1. 本篇は温湯除精法を稻に應用するに當り, 是が適正なる術式を得んとして行つた實驗結果である。
2. 處理温度には 45°C, 44°C, 43°C, 42°C, 處理時間として3分, 5分, 8分, 10分の各區を設けた。
3. 前記の處理温度及び處理繼續時間の各區に於て, 開花數, 雜種種子數及び發芽率に關し調査した (第3表, 第4表)。
4. 處理の效果を判定する基準として, 平均開花率, 平均結實率, 平均發芽率の相乘積を求め, 是を百分率を以つて示したものを交雜成功歩合とした (第5表及び第6表)。
5. 著者等の實驗範圍に於て最も適當なる處理條件としては 43°C-8分である。然して 44°C-5分は是に亞いで居る。
抄録全体を表示