水道協会雑誌

抄録を表示する抄録を非表示にする

東京都水道局では、平成18年度から浄水場の原水、沈澱水及び浄水における腸管系ウイルスの検出状況を把握するために実態調査を行っている。これまでの調査で、江戸川水系及び荒川水系の浄水場において、原水から理論上の定量限界値以上のウイルスが検出され、他の浄水場原水より腸管系ウイルスに汚染されている可能性が高いことがわかった。一方、浄水では全ての浄水場で不検出であり、浄水処理でウイルスが除去されていることを確認した。また、ウイルスの濃縮に用いる陰電荷膜について、従来から使用している平膜とカートリッジ膜で比較検討を行い、操作の簡便性や定量限界値の点で優れた結果を示したカートリッジ膜に平成30年度より移行した。

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (23741K)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）