薄肉・平滑な表面を有する生体吸収性マグネシウム(Mg)合金管の創製を目的として,外径6mm,肉厚1.1mmのMg 合金(ZM21)管のセミダイレス引抜き後にダイス引抜きを施し,表面粗さと寸法を評価した.その結果,セミダイレス引抜きにおける管の長さを制御する速度比が大きいほど素管からの肉厚減少量が増加し,その後のダイス引抜きで外面の表面粗さが極小値となるダイス減面率が小さくなり,薄肉化と表面の平滑化が可能と明らかにした.この最適条件下でMg 合金管を外径3mm, 肉厚0.3mm まで加工し,レーザ加工により生体吸収性Mg 合金製ステントを創製した.
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