水道協会雑誌
Online ISSN : 2435-8673
Print ISSN : 0371-0785
71 巻, 5 号
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「論文」
  • 峯岸 進一, 池田 啓一, 渡辺 義公, 山村 弘之
    2002 年 71 巻 5 号 p. 2-13
    発行日: 2002/05/01
    公開日: 2022/11/30
    ジャーナル フリー
    水道原水に含まれる各種物質のポリアクリロニトリル製UF膜へのファウリング物質としての 寄与を定量的に明らかにすることを目的に検討を行ない、(1)水道原水中の主要成分として、フミン質、 鉄、マンガン、アルミニウム、シリカ、カルシウムの存在形態、大きさ、濃度分布を把握し、(2)前記 6成分の除去率、沪過抵抗上昇率、物理洗浄回復性の検討から、ポリアクリロニトリル製UF膜のファ ウリング主要物質がカルシウム存在下のフミン質であることを明らかにした。さらに、(3)カルシウム 存在下でのフミン質のゼータ電位は、自然水中成分のゼータ電位と同程度であり、荷電反発力が大きく ないvan der Waals 力による結合可能範囲に近いことから、ポリアクリロニトリル製UF膜のファウリ ング物質になることを明らかにした。
「報文」
  • 温井 信聡
    2002 年 71 巻 5 号 p. 26-34
    発行日: 2002/05/01
    公開日: 2022/11/30
    ジャーナル フリー
    現在上水試験方法に掲載されているクロロフィルの分析方法には、時折、再現性の問題や、妨 害物質の影響があることが知られている。再現性の問題については、前処理法にPTFE フィルター法を 採用することで解決した。そして妨害物質については、HPLC 法を採用することでその影響をなくすこ とができた。しかし、HPLC 法は分析に時間と手間がかかるために、ルーチン分析には不向きとされて いる。しかし、PTFEフィルター法はホモジナイズ法に比べて手間が少ない。また、HPLC の分析にオ ートサンプラーを用いることで、従来の試験方法と同じ程度にまで分析の手間を軽減することができた。
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