水道協会雑誌
Online ISSN : 2435-8673
Print ISSN : 0371-0785
91 巻, 10 号
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「論文」
  • 伊藤 禎彦, 中山 信希
    2022 年 91 巻 10 号 p. 2-15
    発行日: 2022/10/01
    公開日: 2023/10/01
    ジャーナル フリー
    今後、わが国の水道料金は上昇していかざるを得ないが、市民と十分なコミュニケーションをとりつつ 円滑に進める必要がある。先行研究によって、現在の水道料金に対する評価が値上げ容認度の主要な規定因であ ることが示されている。これを受けて、本研究では、水道に関連する8種類の情報を市民に提供し、水道料金に 対する評価および値上げ容認度に対する改善効果を分析した。この結果、ボトルウォーターとの料金比較に関す る情報、他の料金との比較に関する情報、独立採算制に関する情報、環境負荷に関する情報、逓増制に関する情 報が水道料金評価を高めた。また、環境負荷に関する情報、独立採算制に関する情報が値上げ容認度を改善させた。
「報文」
  • 安達 史恵, 吉田 仁, 吉田 直志, 谷口 直生, 竹中 凛代, 上澤 行成, 山口 進康
    2022 年 91 巻 10 号 p. 16-24
    発行日: 2022/10/01
    公開日: 2023/10/01
    ジャーナル フリー
    大阪府では水道水質検査精度の向上を図ることを目的に、水道事業体等を対象とし、外部精度管理を実 施しているが、細菌の検査項目である一般細菌については、精度管理の手法が明示・確立されていないことから、 今まで実施してこなかった。本研究では、統一試料を用いた一般細菌の外部精度管理の実現に向けて、その手法 等を検討のうえ、試料を配付し実証実験を試みた。またその評価方法について検討を行った。その結果、当手法 を用いて、均質性・安定性のある統一試料の調製が可能であることが明らかとなった。評価方法としては、 Xbar-R 管理図およびz スコアの併用が有用であり、z スコアの算出方法については、今後データを蓄積し、決定 する必要があると考えられた。
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