地理学評論
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78 巻 , 2 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
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  • 百瀬 裕水
    78 巻 (2005) 2 号 p. 69-86
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    本研究は,長野市を対象地域に,地方都市内における公共交通ネットワークの変化とそれに対する行政や公共交通事業者の意思決定を空間的視点から解明することを目的として,従来計量的分析と歴史的記述という別々の視点から行われてきた公共交通に関する地理学的研究を組み合わせることで,空間的分析と時間的流れの両者を取り入れた,公共交通ネットワークにおける時空間構造の解明を図った.分析は鉄道・バスの運行本数を基に因子分析を行い,結節構造の変化を明らかにした.その結果,結節構造に関しては,鉄道やバス路線が集中する地区を除き全体的には1990~2000年までの10年間に地区間連結の縮小による単純化がみられた.また,交通利便性においては,結節構造同様,周辺部の低下により市中心部と周辺部との格差が拡大したが,これは市街地周辺の一部で把握できるオリンピック施設や新幹線の整備による影響もあると考えられる.これに対して,行政側は公共交通空白地帯の解消を図るべく対策を進めているが,現在では都市中心部における市民の移動機会確保を優先している状況にある.一方,交通事業者は乗車人員の増加があまり見込まれない中で,鉄道会社が利用者の多い一部区間で輸送力の強化や接続する交通手段との連携輸送に重点を置いている.また,バス会社は全般的に運行本数の減少や路線の統廃合を進行させているが,その一方で需要が高い既存路線の維持に努めている.
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  • 埴淵 知哉
    78 巻 (2005) 2 号 p. 87-112
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    本稿は,国際的非政府組織(INGO)における空間組織の編成を,グローバル化との関連から明らかにするものである. INGOの空間組織は,調整機関としての国際拠点と自律的な地域拠点,そしてネットワーク組織の諸特性を伴う拠点間の関係から構成されており,それは多様な空間スケールにおける戦略の結果としてみられる.このような空間組織を編成する要因は,相互に依存する「ローカルな実行性」・「グローバルな実行性」・「ローカルな正当性」・「グローバルな正当性」というカテゴリーから説明することができる.すなわち, INGOはグローバル化の複雑な空間再編成に同時対応する戦略を通じて,これらの実行性と正当性を獲得しその影響力を行使していると考えられる.また, INGOの空間組織は国家の領域を基盤として編成されており,このことから世界都市システムをとらえ直す必要性が指摘された.
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  • 山中 勤, 三谷 克之輔, 小野寺 真一, 開發 一郎
    78 巻 (2005) 2 号 p. 113-125
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    遊休農林地の放牧地への転換が,瀬戸内海や流域圏地下水の水質環境に及ぼす影響を予測するための基礎資料として,風化花崗岩を母材とした貧栄養土壌から成る牧草地において,年間の水・熱・物質収支を実測値に基づいて評価した.年降水量1,262mmに対して,地下水涵養量はおよそ4割の523mmであったが,その半分近くは1999年9月の豪雨時に生じていた.水の下方移動速度は年平均で約7mm/day,豪雨期を除くとおよそ3mm/dayであった.蒸発散量は年降水量のおよそ6割を占め,それによる消費エネルギーは年間正味放射量(2,712MJ/m2)の約3分の2に相当した.蒸発散量は日射量の季節変化や植生の状態に強く規定されていた.元素ごとにみた溶脱フラックスは,大気降下フラックスのおよそ2倍から9倍程度であり,施肥およびそれに付随する土壌中のイオン交換反応に依存していたが,窒素の溶脱率は7%未満とかなり小さかった.すなわち,硝酸性窒素汚染や水域の富栄養化といった観点からは,牧草地における適度な施肥は大きな問題とならないことが確認された.ただし,植生状態の管理や施肥のスケジューリングなどによって溶脱率が変化する可能性があることには注意を要する.
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  • 78 巻 (2005) 2 号 p. 126-132,i_2
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
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