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柳樂 知也, 北野 萌一, 小林 正樹, 吉中 奎貴, 澤口 孝宏, 山下 享介, 青木 祥宏, 藤井 英俊
p.
312-313
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
Fe-Mn-Cr-Ni-Si合金は、優れた低サイクル疲労寿命を有しており、新たな制振ダンパー材料としての応用が期待されている。これまでに放射光X線イメージングおよびX線回折を利用して、ミクロンスケールでアーク溶接中の凝固現象をその場観察可能な技術を開発した。本研究では、ビード部において溶接凝固現象のその場観察を行い、凝固割れ形成時のひずみ分布や溶接速度が凝固モードに与える影響などについて調査した。
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-溶接凝固現象の高倍率その場観察システムの開発 (第2報)-
森田 祐平, 伊藤 環, 篠崎 賢二, 山本 元道
p.
314-315
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
本研究では,光学顕微鏡と高速度カメラ,およびレーザ熱源を組み合わせた溶接凝固現象の高倍率その場観察システムの開発を行っている.本報では,本システムを用いた各種ステンレス鋼の溶接凝固現象観察について報告する.
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中野 正大, 山口 ちひろ
p.
316-317
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
二相ステンレス鋼のティグ溶接では,シールドガスの組成や希釈などの溶接条件によって,溶接金属のフェライト量が過多または過少となり,溶接金属の耐食性が低下するおそれがある.そこで,二相ステンレス鋼の突合せ溶接(片面)にティグ溶接を適用した場合において,溶接金属のフェライト量におよぼすシールドガスの影響,ならびに初層溶接金属の断面ミクロ組織とフェライト量におよぼす二層目溶接の影響を評価した.
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山下 正太郎, 山﨑 一磨, 平田 弘征, 才田 一幸
p.
318-319
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
二相ステンレス鋼溶接部におけるσ相析出がフェライト/オーステナイト相変態挙動に依存することが明らかになった.本研究では,フェライト/オーステナイト相変態とσ相析出のそれぞれに対して速度論的検討を実施し,フェライト/オーステナイト相変態とσ相析出を連成させることで,溶接熱影響部におけるσ相析出を予測した.
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山下 正太郎, 山﨑 一磨, 金 東助, 平田 弘征, 才田 一幸
p.
320-321
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
二相ステンレス鋼溶接部におけるフェライト/オーステナイト相比の予測が可能となっている.予測には,オーステナイト析出・固溶の速度式が必要となるが,化学組成ごとに実験式を取得しなければならないことが課題として挙げられている.そこで,Phase-Field法を用いて速度式を取得することが提案されているが,その手法を用いてグレードの異なる二相ステンレス鋼に対して評価し,その適用可能性を調査した.
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于 麗娜, 西本 和俊, 平田 弘征, 才田 一幸
p.
322-323
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
オーステナイト系ステンレス鋼では,溶接熱影響部における低温鋭敏化LTS現象により粒界腐食や応力腐食割れSCCが発生する.しかし近年鋭敏化が見られない箇所でも材料の硬化によってSCCの発生が確認されており,材料の硬化挙動に対し注目が集まっている.しかし低温熱時効における粒内硬化挙動の検討はほぼない.そこで本研究では,SUS316に対して,低温熱時効後の結晶粒内硬さ試験を実施することにより結晶粒内硬化挙動を検討した.
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趙 天波, 前田 幸樹, 小野 昇造
p.
324-325
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
市販の鋳鉄補修用溶接材料に比べ、ERNiCr-3溶接材料は水素圧縮機の鋳鉄製部品向けの溶接補修試験片における引張特性が優れていることが前報で確認されたが、ERNiCr-3の溶接補修部における耐水素脆性に関する評価はほとんどない。本研究では、ERNiCr-3を用いた球状黒鉛鋳鉄継手を高圧水素ガス環境下で低ひずみ速度引張試験に供し、溶接の影響と破断後の溶接部のミクロ組織を評価した。
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趙 天波, 前田 幸樹, 小野 昇造
p.
326-327
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
前報で市販の鋳鉄補修用溶接材料に比べ、ERNiCr-3(Ni-Cr-Mn溶接材料)は球状黒鉛鋳鉄の溶接補修試験片における引張特性が優れていることが確認されたが、Ni-Cr-Mn溶接材料において最適化された化学成分は十分に把握されていない。本研究では、ERNiCr-3を基に溶接材料の化学成分を変更し、最適成分のNi-Cr-Mn溶接材料を用いて球状黒鉛鋳鉄の溶接部の機械的特性を市販のNi合金溶接材料と比較した。
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國岡 海咲, 鴇田 駿, 佐藤 裕, 福田 知之, 清木 晋一郎, 仲原 知己, 藤井 淳
p.
328-329
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
直流パルスティグ溶接により高圧水素用オーステナイト系ステンレス鋼継手を作製し、溶接部のミクロ組織および機械的特性を調べた。溶融部において、CrとMoが濃化した相が観察された。また、溶融部に含まれるδフェライト相の面積率は溶加材の有無で異なっていた。硬さ分布と窒素量測定の結果から、溶接中の窒素放出反応により溶融部の窒素含有量が減少し、硬さが低下することが示唆された。
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前田 大樹, 浦中 祥平, 川畑 友弥, 小川 和博
p.
330-331
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
液体水素貯槽の使用材料としてオーステナイト系ステンレスが有望視されていますが、特に溶接部の破壊靭性に注目する必要があります。液体水素の極低温環境において、δフェライトの影響やマルテンサイト変態の影響が大きいため、これらの影響について破壊靭性試験や破面近傍の観察を行い、詳細に解明しました。さらに、破壊靭性値を材料因子や溶接方法によって予測するための式を提案しました。
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渡邊 一史, 谷口 公一, 植田 圭治, 山下 正太郎, 平田 弘征, 才田 一幸, 岡部 能知, 伊木 聡
p.
332-333
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
前報までは、高Mnオーステナイト鋼の凝固割れ感受性に及ぼす成分および冷却速度の影響や、再熱溶接金属における液化割れ感受性評価とその現象を明らかにしてきた。
構造部材に適用するには、機械特性の制御が重要であるが、成分の影響は十分に議論されていない.そこで本報告ではC、Si、Crの及ぼす硬さへの影響を評価し、そのメカニズムについて考察する.これらの結果を基に成分系を提案し、実際の溶接継手の評価を行う.
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立花 隼人, 松尾 孟, 加茂 孝浩
p.
334-335
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
Fe-Ni-Crオーステナイト(γ)系溶接金属の加工誘起マルテンサイト(α’)のバリアントを調査した。γ とα’の結晶方位関係は N-Wの関係であり、α’は同一 Bain Group に属するVariant が選択された。これは外力による弾性ひずみを最も緩和できるBain変形が生じたためと考えられる。
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福田 理佳子, 松尾 孟, 加茂 孝浩
p.
336-337
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
多層盛溶接のような熱的プロセスを受ける時、温度、組織、機械的特性はそれぞれに独立せず、お互いに連成し合うことによって影響を及ぼし合う。多層盛溶接における最高到達温度および冷却速度を変えた際の組織分率変化を調査した。その結果、AFの変態温度は冷却速度の増加と共に低下した。多重熱サイクルが溶接金属の機械的特性に及ぼす影響を明らかにし、ミクロ組織との関係性を評価し考察する。
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水口 隆, 助宮 正敏, 米地 巧, 宮田 大地, 山田 龍弥
p.
338-339
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
Al含有量もしくはTi含有量を変化させた低炭素鋼に対して2重のシールドガスで溶融金属を保護しながらTIG 溶接を行い、極低酸素雰囲気における溶接金属部のオーステナイト粒径と介在物の個数密度に及ぼすAlおよびTi含有量の影響を検討した。オーステナイト粒径はAl含有量の増加に従って単調に増加し、Ti含有量の増加に従って単調に減少した。一方、介在物密度はAl含有量が増加するほど減少し、逆にTi含有量が増加するほど増加した。
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濵名 菜々子, 山本 啓, 高橋 誠, 伊藤 和博
p.
340-341
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
Cuの溶接や積層造形において,その溶融・凝固部では結晶粒粗大化による強度低下が課題となる.前報では,Cu溶接金属に対し強度特性と熱・電気伝導率の両立が期待されるカーボンナノチューブ(CNT)の複合化を試み,硬さ増加が得られるCNT添加量の範囲が存在することを示した.本研究では,Cu溶接金属中のCNT残留率の改善に向けてTiを微量添加し,CNTの分散状態や機械的性質に及ぼすTi/CNT比率の影響について調査した.
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平石 祥大, 門井 浩太, 浅山 智也, 恵良 哲生
p.
342-343
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
マルチマテリアル構造物の適性分離を目的とし,金属間化合物(IMC)による脆化を活用した鋼/Al合金異材接合部での分離技術の開発を進めている.本研究では,種々の化学組成の鋼/Al合金異材接合部に対して熱処理を行い,IMCの成長や形態変化,ならびにそれらが接合強度に対する影響を検討した.接合部の化学組成はIMC組織形態に影響を及ぼし,加熱による接合部脆化に対して有用性が異なる傾向が示された.
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加藤 淳也, 宮沢 靖幸, 神田 輝一
p.
348-349
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/22
会議録・要旨集
認証あり
本研究では、母材にアルミ合金、ろう材にA4045合金を用いて熱交換器のフィンを模した試験片を作製し、急速加熱法を用いてフラックスフリーろう付を行った。その結果、ろう付することはできたが、フィレットの形成はほとんど確認できなかった。試験片は接合部の外観、ろう付部の断面組織、EPMAを用いた元素分析等で界面反応の検討を行い、急速加熱法を用いたフラックスフリーろう付を検討した。
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渡邉 崇仁, 舘村 誠, 浅井 久敬, 川上 博士
p.
350-351
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
通電・加圧の高速共晶反応を用いてアルミ体と銅体の異材同士をサブ秒で突合わせ接合する手法について、短時間に接合反応が進む界面挙動を明らかにするため、本報告では通電開始から接合完了までの経過時間ごとに異材界面を観察し、共晶生成と酸化膜を含む排出過程を分析した結果と、観察を通して界面状態と接合強度の関係について検証した結果を報告する。
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舘村 誠, 浅井 久敬, 渡邉 崇仁, 川上 博士
p.
352-353
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
通電・加圧の高速共晶反応を用いてアルミ体と銅体の異材同士をサブ秒で突合せ接合する手法について、異材界面の共晶生成に至る導体部位の加熱履歴を測定し、加圧力と界面発熱量の関係を検証した。異材同士の界面発熱による熱設計において界面部位に均熱帯を導入し、加圧力を変数とする発熱分布および異材界面温度の算出をモデル化した。
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大西 将矢, 川上 博士, 尾崎 仁志
p.
354-355
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
Cuは優れた性質を持ち、様々な加工方法をとれるため、身の回りの製品から工業製品まで幅広く活用されている。しかし、Cuは熱伝導率が高く、溶接が困難な材料である。そこで、Alインサートメタルを用いたCuの大気中自発的溶融凝固接合に、酸化膜破壊を促進する目的で変位・荷重制御による接合界面衝突運動を付与した。本研究では、この接合法を利用した場合において高強度な接合が可能となる接合プログラムの条件を検討した。
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早苗 拓哉, 鴇田 駿, 佐藤 裕, 蔡 哲瑋
p.
356-357
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
低拡散効果やハイエントロピー効果が期待できるハイエントロピー合金をインサート材として利用し、Al/Fe接合を試みた。ハイエントロピー合金インサートを利用することで、利用しない場合に比べて接合界面に薄く、軟化した化合物層が得られ、Al母材で破断する継手が得られた。ハイエントロピー合金によるハイエントロピー効果や低拡散効果の発現が示唆された。
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中谷 樹, 山崎 敬久
p.
358-359
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
月面でのドーム基地建設のため直交繊維配向C/C複合材料梁のAu-Ni-Wろう付けが試みられた.C/C複合材料の炭素繊維同士をろう付で接合できれば高い継手強度が得られると期待される.ドームは三角フレームを複数組み合わせた構造であるため,接合面の繊維配向角度が[34°/56°]になる.接合部の曲げ応力を評価したところ,[90°/0°]と比較して接合面の炭素繊維断面が占める割合が増加したことにより曲げ強度が向上した.
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井上 岳斗, 山﨑 浩次, 小山 真司
p.
360-361
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
Sn-Zn系はんだは反応性が高く酸化しやすいため,接合時に強力な活性剤を含むフラックスを必要とするが,使用したフラックスが有機残渣として残留し,腐食や環境汚染などの要因になり得るため洗浄工程を要する.
本研究では,Sn-8Znはんだ表面にギ酸による金属塩被膜処理を施すことで接合時の加熱による酸化を抑制してフラックスを使用せずとも良好な継手を得られるか検討した.
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山﨑 浩次, 井上 岳斗, 小山 真司
p.
362-363
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
昨今の素材価格の高騰により,高価なAgを含まないPbフリーはんだ材としてSn-Zn系はんだが候補に挙がる.しかし,Znが酸化し易く強固な酸化膜を除去するフラックスを使用する必要があるため,環境汚染リスクの観点で実用化される用途が限られている.そこで本研究では,ギ酸塩で覆ったSn-Zn系はんだシートによるフラックスレスはんだ付に関して,はんだシート表面の改質作用について明らかにした.
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権田 高章, 小山 真司, 村岡 貴子, 諏佐 利浩, 鵜飼 拓也, 伊藤 正敏, 宮本 健二
p.
364-365
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
ステンレス鋼の接合表面には自然酸化皮膜が接合阻害因子として存在し、接合時に母材原子面の密着領域を減少させ、引張強度の向上を妨げる。そのため、高強度を得るために酸化皮膜を除去する必要がある。
そこで、接合面に金属塩被膜処理を施すことで自然酸化皮膜が除去され、引張強度が向上する。
本研究では、金属塩被膜処理を施したステンレス鋼を低温かつ不活性ガス雰囲気で固相拡散接合を行い、引張強度の向上を目的とした。
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石倉 遼平, 小山 真司
p.
366-367
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
はんだを用いた溶融接合法に代わる新たな接合プロセスとしてCuナノ粒子を用いた直接接合が検討されている。これまでの検討により、粒子表面の酸化皮膜に対してギ酸を用いた金属塩被膜処理を施すことで接合強度が向上することがわかっている。しかしながら、ギ酸は毒物及び劇物取締法により劇物に指定される危険性の高い薬品となる。そこで本研究では、安全性に考慮した金属塩被膜処理に用いる有機酸を選定することとした。
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青山 悠人, 鴇田 駿, 佐藤 裕, 須藤 祐司
p.
368-369
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
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能川 玄也, 高野 俊
p.
370-371
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
800℃以下に固相線を持つろう材としてAg-Cu系かCu-P系のいずれかが使われてきた。一方でAgでは希少かつ高コストであること、Pは界面に脆性化合物を形成しやすいことが課題とされており、新規低融点ろう材の開発が求められている。本報告ではCu-Mg系共晶組成を用いたろう材の接合性と開発指針について説明する。
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能川 玄也, 高野 俊
p.
372-373
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
800℃以下に固相線を持つろう材として、Ag-Cu系かCu-P系のいずれかが使われてきており、セラミックとの接合が可能な活性ろう材としてAg-Cu系が使われてきた。一方でAgでは希少かつ高コストであることが課題とされており、貴金属使用量の低減可能な新規低融点ろう材の開発が求められている。本報告ではCu-Mg系共晶組成を用いた活性ろう材の接合性と開発指針について説明する。
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高野 俊, 能川 玄也
p.
374-375
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
Cuをベースとしたろう材は種々の元素添加によって固溶強化や析出強化、組織変化がおこるため、機械的・電気的・熱的特性を制御することが可能である。我々はCu-Mg系合金に様々な元素を添加することで、セラミックス金属接合をはじめとした様々な異種材料接合に適用可能なろう材を開発した。本発表では主にセラミック金属接合向けとして開発した新規Cu系ろう材の組成探索指針とその性能評価結果について報告する。
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高野 俊, 能川 玄也
p.
376-377
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
Cuをベースとしたろう材に様々な元素を添加することで、従来のCuろうやAgろうに比べて低温で接合可能な新規Cu系ろう材を開発した。本ろう材はパワエレ用絶縁放熱基板やLED用配線基板などの電子部品の配線用途、ダイヤモンド工具などの切削工具用途、セラミックパッケージやハーメチックなどの封止用途、CuとSUSを接合する熱交換器用途など幅広い用途に適用可能である。本発表ではその具体例について報告する。
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栗原 祐也, 高野 俊, 能川 玄也
p.
378-379
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
本研究では、ろう材を用いた接合に関して、接合強度の一因となる反応層と基板との界面強度に着目し、分子動力学シミュレーションを用いて解析を実施した。Si3N4(11-20)基板上において異なる面方位を取るTiN反応層との界面を対象とし、面方位ごとにTiN/Si3N4界面の解析モデルを作成した。界面エネルギーおよび接着仕事を指標として界面の安定性と強度を算出し、TiN面方位との関係性について調査した。
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滝瀬 陽斗, 小山 真司, 奥脇 三男, 長濵 拓也, 北森 龍之介, 小堀 雅瑠
p.
380-381
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
近年、輸送機器の軽量化により、軽量かつ高強度であるAl合金どうしの直接接合が注目されている。
Al表面には自然酸化皮膜などの接合阻害因子が存在するため、接合強度が低下する。そこで、金属塩被膜処理を施すことで、酸化皮膜が除去され、接合強度が向上する。
本研究では、炭酸ナトリウム水溶液を用いた場合と、水酸化ナトリウム水溶液を用いた場合の金属塩被膜処理による、A5052の固相拡散接合強度に及ぼす影響を調査した。
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中居 宏太, 小山 真司, 上野 成則, 茂木 昌巳
p.
382-383
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
銅とアルミニウムのような異種金属接合では、接合表面性状や金属間化合物による脆弱な界面層が接合強度に大きな影響をもたらすため、接合表面粗さの最適化や金属間化合物の成長を制御することが重要である。そこで、電気アシスト接合法を用いた固相拡散接合により、接合表面粗さを最適化した異種金属に対し、加圧・加熱を行いながら一定方向に電流を流すことで接合界面における原子の拡散方向を制御し、接合強度の向上を検討した。
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梅井 大吾, 山口 富子
p.
384-385
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
近年、自動車などで軽量化などを目的にAl合金が部分的に採用されているが、強度が必要な部分への採用には異種金属、特に鉄系材料との接合技術が必要となる。Al合金と異種金属の接合において、溶融溶接法などでは接合界面に脆い金属間化合物が形成されやすく、十分な継手強度を得ることができない。そこで、金属間化合物の形成を抑制することができる真空圧延接合法を用いて、鉄系材料とAl合金の接合性について検討を行った。
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山岸 英樹
p.
386-387
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
スポット低温鍛接法により作製したADC12とA5083の異材継手について、その引張せん断強度に及ぼす圧下比及び接合温度の影響を調べた。継手強度は接合温度にかかわらず、高圧下比で大きく低下する傾向を示した。接合界面に大変形を付与する本法においては、低延性材のADC12に生じる微小なき裂が継手の機械的性質に強く影響した。
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高橋 誠
p.
388-389
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
ホウケイ酸ガラスとアルミニウムの陽極接合強さに影響を与える要素を明らかにするため、ホウケイ酸ガラスとその表面に真空蒸着したアルミニウム層を接合温度、接合電圧、電圧印加時間等の接合条件を系統的に変えて陽極接合し、電圧印加中にガラス中を移動する電荷量とアルミニウム層の密着性の変化を観察して従来ソーダライムガラスとアルミニウムの陽極接合について同様の観察を行った結果との違いを報告する。
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岡南 雄斗, 佐々木 朋裕, 吉田 爽馬, 阿部 陽介, 長島 高樹
p.
390-391
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
AgとCuの超音波接合において,接合界面に介在するSnめっき層が,接合中に生じる界面摩擦,および接合部の生成に及ぼす影響を調べた.特に,超音波接合過程において,接合組織の形成に関わる被接合材の相対運動挙動に注目し,画像相関法を用いて接合過程のその場観察を行った.接合後は,振動時間ごとの接合界面を観察し,接合部の形成過程を調べた.
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北原 成倫, 大沼 蒼, 山田 拓哉, 佐々木 朋裕, 前田 侑斗, 久守 駿
p.
392-393
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
自動車車体に使用される展伸用アルミニウム合金とダイキャストアルミニウム合金の超音波接合の可能性を調べた.接合中の被接合材の相対運動挙動,および接合部の断面組織の変化から接合メカニズムを考察した.展伸用アルミニウム合金側の接合界面では塑性変形と接合材が高温になることで,結晶粒の微細化が生じた.ダイキャスト側には接合中の摩擦熱により表面の一部が溶融して接合部を形成していることがわかった.
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AMI WIYADA OGAWA, 鴇田 駿, 佐藤 裕
p.
394-395
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
本研究では、種々の接合条件でAl合金と熱可塑性樹脂の異材超音波接合を実施し、継手の機械的特性に影響を及ぼす接合条件の影響を調べた。加圧力の増加に伴い、継手強度が低下することが確認された。加圧力の増加により、振幅が減少したことで、接合界面温度が低下したため樹脂が十分に溶融せず、一部溶融樹脂が界面から外部へ押し出されることにより継手が形成されなかったためと考えられる。
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田中 努, 木村 貴広, 中本 貴之, 内田 壮平, 平田 智丈, 片桐 一彰
p.
396-397
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
3Dプリンターによって造形した突起間に樹脂を射出成形する異材接合技術を確立することを目標とし、突起の形状および樹脂の種類・射出ゲートが継手強度に及ぼす影響を調査した。本研究で得られた最大接合強度は、既存技術である化成処理による凹凸を利用した接合材の接合強度よりも1.3倍高くなること、さらには樹脂の種類や射出ゲートの違いが接合強度や接合性に影響を及ぼすことを明らかにした。
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鴇田 駿, 久米 俊也, 佐藤 裕, 桑嶋 孝幸, 園田 哲也, 佐々木 龍徳
p.
398-399
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
固相成膜法であるコールドスプレー法により三種類の金属基材上にチタン多孔質膜を形成し、通電加熱接合によりPEEK樹脂との接合を行った。得られた接合部の引張せん断試験を行った結果、AlおよびCu基材においてブラスト処理されたのみの基材に比べて高い接合強度が得られた。多孔質膜の気孔率と引張せん断強度の関係をプロットしたところ、いずれの基材においても気孔率の増加ととも引張せん断強度が増加した。
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重松 咲季, 古免 久弥, 田中 学, 村田 唯介, 村田 彰久
p.
400-401
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
本研究は,WAAMで小型製品の造形を達成することでその利用範囲を広げることを目的として,熱源に狭窄ティグアーク,造形材料に細径ワイヤを使用したWAAMの手法の開発を行った.特に,熱源に従来ティグアークと狭窄ティグアークを使用することで,緊縮したアークの有用性を検証した.その結果,狭窄ティグアークの場合の方が低電流,速い走査速度で途切れがなく均一な造形物が得られることが確認された.
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土井 央一, 佐野 智一, 荻野 陽輔
p.
402-403
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
本研究は、ガスメタルアーク溶接ベースの金属積層造形技術において、新手法を開発することを目的とする。開発の初期検討として、軟鋼ワイヤを使用し、新手法の各パラメータが造形プロセスに与える影響を明らかにした。アークプラズマと基板材料の接触面積が十分に確保され、溶融金属がジェット状に射出される条件において、表面形状が均一なビードが形成された。
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廣田 稜己, 佐野 智一, 荻野 陽輔
p.
404-405
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
本研究では,高精細なWAAMプロセスの開発を見据え,細径ワイヤを電極として用い,溶滴・溶融池を縮小し制御することで,精緻なビードを形成することを目指した.これまでの研究により,細径ワイヤでは溶滴移行形態の遷移に変化が生じるという示唆を得た.本研究ではGMA溶接においてワイヤの細径化がプロセスに及ぼす影響の解明を目的とし,主にビード形成と溶滴移行現象の関係に着目し実験観察により考察を行った.
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渡邊 大翔, 伊藤 和博, 田中 努, A.S. Vishnu, Suryakumar S
p.
406-407
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
WAAM積層部表層には一般的に引張残留応力が発生する。電気パルスをある特定条件で、発熱を伴わずに、積層部表層に付与すると、この引張残留応力を低減、あるいは圧縮残留応力に変化させられる。特に1層部材では電気パルス付与有無により残留応力に大きな変化があった。この機構を理解するために、電気パルス付与の有無と積層数により微細組織がどのように変化するか光学顕微鏡、SEM-EBSDを用いて観察・解析した。
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石田 冬輝, 山下 享介, 釜井 正善, 森貞 好昭, 藤井 英俊
p.
408-409
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
我々は固相状態での金属積層造形法として摩擦攪拌プロセスを応用した新たな手法を開発した。前報では既存の摩擦肉盛法よりも外観上優れた造形部が得られることを報告した。その続報として、本研究では、新規摩擦攪拌積層造形法により得られたアルミニウム合金造形体の微視組織と機械的特性を評価した結果について発表する。従来の摩擦肉盛法の結果と比較することで本手法の優位性を明らかとする。
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成田 竜一, 田邉 和男, 渡辺 俊哉, 沼田 孝之
p.
410-411
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
レーザ溶接では施工前のビーム品質確認は必須事項とされているが、PBF式AMでは造形エリア全面のビームプロファイルを計測できる装置は存在しない。PBF式AMは1回の造形にて複数個の部品を造形できるメリットを有するが、造形エリア全域にて造形品質が均一であることを保証している事例はない。PBF式AM装置の造形エリア全域のビームプロファイルを計測できるAMビームプロファイラーを開発し、造形品質を安定化する手法の検討を行った。
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池庄司 敏孝
p.
412-413
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
レーザビーム式金属粉末床用溶融結合法のプロセスマップを実造形、数値解析、機械学習の援用により推定する際に、良好な初期条件探索範囲の準備が効率化には必要である。本講演では溶接分野で従来用いられているRosenthal-Christiansenの方法による溶融池寸法の推算からプロセスマップを推定する方法を説明し、Ni基合金、Ti合金、Al合金の実造形によるプロセスマップと比較する。
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北山 夏輝, 川上 博士, 尾崎 仁志, 川人 洋介, 森 路子
p.
414-415
発行日: 2024年
公開日: 2024/12/23
会議録・要旨集
認証あり
現在主流である金属粉末を用いた積層技術の課題は、大量生産に適さないことだ。そこで、本研究ではキーホール型溶融を利用し、各積層をワイヤで行うことで、加工時間短縮による生産性向上を目指す。パラメータの変更と溶融部形状の観察を繰り返しながら進めており、この技術を確立することで、積層厚さの増加による加工速度向上が見込める。結果、従来の金属3Dプリンタに比べて製品の大量生産が可能になると考える。
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