獣医臨床皮膚科

症例報告

角層下膿疱症が疑われた犬の臨床的および分子生物学的解析

朝比奈良太, 千村直輝, 酒井洋樹, 神志那弘明, 前田貞俊

2012 年 18 巻 3 号 p. 159-163
発行日: 2012年
公開日: 2012/10/13

DOIhttps://doi.org/10.2736/jjvd.18.159

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ダプソンおよびグルココルチコイドに対する反応性が低い角層下膿疱症の疑われた症例に対して，シクロスポリンを用いたところ皮疹が早期に改善した。本症例の病変部皮膚におけるサイトカイン遺伝子転写量を解析したところ，IL-8およびTh17サイトカインの転写量が高値であった。これらの結果より，本症例の病態にはTh17サイトカインが関連している可能性が示された。

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短報

シュナウツァー面疱症候群：16例における後向き研究（1988–1998）

Danny W. Scott, William H. Miller, Jr.

2012 年 18 巻 3 号 p. 165-167
発行日: 2012年
公開日: 2012/10/13

DOIhttps://doi.org/10.2736/jjvd.18.165

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シュナウツァー面疱症候群は，特有の外観を呈するミニチュア・シュナウツァーの皮膚疾患である。過去11年間において16例の犬が本症と診断され，その来院頻度は犬の皮膚科症例では0.2%で，犬の外来症例全体では0.04%であった。興味深いことに，本症を主訴として来院した症例は2例のみで，12例（75％）の犬のオーナーは来院するまで本症に気づかなかったとのことであった。予後に関する情報は10例（62％）の症例で得られたが，本症の臨床症状は3ヵ月～9年の間変化することはなかった。

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犬における鼻・趾端の特発性角化症：35例における後向き研究（1988–1998）

Danny W. Scott, William H. Miller, Jr.

2012 年 18 巻 3 号 p. 169-170
発行日: 2012年
公開日: 2012/10/13

DOIhttps://doi.org/10.2736/jjvd.18.169

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鼻・趾端の特発性角化症は，特有の外観を呈する犬の疾患である。本症では特徴的な病歴を伴うが，皮膚以外には異常は認められない。過去11年間において35例の犬が本症と診断され，その来院頻度は犬の皮膚科症例では0.4％で，犬の外来症例全体では0.1％であった。イングリッシュ・ブルドッグ，ミニチュア・プードル，ミニチュア・シュナウザー，アメリカン・コッカー・スパニエル，ならびにドーベルマンは本症の好発犬種と考えられた。ほとんどの症例（71.4％）では，鼻部のみに病変が認められた。本症は無症候性で病変が永続し，自然寛解に関する報告はこれまでのところない。

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レター

多頭飼育環境における猫皮膚糸状菌症蔓延への対策

大隅尊史

2012 年 18 巻 3 号 p. 171-172
発行日: 2012年
公開日: 2012/10/13

DOIhttps://doi.org/10.2736/jjvd.18.171

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自然軽快したイヌの色素性ウイルス性局面の１例

赤熊美紀, 永田雅彦

2012 年 18 巻 3 号 p. 173-174
発行日: 2012年
公開日: 2012/10/13

DOIhttps://doi.org/10.2736/jjvd.18.173

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汎発性脱毛を主徴とした無菌性脂肪織炎のミニチュア・ダックスフンドの1例

北原裕子, 岡田みどり, 高木勝久, 田辺岳, 阪口貴彦, 長澤昭範

2012 年 18 巻 3 号 p. 175-176
発行日: 2012年
公開日: 2012/10/13

DOIhttps://doi.org/10.2736/jjvd.18.175

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