禁煙科学
Online ISSN : 1883-3926
vol.16 巻, 08 号
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  • 大草 亘孝, 大西 愛, 前岨 亜優子, 梶 貢三子, 中井 真理子, 角 陽一, 上村 守, 今井 弘一, 田中 昭男, 王 宝禮
    2022 年 vol.16 巻 08 号 p. 1-10
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/02/15
    ジャーナル オープンアクセス
    大阪歯科大学附属病院の全面禁煙化に伴い,歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士を目指す学生の喫煙状況,病院敷地内の全面禁煙に対する意見,生活習慣について調査を行い、今後の禁煙教育の充実を図るためにアンケートを実施し、2019年度の歯学部・医療保健学部の1年生から3年生634名で、禁煙教育及び禁煙支援対策、生活習慣の改善に必要な情報を得ることを目的とした。調査対象は歯学部1~3年生398名、医療保健学部236名で、欠席等を除外した542名(歯学部321名、医療保健学部221名)から回答を得た。喫煙者は歯学部で15名(4.7%)、医療保健学部で7名(3.2%)であった。禁煙教育を受けていない学生の割合は,歯学部36.1%,医療保健学部48.9%であった.週1回以上の飲酒は歯学部22.7%、医療保健学部10.3%、週1回以上の外食は歯学部76.3%、医療保健学部53.7%で、いずれも歯学部の方が高い割合であった。アルバイトは、歯学部の学生の47.1%、保健学科の学生の84.3%が行っており、医療保健学部の方が多く、学部間に差がみられた。禁煙教育未受講者は、飲食店での飲酒、外食、アルバイトの頻度が高く、受動喫煙にさらされる可能性が高いことがわかった。歯学部の学生には友人との外食時に受動喫煙のリスクがあるため入学直後に注意喚起を行うのが理想的であり、医療保健学部の学生にはアルバイトをする際に注意喚起を行うのが理想的であることが示唆された。
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