堆積学研究
Online ISSN : 1882-9457
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研究報告
  • 山本 大貴, 増田 富士雄, 成瀬 元
    75 巻 (2016 - 2017) 2 号 p. 65-72
    公開日: 2017/04/17
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    本研究では,水槽実験によって津波起源混濁流の発生場所とそのメカニズムについて考えた.水槽内に海浜と外浜,そして傾斜変換部の存在する陸棚を含む海底地形のモデルを再現し,そこに津波を作用させた.その結果,津波起源混濁流が2つの領域で発生することが分かった.外浜上部と陸棚上に存在する傾斜変換部である.外浜上部では,寄せ波と引き波の衝突によって生じる跳水現象が混濁流を発生させた.その跳水現象は海底地形の大規模な侵食を起こして外浜上で浮遊堆積物雲を形成し,斜面を流れ下る混濁流が発生した.一方,陸棚上の傾斜変換部では,寄せ波接近時の水位上昇に伴う剥離渦の発生と傾斜変換部付近での流れの加速による底面の堆積物の連行が発生し,浮遊堆積物雲が形成された.そして,引き波時にさらに規模を増し引き波による初速と重力が駆動力となり混濁流が発生した.また,これら2つの混濁流はサイズと速度に違いがみられ,外浜上部で発生した混濁流は陸棚上の傾斜変換部で発生した混濁流よりもサイズ,速度ともに大きかった.これらの実験結果は,津波起源混濁流とその堆積物の研究により深い解釈を与えるに違いない.

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  • 角張 友律, 太田 勝一, 保柳 康一
    75 巻 (2016 - 2017) 2 号 p. 73-82
    公開日: 2017/04/17
    ジャーナル フリー

    エスチュアリー埋積堆積物とそこに挟在する津波堆積物の関係を研究することを目的として,福島県南相馬市小高区井田川地区において完新統を掘り抜いて鮮新—更新統の大年寺層に達する長さ26.5 mのボーリングコアを採取した.採取した完新統試料のコア記載に基づいて堆積相を設定し,その堆積環境について考察した.同時に軟X線写真撮影,乾燥かさ密度測定,粒度分析,14C年代測定をおこない,それらを総合して,地域内の環境変遷を復元した.(1)最終氷期終了後の約1万年前からこの地域への海進が始まり,海岸線背後の後浜となる.(2)約8,000年前から海側に砂嘴などのバリアが成立,この地域は砂質潮汐平底,泥質潮汐平底となった.(3) 5,500年前の縄文期の最大海進期にはエスチュアリーが広がり,潮下帯まで深くなる.(4) 5,500年以降,海退と埋積によりエスチュアリーは縮小し塩水湿地となった.(5)約100年前に干拓により水田となった.さらに,塩水湿地の泥質堆積物に挟在するイベント堆積物は貝化石を含む砂層で,すべて海側から運搬されたと考えられる.また,級化構造,複級化成層,逆級化構造が見られる.さらに,これらのイベント砂層の一部には偽礫や礫が含まれ,斜交ラミナを伴う.砂層の堆積間隔は約600年と見積もられる.以上のことから,これらの砂層の多くは,津波堆積物である可能性が高い.

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