昨今,都市空間のデジタル記述に関する研究開発が多方面で進んでいるが,各種自律的なエージェントが我々人と日常的に共存する社会の到来が予見されている中, それらが汎用に依拠できるようなデジタルツイン環境の整備および体系化は,現状で十分に進んでいるとは言い難い.本研究では, 産業ドメインごとに異なる空間記述仕様が個別に使われている現状を踏まえつつ,「複数の空間記述仕様にまたがるオブジェクト記述詳細度(LoD)」の体系化および実装を念頭に, 現状の調査および今後への課題と可能性に関する要点を整理し,異なる仕様間でのLoD の連携と変換を可能にするフレームを提示する.
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