品質
Online ISSN : 2432-1044
Print ISSN : 0386-8230
33 巻, 4 号
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特集
投稿論文編
報文
  • 宮川 雅巳, 永田 靖
    原稿種別: 報文
    2003 年 33 巻 4 号 p. 467-475
    発行日: 2003/10/15
    公開日: 2018/06/15
    ジャーナル 認証あり
    統計的判別問題に対する一方法として,マハラノビス・タグチ・システム(MTS)が提唱され実用に供されている.この方法は従来の統計的判別分析と異なる非対称的判別手法と位置付けることができる.MTSの有効性は多くの事例を通じて検証されつつある.しかしMTSには実用面での効用を経験的に論じる以前に,理論的に明らかにしておかねばならない問題をいくつか残している.そのひとつが多重共線性対策である.本論文では.MTSにおける現状での多重共線性対策の理論的問題点を指摘し,これに代わる方策として2種類の距離測度を提案した.また,数値計算上の諸問題や基本統計量の算出に用いられていない将来の個体でのマハラノビス距離の偏りについても注意を喚起している.
技術ノート
  • 宮川 雅巳
    原稿種別: 技術ノート
    2003 年 33 巻 4 号 p. 476-481
    発行日: 2003/10/15
    公開日: 2018/06/15
    ジャーナル 認証あり
    品質工学(タグチメソッド)では,システムの機能を人出力関係で記述し,その機能性の評価測度として各種のSN比が提示されている.同じ目的機能をもつ2つのシステムの機能性を試験データから優劣比較するとき,データにサンプリング誤差がある限り,推測統計手法とりわけ統計的検定という手続きが不可欠である.本論文では,2値入出力系のSN比を取り上げ,それに対する有意差検定の手順を明示する.そのために,このSN比の比較問題が2×2分割表でのオッズ比の一様性の検定と等価であることを述べ,それが対数線形モデルでの3因子交互作用項の検定に帰着することを示した.このため検定方法として4つの方法を取り上げ,数値実験を行った.結果として,反復計算を用いない近似法でも十分実用に供することを検証した.
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