地理学評論
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80 巻, 9 号
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  • 森川 洋
    2007 年 80 巻 9 号 p. 503-524
    発行日: 2007/08/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    メクレンブルク・フォアポメルン州では職員過剰の現状と将来の人口減少予測や東ドイツ支援資金の廃止予定により, 郡の機能改革だけでなく地域改革をも含めた「行政近代化計画」が進行している. 州は職員支出を抑えるために多くの州職員を郡に移管するので, その受入れのためには, 郡の合併と特別市の郡復帰によって, 面積3,200~7,000km2からなる広域郡を形成する予定である. それは自治体自治の強化を無視し, 規模の経済による行政の合理化だけを意図した改革であり, 基本法や制度法に抵触するといわれ, 郡も特別市も市町村やアムトもこの改革に反対している. この「行政近代化計画」においては, 改革費用の問題をはじめ, 公聴会の開催や現行制度に対する「欠陥分析」, 改革頻度などの問題が取り上げられた. 政治的決着による五つの広域郡についても, 役場の距離や郡域の均等発展のほか, 特別市の郡復帰に伴う問題点, さらには空間整備計画との関係などが論議された. 将来この改革が法的に承認されたとしても, 新連邦州のすべてが本州と同じ道を歩むとはいえないであろう. 本稿の目的は, この「行政近代化計画」を通してドイツにおける行政システムの問題点を検討することにある.
  • 新宿区中井地区を事例として
    山口 太郎
    2007 年 80 巻 9 号 p. 525-540
    発行日: 2007/08/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    本研究では, 敷地の広さや緑の豊かさから環境の良い住宅地として評価されている戦前期に開発された郊外住宅地に対して, 時代を経たことによるさまざまな変容の結果としての現況を, 景観観察から分析した. 新宿区中井地区を事例に, 可視的な景観構成要素に対し, 景観観察に基づくデータ化と, それらのデータを使用して計量分析手法による景観の類型化を行い, 中井地区の景観の特徴を分析した. その結果,「商・住併用を含む低・中層住宅」,「前面に駐車スペース等を持つ住宅」,「敷地規模が大きく植栽の豊富な戸建住宅」,「中・小敷地規模の住宅+諸施設」の4類型が得られた. 景観を重視したまちづくりが注目される今日, 地理学から何ができるかを考えたとき, 景観観察からいくつかの景観類型が得られた本研究を通じて, 可視的な景観構成要素に注目することと, まちづくりに求められている小スケールでの調査の意義を提示できたのではないかと考える.
  • 山下 脩二
    2007 年 80 巻 9 号 p. 541-543
    発行日: 2007/08/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 池永 正人
    2007 年 80 巻 9 号 p. 543-544
    発行日: 2007/08/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 小口 高
    2007 年 80 巻 9 号 p. 544-546
    発行日: 2007/08/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
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