本報文は2000年鳥取県西部地霙における米子市水道局管内での配水管被害について要因分析を 行い、さらに1995年兵庫県南部地震での分析結果と比較を行うとともに、被害が多く発生した液状化地 盤での管路被害及び管路の挙動について調査した結果をまとめたものである。分析に当たっては配水管 管路図、管路被害情報、ならびに表層地質、液状化の程度、加速度、古地形及び沖積層厚さ等の関連情 報を地理情報システム(GIS)にデーターベース化した。この分析により、管路被害に及ぼす各種要因 の影響、及ぴ加速度と被害率の関係は兵庫県南部地震とほぽ同じ傾向にあり、加速度に対する被害率の 値も概ね一致していることがわかった。また、液状化発生地域では一般継手のダクタイル管でも被害が 発生したが、耐震継手ダクタイル管には被害はなかった。さらに、古地形と被害率の関係を調べると、 旧水部、旧砂穴部での被害率がそれ以外の所に比べ高いことがわかった。

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