日本病院総合診療医学会雑誌
Online ISSN : 2758-7878
Print ISSN : 2185-8136
12 巻, 2 号
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症例報告
  • 大高 行博, 渡邉 俊樹, 合田 史, 佐藤 真人, 佐藤 浩子, 小和瀬 桂子, 大山 良雄, 田村 遵一, 佐藤 正通
    2017 年 12 巻 2 号 p. 1-6
    発行日: 2017/05/31
    公開日: 2024/01/19
    ジャーナル フリー
    症例は 75 歳,男性。63 歳時に免疫性血小板減少症(特発性血小板減少性紫斑病)を発症しプレドニゾロン内服により寛解を得ていた。休薬中であった 74 歳時には自己免疫性溶血性貧血と診断されたため,Evans 症候群として内服治療を再開された。治療継続中の 75 歳時に右頚部,両側鼠径部のリンパ節腫脹を来し,リンパ節生検などの精査から血管免疫芽球性T細胞リンパ腫,Ann Arbor分類Ⅲ B期と診断され,当科において CHOP療法を実施した。治療により速やかに腫脹リンパ節は縮小し,全身状態は安定化した。本症例はEvans症候群と 血管免疫芽球性T細胞リンパ腫を合併した点で極めて稀であるとともに,免疫性血小板減少症や自己免疫性溶血性貧血などの免疫制御機構の破綻が病因とされる疾患とリンパ増殖性疾患との関連が示唆され,これらの点で大変重要と考えられた。
短報
総説
  • 石井 孝政
    2017 年 12 巻 2 号 p. 18-21
    発行日: 2017/05/31
    公開日: 2024/01/19
    ジャーナル フリー
    JMECC(Japanese Medical Emergency Care Course)は日本内科学会が認定する救急コースで,第 13 回日本病院総合診療医学会の翌日に本学における第 4 回目のJMECCを開催させていただいたので,当院におけるこれまでの試み等について述べさせて頂く。当院では 2015 年 3 月 14 日に第 1 回目の JMECCを開催させていただき,以降約半年毎に開催している。当初当院のJMECCインストラクターは 0 名であったため,著者がその資格を取ることとなった。 資格を取るために複数回の JMECCアシスタントを経験する必要があり,ご縁があり北は北海道や東北,南は福岡でのコースに参加させて頂き要件を満たすことができた。第 1 回目のコース終了後に挙がった反省点・問題点を改善していき,コースの質の向上に努めながら第 4 回目を終了した。JMECCは新専門医制度では修了が必須となっており,また専門医研修を行う基幹施設側も JMECCを開催することが義務付けられており,当院でも引き続き定期的にJMECCを開催し,また JMECCを一コースとして終わらすのではなく日常診療に活かすことを実践していく必要があると考えている。
総説(テキスト用)
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