熱測定
Online ISSN : 1884-1899
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26 巻, 2 号
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  • 溝田 忠人, 石川 征記, 佐藤 隆介, 田中 一成
    1999 年 26 巻 2 号 p. 35-37
    発行日: 1999/04/30
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
    ゼオライト-水系ヒートポンプシステムを研究するために,小さな試作モデルを作った。このヒートポンプはわずか約350gのゼオライト粉末をベッドに持つものであるが,氷を作ることに成功し,ひき続く氷の昇華により,最低到達温度255Kを記録した。このヒートポンプシステムのガラス管を接続するために,多くの継手が必要なので,市販のエアコンなどの流体配管用の「くい込み式管継手」を部分的に旋盤加工して,組み立てに適応する継手を作った。この継手は安価で,高真空に耐え,機械的に強い性質を持つことにより,この研究に大変役立った。このシステム開発のための現在と将来の問題点について簡単に述べた。
  • 柴崎 芳夫
    1999 年 26 巻 2 号 p. 38-45
    発行日: 1999/04/30
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
    長い炭化水素鎖およびフッ化炭素鎖を含む長鎖ビニル化合物の多形現象と生成する櫛形高分子の配列・充填状態を,昇温と降温過程を何回も繰り返して走査する示差走査熱量測定と温度可変のX線回折やIRスペクトルの測定を組み合わせて研究した。多形現象は炭化水素鎖やフッ化炭素鎖の鎖長,重合官能基部分の化学構造,不純物に著しく影響される。さらに,細長い分子の固相における相転移には時間を要するので,走査速度や急速反転のやり方によっても,結果が著しく変わることがある。特に,冷却過程の速度,低温での保持時間などの調節に注意をはらう必要がある。一方,櫛形高分子は多形現象は示さないが,主鎖の立体規則性や,側鎖の鎖長,さらに,剛直であるか柔軟性であるか,疎水性であるか疎油性であるかなどの影響により,櫛形高分子の熱的性質は大きく変化する。
  • 時間分解およびパルスESR法
    山内 清語
    1999 年 26 巻 2 号 p. 46-53
    発行日: 1999/04/30
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
    この15年間に新しい電子スピン共鳴(ESR)法が次々と開発されて,ESRの有用性が種々の領域に拡大している。この解説では,新しいESR法を光合成とそのモデル系の光化学反応に適用した例を示し,それらの長所と短所を整理した。ESRはもともと反応中間体の電子構造に特異な情報を与える手段として用いられていたが,装置の進歩により時間分解能も10ナノ秒と短くなり,多次元法への展開も進んで,溶液中の反応の“その場観測”も可能になっている。ESR法の開発は現在も続いており,高周波ESRやけい光および過渡吸収検出ESRなどの他の手段によるESRの検出法へと展開している。
  • 1999 年 26 巻 2 号 p. 54-55
    発行日: 1999/04/30
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
  • 加藤 秀隆, 中村 敏彦, 大久保 信明
    1999 年 26 巻 2 号 p. 56-57
    発行日: 1999/04/30
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
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