堆積学研究

皿状構造とその形成実験

辻隆司, 宮田雄一郎

1997 年 45 巻 45 号 p. 1-2
発行日: 1997/06/25
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.45.1

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美濃帯上麻生ユニットのチャート角礫岩に含まれる砕屑性重鉱物とその起源

塚本斉, 斎藤眞

1997 年 45 巻 45 号 p. 3-19
発行日: 1997/06/25
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.45.3

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岐阜県七宗-武儀地域に分布する美濃帯上麻生ユニットのジュラ紀中期～後期 (?) のチャート角礫岩は, チャートおよび珪質頁岩を主体とする礫支持礫岩である. チャート角礫岩の基質部には砕屑性重鉱物としてザクロ石と極少量のクロムスピネルが含まれており, これらの化学組成に基づいて原岩解析を行った. EPMA分析の結果, 砕屑性ザクロ石は泥質岩を原岩とする角閃岩相からグラニュライト相の変成岩に由来するパイロープ成分に富むアルマンディンであることが判明した. 一方, 砕屑性クロムスピネルは low-Ti and high-Al な化学組成を持ち, Cr/(Cr+Al) 原子比とMg/(Mg+Fe²⁺) 原子比に負の相関関係があることから, 上部マントルかんらん岩類が起源である可能性が高いと考えられる.
チャート角礫岩の礫は付加体表層に露出したチャートおよび珪質頁岩の岩体の重力崩壊により海溝底に供給され, すでに海溝底に存在した大陸地塊起源の砂質堆積物を基質とした礫岩として堆積したものと考えられる.

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火山砕屑物の2次移動における液状化流の可能性 (予報)

中山勝博

1997 年 45 巻 45 号 p. 21-27
発行日: 1997/06/25
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.45.21

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名古屋周辺に分布する鮮新統の大田テフラと佐布里テフラの泥流堆積相を対象に, 粒子の運搬堆積機構を検討した. 解析では, 粒子沈降終速度と, 流体が流動化するために必要な最小表面流速と, 流体中から湧き上がる流出液体の速度を比較し, 対象堆積物の砕屑粒子が液状化流体中で流動化による支持がありうるかどうかという能力の解明を試みた. 結果, 大田テフラでは直径約0.4mm以下で千分の数mm以上の粒子が, 佐布里テフラでは直径約0.7mm以下で千分の数mm以上の粒子が最も autofluidization するといえ, 両テフラの泥流堆積相の中央粒径は, いずれもその範囲に入った. 両テフラの泥流堆積相の粒子支持機構は, 流動化によるといえる.

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常磐炭田石城層の流路充填堆積物

小松原純子

1997 年 45 巻 45 号 p. 29-36
発行日: 1997/06/25
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.45.29

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常磐炭田に分布する古第三系の白水層群石城層について, 単純充填流路と複合充填流路の2種類の流路充填堆積物を認定した. その分布と古流向が南東で一定であること, 礫径が上位ほど小さいことから石城層の流路環境とその変化を推定した.

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Regime 理論に基づいた堆積シークェンスのシミュレーションの例

五十嵐聖一, 増田富士雄, 酒井哲弥

1997 年 45 巻 45 号 p. 37-44
発行日: 1997/06/25
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.45.37

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Regime 理論に基づいた堆積シークェンスの2次元コンピュータ・シミュレーションによって, 基盤地形, 相対的海水準変動, 沈降様式が地層の累重様式に与える影響を調べた. その結果, 以下のことが明らかになった. (1) 堆積シークェンスの累重様式は, 平坦な海岸平野に堆積した場合と, 急崖をもつ岩石海岸に堆積した場合とで異なる. (2) 相対的海水準変動の違い, すなわち急激な変動と滑らかな変動との違いが, 海進期から高海水準期へ移行する時の堆積シークェンスの形態の違いとなって現れる. (3) 前進している高海水準期のシークェンス中の等古水深線が, 沈降様式によって変化することがある. また, このモデルを鮮新・更新統掛川層群に適用して, その堆積シークェンス中のパラシークェンスの厚さの変化を再現した.

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アブダビ海域, 上部ジュラ系 Arab・Hith 層中にみられる海水準変動と堆積システムの変遷

石橋正敏

1997 年 45 巻 45 号 p. 45-57
発行日: 1997/06/25
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.45.45

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アラビア湾南部地域の貯留層のひとつ, 上部ジュラ系の Arab・Hith 層中にみられる海成氾濫面を結ぶことによって, アラダビ沖合の Neewat Al Ghalan (GA) 油田と坑井WMB-1の間, 約50kmの時間的・空間的枠組みを構築した. そこには, 第2～4オーダーの海水準変動に支配された沖合からサブカに至る堆積物が認められる. 第2オーダーの海進期堆積体はバリアーショール～サブカ堆積システムの複合体から, 第2オーダーの高海水面期は前進するサブカ堆積体から構成されている. 本堆積体の特徴は, 第2オーダーの海進期堆積体, そのなかでも特に第3オーダーの高海水面期に厚い潮汐三角州堆積物が狭在することである. 第2オーダーの高海水面期にラグーン側の潮汐三角州の発達が悪いのは, サブカ堆積物の前進によって堆積空間が埋積されてしまったためと考えられる.

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用語解説「皿状構造」

辻隆司, 宮田雄一郎

1997 年 45 巻 45 号 p. 59-63
発行日: 1997/06/25
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.45.59

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SEE巡検『Wadi Dhayah/Wadi Rahabah Shuaiba and Kharaib Formations』参加報告

石橋正敏, 鈴木正義, 三石裕之, 広島英樹

1997 年 45 巻 45 号 p. 79-83
発行日: 1997/06/25
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.45.79

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堆積学研究会1996年秋季研究集会地質巡検「京都府北桑田郡京北町細野, 芦見谷川流域の丹波層群-ペルム紀・三畳紀～ジュラ紀層状チャート, 三畳紀緑色岩類, ミクライトなど-」参加報告

鎌滝孝信

1997 年 45 巻 45 号 p. 85-88
発行日: 1997/06/25
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.45.85

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