1. 白眼, 赤眼, 黒眼の材料を用ひ, 單眼移植より發育せる複眼の着色度を調査した。
2. 家蠶に於て既に知られた眼の色に關するホルモン樣物質
W(
w+) の外に,
r+ 物質の存在を推定した。而して
r+ 物質がその作用を現すためには
W 因子の共存を必要とする。
3. 之等ホルモン樣物質は雌の方が雄より, その作用が強い。
4. 移植により發育せる眼の大さと着色程度とは一定の傾向が見られる。即大きな移植眼は小さい夫より濃く着色する。但しこれは同一宿主内で2個以上の複眼が發見された場合の比較である。
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