北関東医学
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46 巻, 4 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 黒川 公平, 鈴木 孝憲, 鈴木 和浩, 岡崎 浩, 小野 芳啓, 塩野 昭彦, 竹澤 豊, 林 雅道, 今井 強一, 山中 英壽
    1996 年 46 巻 4 号 p. 301-307
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
    当科における前立腺全摘除術後のQOLを知る目的で, 術後6-95ヶ月(中央値36ヶ月)の12例に対して自己記入式質問表による調査を行った.調査項目は排尿障害, 尿失禁および性についての3項目に限定した.これらの項目は, 前立腺全摘除術を選択する上で, 重要な要素となるものである.
    まず, 排尿状態では, 症状のスコアは中央値3点であり, 満足度は中央値2点であった.症状のスコアの項目で見ると, 刺激症状が優位の傾向であったが, 重篤なものはなかった.全体としては良好な排尿状態であると結論できた.
    術後尿失禁については, 58%(7例)は多少なりともあると答えた.尿失禁の回数, パッドの使用頻度および現在の尿失禁に対する感想からすると, やや問題のある症例は2例(17%)であると考えられたが, これらの症例においても日常の行動が制限されることはなく, 全体としてほぼ満足のいくQOLを維持していると考えられた.
    性についてのQOLは, 評価に適した症例が少なく充分な検討はできなかった.全体では現在の性生活には67%(8例)が不満を感じており, 今後改善の余地ありと考えられた.
  • 断層心エコー法による左室壁厚と拡張期左室流入波形
    小須田 貴史, 曽根 克彦, 小林 富男, 篠原 真, 清水 信三, 小林 敏宏, 井上 佳也, 岡田 恭典
    1996 年 46 巻 4 号 p. 309-315
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
    West症侯群に対するACTH療法中には, 心筋肥大や心機能不全を呈することが知られている. West症侯群7例に対してACTH療法施行中に定期的な心エコー検査を施行し, 左心機能の検討を行った.左室短軸像における平均壁厚および壁厚変化率はACTH連日投与中に増大し, 投与量の漸減に伴い減少した.しかし拡張末期面積はACTH投与開始後に減少し, 一回拍出面積も減少する傾向が認められた.拡張期の指標とされる拡張早期最大血流速度(E)はACTH投与開始後に低下し, 左房駆出期最大血流速度(A)は上昇するため, その血流速度比(E/A)は低下が認められた.ACTH療法中には一過性ではあるが肥大型心筋症に類似した左心機能異常を生じる危険性があり, ACTH投与に際しては超音波検査などを定期的に行い, 心機能異常に対する十分な注意が必要と思われた.
  • 今井 強一, 山中 英寿, 高橋 溥朋, 加藤 宣雄, 佐藤 仁, 北浦 宏一, 栗原 寛, 矢島 久徳, 梅山 知一, 海老原 和典, 牧 ...
    1996 年 46 巻 4 号 p. 317-323
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
    前立腺癌に対してLHRHA agonist (LHRHA) が使用されているが, その効果発現が他の内分泌療法に比べ遅いことや, 一過性のテストステロン上昇に伴う, flare upと呼ばれる臨床所見の悪化が問題とされている.これらに対し, エストロゲン (E) の併用効果を無作為割り付け法により検討した.
    A法ではEをLHRHA投与2週前に先行投与し, さらにLHRHA療法開始後1週間同時投与した.B法ではEをLHRHA療法開始とともに1週間のみ同時投与した.C法はLHRHA単独療法であった。B法とC法のテストステロンはA法に比べ, LHRHA投与後14日間に渡り著明な上昇を示した.臨床効果をPSA, 日本泌尿器科学会の臨床効果判定法, ならびに自覚症状により評価したが, 明らかな差を示したのは, A法が他法に対して示したLHRHA投与開始後2週間におけるPSAのみであった.重篤なflare upと, 心筋梗塞と判別が困難であった症例をBとC法にそれぞれ1例ずつ認めた.A法に心臓の副作用が多かった.著明に不良な予後因子持ち, 心臓に問題を有していない症例ではLHRHA療法の前にEを投与するべきと考える.
  • 田村 耕成, 久保田 一雄, 倉林 均, 武 仁, 秋葉 徹, 白倉 卓夫
    1996 年 46 巻 4 号 p. 325-327
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
    LDHアノマリーを認め約10年間経過観察し得た1老年者例について報告した.本例で認められたLDH結合性免疫グロブリンはIgG+IgA+IgMで非常にまれであった.LDHアノマリーに加えて, 胆道炎, 胆石症及びB型肝炎ウイルスの一過性感染が認められこれらがLDH結合性免疫グロブリンの産生に関与している可能性も考えられたが, 経過からは明らかとはならなかった.
  • 1996 年 46 巻 4 号 p. 329-332
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
  • 1996 年 46 巻 4 号 p. 333-336
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
  • 1996 年 46 巻 4 号 p. 337-339
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
  • 1996 年 46 巻 4 号 p. 341-344
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
  • 1996 年 46 巻 4 号 p. 345-348
    発行日: 1996/07/01
    公開日: 2009/10/15
    ジャーナル フリー
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