禁煙科学
Online ISSN : 1883-3926
vol.8 巻 , 07 号
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  • ~第3報 禁煙化前後の測定(PM2.5・尿中コチニン)と禁煙化施設へのアンケート調査より~
    斎藤 照代, 茂木 順子, 肥後 直生子, 米山 貴子, 根本 友紀, 老谷 るり子, 田中 直彦, 高橋 裕子
    2014 年 vol.8 巻 07 号 p. 1-8
    発行日: 2014年
    公開日: 2021/07/23
    ジャーナル オープンアクセス
    要 旨
    目的:禁煙化前後のPM2.5および尿中コチニン測定値の変化と禁煙化に伴う実態を把握し禁煙化の効果と推進に関する要因 について明らかにする。
    方法:2013年11月から2014年1月までに自記式質問紙により、禁煙化施設を対象にアンケート調査を実施するとともに、 禁煙化前後にPM2.5による空気環境と従業員の尿中コチニン濃度測定を実施した。
    結果:禁煙化施設のPM2.5による空気環境測定結果は、敷地内禁煙以外の施設は、喫煙場所において受動喫煙が示唆される 結果が示された。また81名の非喫煙者の尿中コチニン濃度測定結果から敷地内禁煙施設は、その他の禁煙化施設と比較し 尿中コチニン濃度が有意に低く(p = 0.000)、禁煙化前との比較でも有意に低いことが確認された(p<0.05)。55施設の 禁煙化施設への調査結果から禁煙化に効果の高かった取り組みは、禁煙化の周知徹底、トップの禁煙宣言、非喫煙者も含 む教育であることがわかった。
    結論:職場の受動喫煙を確実に防止する効果的な受動喫煙対策は、敷地内にも喫煙場所を設けない全面禁煙であることが 示唆された。
  • 入谷 智子, 高橋 裕子
    2014 年 vol.8 巻 07 号 p. 9-14
    発行日: 2014年
    公開日: 2021/07/23
    ジャーナル オープンアクセス
    要 旨
    背景・目的:禁煙後の血糖値の経年変化については、禁煙後短期に血糖値が増加するとの報告が散見されるが、5年以上 の長期にわたる経年変化の報告は見られていない。そこで禁煙後の長期的な血糖値の変化を明らかにすることを目的とし て、禁煙群と喫煙群の10年間の血糖値の経年変化を検討した。
    方法:男性勤労者の定期健康診断の結果を用いて、禁煙後10年間の経年的な血糖値の変化を調査し考究した。
    結果:禁煙群の血糖値の平均値は、1年目と3年目にはベースライン年度の血糖値と比較して増加を示したが、5年目以降 は徐々に減少し、10年目は他の年に比べ最も低値を示した。個人ごとの血糖値の変化では、5年目にベースライン年度に 比べて血糖値が減少していた5名(33.3%)、は、10年目に至るまで血糖値がベースライン年度より低値であった。一 方、ベースライン年度に比べ5年目の血糖値が高値であった10名では、10年目には5年目と比べて血糖値は減少するが、 ベースライン年度を下回るものはみられなかった。喫煙群においては、血糖値の平均値はベースライン翌年から増加し、 10年目には最も高値を示した。個人ごとの血糖値の変化では、5年目には18名 (52.9%) 、10年目には22 名(64.7%) が ベースライン年度より高値を示した。
    結論:禁煙後、血糖値は一時期高値を示しても増加がみられず、糖尿病の発症リスクは高いとは言い切れないことが示さ れた。喫煙群の血糖値は、喫煙習慣を継続する間、増加し続けた。長期的な喫煙で血糖値が悪化し、糖尿病発症のリスク が大きくなることが示唆された。
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