堆積学研究
Online ISSN : 1882-9457
Print ISSN : 1342-310X
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72 巻 , 1 号
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カバー・ストーリー
論説
  • 伊藤 拓馬, 皆川 秀紀
    72 巻 (2013) 1 号 p. 3-12
    公開日: 2013/09/07
    ジャーナル フリー
    東部南海トラフ海域から採取されたメタンハイドレート(MH)を含む堆積物の生成および分解が含水率に与える影響を議論した.堆積物は 3つのタイプに分けられた.タイプ1 は,中央粒径が 20μm より粗粒で逆級化構造と正級化構造を示す.タイプ2 は,中央粒径が 20μm 未満の細粒な堆積物からなり正級化構造を示す.タイプ1 とタイプ2 は,いずれも混濁流堆積物である.タイプ3 は,中央粒径が 10μm 程度でほぼ一定な細粒堆積物からなり,半遠洋性の堆積物と判断される.MH 分解後のタイプ1の堆積物については,10%未満の含水率と粘土・シルト・砂含有量との関係が水飽和試料のそれとは異なっていた.このことは,含水率が 10%未満のタイプ 1の堆積物に選択的な MH の集積があり,MH 分解過程で脱水作用が起きたことを示唆している.本研究では,MH 分解後に最大 15%の含水率が減少した.選択的脱水による含水率の低い堆積物は,かつて MH を含んでいた地層を認定するためのひとつの基準となりうる.
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研究報告
  • 山田 昌樹, 藤野 滋弘
    72 巻 (2013) 1 号 p. 13-25
    公開日: 2013/09/07
    ジャーナル フリー
    本研究では,2011年東北地方太平洋沖地震津波により形成された堆積物情報の地域的補間を目的とし,関東地方沿岸低地に形成された津波堆積物を記載した.また,津波の規模が異なる他の地域で形成された津波堆積物の堆積学的特徴と比較し,津波堆積物の堆積学的特徴を形成する要因を考察した. 
    調査を行ったすべての測線において内陸薄層化傾向が確認された.他の研究との比較から,津波の規模や供給される粒子の粒径に関わらず,津波によって形成される堆積物は,内陸へ向かって薄層化することが多いと考えられる.また,近接した地点間の津波堆積物の層厚の差は,より内陸に形成された津波堆積物の層厚と比較して,海岸付近に形成された津波堆積物の方が大きく変動するという結果が得られた.これは海岸付近に存在する保安林や人工物が津波の挙動を複雑にすることにより生じたと推測される. 
    一方,内陸細粒化傾向に関しては顕著なものは観察されず,これが津波堆積物に共通する特徴とは断言できない.このことは,地層中で古津波堆積物を認定する際に,堆積物が内陸方向への細粒化傾向を示さない場合でも,津波によって形成された可能性を否定できないということを示している.
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