本研究の目的は,診療報酬加算に基づく患者相談窓口における「患者相談体制の充実による効果」質問票の信頼性と妥当性の検証である。調査対象は,2014年7月時点で地方厚生局に本加算の申請があった3,434施設とし,(公財)日本医療機能評価機構より調査票を郵送した。調査票は,「患者相談体制の充実による効果」質問票と,対象施設と相談窓口に関する質問項目で構成した。1,465施設(42.7%)から調査票を回収し,主要な項目に欠損のない1,450施設を解析対象とした。構成概念妥当性は,共分散構造分析により「相談対応における効果」,「連携協力における効果」,「患者側における効果」の3因子と,上位因子に「患者相談体制の充実による効果」をおく2次因子モデルで適合基準を満たした。また,質問票全体のクロンバックα係数が,0.85と高い信頼性が示された。本質問票は,高い信頼性と2次因子モデルでの適合度指標で十分な適合度を有することが確認された。
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