水道協会雑誌
Online ISSN : 2435-8673
Print ISSN : 0371-0785
74 巻, 3 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
「報文」
  • 宮田 雅典, 深瀬 勝己, 和田 浩一郎, 寺嶋 勝彦
    2005 年 74 巻 3 号 p. 20-29
    発行日: 2005/03/01
    公開日: 2023/06/30
    ジャーナル フリー
    大阪市水道局は、平成9年度末から11年度末に、全ての浄水楊に高度浄水施設を完備し、現在 では市内全域に高度浄水処理水を給水している。高度浄水処理導入後、水道水の味及び臭気が改善され、 トリハロメタンが減少し、残留塩素の低下速度が遅くなった等水質改善効果が認められた。これらは、 高度浄水処理により、原水中の様々な溶存性有機物が多く除去されたためと考えられたことから、本市 柴島浄水場の処理過程における溶存性有機物の挙動について調査した。その結果、有機物の代表的指標 である不揮発性溶存有機炭素、過マンガン酸カリウム消費量及び消毒副生成物生成能が、中オゾン-急 速砂沪過、後オゾン-粒状活性炭処理で効果的に除去されていることが明らかになった。
  • 青木 稔, 小倉 健
    2005 年 74 巻 3 号 p. 30-33
    発行日: 2005/03/01
    公開日: 2023/06/30
    ジャーナル フリー
    LIVE/DEADを利用し、遊離塩素存在下で生細菌数と全細菌数の変化を調べたところ、遊離塩素濃度0.6mg/L未満の水道水試料で細菌の再増殖が確認できた。遊離塩素濃度0.6mg/L以上の水道水 試料では細菌の再増殖は見られなかったが、完全な細菌の不活化には遊離塩素濃度l.0mg/Lでも6日程 度の期間を要した。従属栄養細菌数も測定したが、遊離塩素が存在する水道水試料では、従属栄養細菌 数で細菌の再増殖を把握することは難しいと考えられる。直接計数法による細菌数の測定や最近増殖能 の測定は、水道水中の細菌再増殖調査や浄水処理工程管理に利用できると考えられる。
「技術メモ」
feedback
Top