堆積学研究
Online ISSN : 1882-9457
Print ISSN : 1342-310X
67 巻 , 2 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
カバー・ストーリー
論説
  • 石原 与四郎, 阿部 宏子, 押川 美佳
    2009 年 67 巻 2 号 p. 65-84
    発行日: 2009/01/30
    公開日: 2009/04/24
    ジャーナル フリー
    新第三系宮崎層群青島層は,前弧海盆に堆積した深海-半深海のタービダイト・サクセッションであると考えられているが,その層厚頻度分布や重力流堆積物が一般的な例とは異なった特徴を示すこと明らかになっている.本研究では,青島に分布する青島層に含まれる重力流堆積物を,層相に基づいて分類するとともに,層厚分布の層序的変化傾向から,青島層の堆積システムを検討した.その結果,青島層の重力流堆積物は,級化するタイプ,逆級化するタイプ,塊状で厚いタイプに大きく分けられることが分かった.これらは,古流向方向に10km規模での対比が可能である.重力流堆積物や半遠洋性泥岩層の層厚の層序的変化傾向からは,青島層が下部の前進性の堆積システム,上部のローブ状の堆積体が発達する堆積システムからなることが示された.重力流堆積物の特徴および層厚の層序的変化傾向は,青島層の堆積場が,ファンデルタ沖合相におけるものであることを示唆する.
  • 尾崎 かおり, 宮田 雄一郎
    2009 年 67 巻 2 号 p. 85-101
    発行日: 2009/01/30
    公開日: 2009/04/24
    ジャーナル フリー
    大分県の更新統誓願寺軽石層の火砕流堆積物中の塊状部には,洗掘痕がみられる.深さは最大1.5mで,細粒な重鉱物が濃集したなめらかな壁面を伴うが,上流壁面が急傾斜で流れ方向に非対称縦断面をもつ.充填物は不淘汰で,インブリケーションには上流傾斜と下流傾斜の場合がある.房総半島の更新統梅ヶ瀬層の塊状タービダイト砂岩層にも共通した特徴をもつ洗掘痕がみられる.最大0.7mの深さで,流れ方向に対称断面をもち,充填物は高角度インブリケーションを示す.開水路実験では,このような洗掘痕が,移動性障害物の周りを洗掘して形成されたことが示された.タービダイトでは泥岩偽礫が,火砕流では土塊や倒木が障害物になりうる.深い洗掘痕や下流に第二の洗掘痕やバックセット埋積を伴う場合には,障害物の高さに匹敵するほど浅い流れが必要である.形状や充填組織から,重力流の厚さは,混濁流で0.7m, 火砕流は1.5mと見積もられた.
ノート
学会参加報告
feedback
Top