CATVは長年, 映像配信サービスを中心に事業を展開してきたが, 昨今の放送と通信の融合, あるいは放送サービスのデジタル化の動きの中で新たなサービスの展開を模索している.とりわけ通信サービスとしてCATVインターネットサービスが注目を集めており, キラーアプリケーションとして発展が期待されている.また, 放送のデジタル化の中で視聴者参加型の双方向サービスの可能性も示唆されている.過去, CATVは個人・家庭市場を対象に各種の新サービスの実験を試みてきたが, 残念ながら事業として成功した事例は少なく, 本論文でその要因を分析し, 今後の新サービスの事業創出のために何が必要か, あるいはどうあるべきかを考察してみた.
抄録全体を表示