摩擦接合法に注目した.本研究ではCVN衝撃特性により極低温下での接合材料の破壊靭性を評価,並びに微細組織観察を実施した.
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菊川 永遠, 宮坂 史和, 北村 塔也
p.
84-85
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
直線摩擦圧接は,母材を擦り合わせることで生じた摩擦熱を利用する固相接合方法である.本手法の接合性の向上には、印加圧力制御による低温での接合が求められる.しかし、その原理は未知の部分が多く,解析的な最適条件の選定が期待されている.本研究では、粒子法を用いたLFWプロセスの数値モデルにより、印加圧力が界面の発熱特性に及ぼす影響を評価した。結果、解析的な印加圧力の調整による界面温度制御の可能性を見出した。
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三浦 拓也, 森貞 好昭, 潮田 浩作, 藤井 英俊, 富士本 博紀, 今村 高志, 西畑 ひとみ
p.
86-87
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
本研究では、1.6mm厚の1.5GPa級高強度鋼板に対して線形摩擦接合を実施し、印加圧力、振幅、寄り代などの接合条件が継手の機械的特性に与える影響を調査した。結果として、印加圧力が増加するほど、接合温度が低下し接合部での軟化が抑制されることが明らかとなった。また、降伏強度と同等以上の高印加圧力条件において、母材破断する高強度な継手の作製に成功した。
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青木 祥宏, 潮田 浩作, 高橋 一浩, 橋本 翔太朗, 藤井 英俊
p.
88-89
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
Ti合金における溶融溶接の課題の一つとして、溶融凝固過程を経るため、接合部は粗大なWidmanstätten組織(針状組織)が形成し、延性と疲労強度が低下する点がある。この課題の解決法として、非溶融接合の固相接合法が有望である。本研究では、圧力制御線形摩擦接合(LFW)を用いて、国産Ti-5Al-2Fe-3Mo合金の継手特性(微細組織、機械的特性)をTi-6Al-4V合金と比較しながら調査した。
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木内 夏実, 青木 祥宏, 潮田 浩作, 篠原 貴彦, 藤井 英俊
p.
90-91
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
線形摩擦接合は、航空機エンジン部材のTi合金製ブリスクへ採用され始めており、さらにブレードとディスクへの異種Ti合金の適用が期待されている。しかし、高温での接合による軟化に起因した機械的特性低下が課題である。本研究では、高印加圧力により接合温度をβトランザス温度以下に制御した低温線形摩擦接合を異種Ti合金(Ti6246/Ti64)の接合へ適用し、継手特性(微視組織、機械的特性)を調査した。
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Furkan KHAN, Takuya MIURA, Yoshiaki MORISADA, Kohsaku USHIODA, Hidetos ...
p.
92-93
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
In this study, a novel sacrificing-sheet linear friction welding (SS-LFW) method was utilized to obtain a high-quality weld between S45C steel and A6061 aluminum alloy.
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濵名 晃平, 前田 将克
p.
94-95
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
開口開先を設けた板厚5mmの6061-T6アルミニウム合金に対して母材の開先形状に対応する角棒を外部から供給し,プローブのねじ形状が異なる複数の接合ツールを用いてFSWを行った.得られた継手のSZ組織と酸化物の分散挙動について比較を行い,FSWにおいてプローブのねじ形状が材料および酸化物の流動に与える影響について検討を行った.
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小田 和哉, 諏訪 晴彦, 村上 浩二
p.
96-97
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
摩擦攪拌接合の自動化・省人化のためのリアルタイム状態監視技術が注目されている.本研究では,データ駆動アプローチによるリアルタイムの異常検知手法の確立を目指している.ここでは,アルミニウム合金の接合加工を対象とし,複数のセンサデータ(温度や力,モータ負荷など)と変分自己符号化器を用いた接合不良検知を検討する.この手法が異常検知精度の向上に寄与することを示す.
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野田 能修, 森 正和, Abhishek Sharma, 森貞 好昭, 藤井 英俊
p.
98-99
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
摩擦攪拌接合は既に低融点金属で広く研究され,実用化が進んでいる.しかし,鉄鋼材料では高温強度に優れた高価なツールが必要であり,その寿命とコストが課題となっている.また,従来のツールではプローブとショルダの境界で応力集中が発生し摩耗することで破損することが明らかになっている.
そこで,本研究では比較的安価である窒化ケイ素製の球状ツールを用いることでツールの高寿命化および接合材の性質向上を目的とした.
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Junqi CHEN, Takuya MIURA, Kohsaku USHIODA, Hidetoshi FUJII
p.
100-101
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
The deformation behaviors of cementite and kappa carbides during FSW below A1 were intensively investigated using Fe-0.1C-0.05Al and Fe-0.1C-5Al (mass%) steels.
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山下 享介, 潮田 浩作, 藤井 英俊, ゴン ウー, ハルヨ ステファヌス, 川崎 卓郎, 小山 元道
p.
102-103
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
高Ni鋼の一種であるスーパーインバー合金は優れたインバー特性を有するが、溶接性の悪さや相安定性の低さが実用上の課題となる。固相接合である摩擦攪拌接合(FSW)によりその課題の解決が期待できるが、検討例はほとんどない。本研究では、スーパーインバー合金のFSW攪拌部に形成された超微細粒組織の相安定性とマルテンサイト変態挙動を極低温冷却中その場中性子回折法により検討した。
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