水道協会雑誌
Online ISSN : 2435-8673
Print ISSN : 0371-0785
90 巻, 4 号
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「報文」
「事例報告」
  • 依田 貴之, 船山 明彦
    2021 年 90 巻 4 号 p. 11-14
    発行日: 2021/04/01
    公開日: 2022/04/01
    ジャーナル フリー
    本市では、故障履歴データを使用したワイブル分布解析により、ダクタイル鋳鉄管の実使用年数を60年と算出している。しかし、この数値は総体的なものであるため、実際に掘り上げた管の経過年数、腐食深さ、土質データを変数とし、クラスター分析を実施することでグループ化を行い、市内における傾向性の把握を試みた。また、経過年数と腐食深さの相関式および平均的な本市の管厚計算条件から土質別、口径別の腐食限界厚、使用限界年数の算出を行い一定の結果を得た。今後は、データの蓄積を行い、地域別土質別使用限界年数の簡易推定を目指す。
「技術メモ」
  • 古川 浩司, 川口 寿之, 工藤 清惣, 中澤 智子, 佐藤 亮平, 船坂 鐐三, 奥村 明雄
    2021 年 90 巻 4 号 p. 15-19
    発行日: 2021/04/01
    公開日: 2022/04/01
    ジャーナル フリー
    液体クロマトグラフィー/タンデム型質量分析法(LC-MS/MS 法)を用いた塩素酸分析における塩素酸標準液濃度と測定強度の関係を検証し、検量線の妥当性評価を行った。10~1,000μg/L の範囲における塩素酸濃度と測定感度には、高次代数曲線の近似式がよく一致し、近似式の直線性は得られなかった。そこで、塩素酸標準液の検量線を低濃度領域(60~200μg/L)、中濃度領域(200~500μg/L)、高濃度領域(500~1,000μg/L)の3つの範囲に分けて1次の近似式を作成し、それぞれの検量線の妥当性を評価した。低濃度領域の検量線は真度97.9~102%、併行精度0.75~3.8%、中濃度領域の検量線は真度98.9~102%、併行精度1.4~3.1%、高濃度領域の検量線は真度97.1~101%、併行精度1.8~3.9%であり、厚生労働省が通知した「水道水質検査方法の妥当性評価ガイドライン」の目標値の範囲内の良好な結果を得た。
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