土壌の物理性
Online ISSN : 2435-2497
Print ISSN : 0387-6012
107 巻
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
  • 小前 隆美
    2007 年 107 巻 p. 1-2
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/09/13
    ジャーナル フリー
  • ユスフザイ モニルザマーン カーン, 前田 武己, 藤井 克己
    2007 年 107 巻 p. 3-16
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/09/13
    ジャーナル フリー
    コンポスト,木くず,稲わらというバイオマス資材を圃場の土に混入したとき,これが土の三相分布,硬度,保水性や透水性に及ぼす影響を実験的に検討した。岩手大学内圃場(クロボク土)に見かけの体積比で, 10:1,10:2, 10:3となるように各資材をすき込んだ。混入して約1年後,全区画から各3個の試料を100ccサンプラーにて採取し,変水頭透水試験の後,吸引法,遠心法により水分特性曲線を求めた。また各成分の密度を用いて,試料の三相分布と乾燥密度を得た。一方,現地区画での土壌硬度を山中式硬度計により求めた。全般的に,バイオマス資材の混入により全区画で土壌硬度と乾燥密度は低下し,これは試料中の固相率減少によることが分かった。また土壌硬度と乾燥密度のデータ間にも良い相関関係が見られた。透水係数についても多くの場合,混入率の増加に応じて増大した。これも固相率の減少に起因するものと考えられる。同様の理由により水分特性曲線も影響を受け,体積含水率は増加した。ただしその変化の程度と傾向は資材の種類により異なるものであった。
  • 飯山 一平, 松森 堅治, 藤原 英司, 中島 泰弘
    2007 年 107 巻 p. 17-26
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/09/13
    ジャーナル フリー
    台地上畑から低地水田へと続く農地連鎖系集水域において,営農活動の地下水環境への影響を評価するには,集水域の水文特性を知る必要がある。そこで,農地連鎖系小集水域からの地下水流出特性を明らかにすることを目的に,物理モデルにより浅層地下水流動を解析した。その結果,水田に到達する流線の始点は水田領域から70m程度の範囲に限られ,集水域からの流出の61%は深部浸透流出していると評価された。よって,浅層地下水へ溶脱した栄養塩類の6割強が水田領域を経ずに流出している可能性が示唆された。この,深部浸透流出の卓越は,深部浸透流出の通水断面積が側方流出の通水断面よりも遥かに大きい地形的特徴に由来したことから,類似の地形の他集水域においても予想された。さらに,モデルが最も高い感度を示したパラメータの不確実性領域を「実測値への最適解の前後2オーダー以内」と設定し,集水域からの栄養塩類の流出リスクを「涵養された地下水の95%が水田領域をバイパスする確率」と定義して求めた。その結果,不確実性領域がパラメータの母集団の99%を包含する場合でも,流出リスクは44.8%存在する,と評価された。
  • 西脇 淳子, 宮崎 毅, 溝口 勝, 駒井 武
    2007 年 107 巻 p. 27-36
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/09/14
    ジャーナル フリー
    近年,ガソリンや有機溶剤等のNon-Aqueous Phase Liquids (NAPL)による土壌•地下水汚染が広範化し,Partitioning Interwell Tracer Test (PITT)という残留性のNAPL体積の推定手法が注目されてきた。PITTにおけるNAPL体積の推定は,NAPLへ分配したトレーサーの遅延の解析というクロマトグラフの確立された原理を用いており,トレーサーのNAPLへの分配は平衡状態であると仮定される。しかし実際には分配平衡が成立せず,NAPL体積の推定精度が低い場合がある。本研究では,卜レーサー流速の違いがPITTによるNAPL体積の推定精度へ与える影響を調べるために室内カラム実験を行った。その結果,トレーサー流速の減少とともにNAPL体積の推定精度が向上する傾向が確認された。また破過曲線の形状差から,流速が小さいと分配トレーサーのTCEへの分配が生じやすいが,流速が大きいと分配が平衡に達しにくかったために推定精度が低下したことが考えられた。
  • Ma Yu Lu, 軽部 重太郎
    2007 年 107 巻 p. 37-43
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/09/14
    ジャーナル フリー
    アルカリ性で凝集するイモゴライトの性質を明らかにするため,モンモリロナイトとカオリナイトの分散凝集特性に対するイモゴライト添加の影響を調べた。イモゴライトを1:1で混合したモンモリロナイトはすべてのpHで凝集した。電子顕微鏡観察によれば,イモゴライトとモンモリロナイトは,イモゴライトの混合割合が低い場合を含めてすべてのpHで相互に凝集した。非脱鉄カオリナイトはpH5.9以下で凝集しpH 6.0以上で分散したが,約5%のイモゴライト添加で分散凝集特性が逆転した。ミクロに見ると,すべてのイモゴライト混合試料は酸性でもアルカリ性でも凝集した。その理由は,酸性ではイモゴライトの変異正電荷と結晶性粘土鉱物の永久負電荷の引力のため,アルカリ性ではイモゴライトの表面が電気的に中性になるためと考えられた。
  • 村上 章, 佐々木 長市, 安中 武幸
    2007 年 107 巻 p. 45-55
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/09/14
    ジャーナル フリー
    本研究では,大区画汎用水田でダイズの多収を目指し地下水位のみを制御した栽培試験を試みた。試験圃場(試験区,伸縮性越流水閘使用)は,多くの水分を必要とする開花期以降〜最大繁茂期(8月)に地下水位を地表面下10cmに設置し,慣行圃場(慣行区,水平水閘使用)は,地表下80cmで水閘を周年開放とした。その結果,初年目では,8月の試験区の地下水位は慣行区に比べ高くなった。2年目は8月末から9月にかけて試験区が慣行区に比べ高い地下水位となった。ダイズ2年作付け後の両区の作土層の気相率と粗孔隙は初年目の作付け前よりも高く,畑地化が進んでいた。透水係数は,経年的に両区ともに作土層および心土層が良好となり,スキ床層では大きな違いは認められなかった。ダイズの生育は,両年とも生育期間を通して,主茎長,節数で慣行区がやや優っていたものの,子実重は試験区が慣行区に比べ初年目で25%の増収となった。2年目は16%の増収となった。以上のことから,一般圃場で簡易に地下水位を生育時期でコントロールができる可能性のあること,従来の土壌水分制御に比べ過湿気味なコントロールによる増収の可能性が指摘された。また,地下水位制御においては,透水性の良い作土層と,心土層を難透水性に維持する圃場条件が重要であり,圃場の地下水位の周年管理の必要性が示唆された。
  • 安中 武幸
    2007 年 107 巻 p. 57-61
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/09/14
    ジャーナル フリー
  • 坂井 勝, 取出 伸夫
    2007 年 107 巻 p. 63-77
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/09/14
    ジャーナル フリー
    van Genuchten (VG)モデルを修正した水分移動特性関数であるFayerモデル,Durnerモデルについて,砂質土および団粒土への適用性を,特に不飽和透水係数に注目して検討した。鳥取砂丘砂,熊本黒ボク土に対して,蒸発法によるモデルのパラメータの推定を行なった。Fayerモデルは砂丘砂の間隙保水と表面吸着水,Durnerモデルは黒ボク土の団粒間と団粒内の異なる保水形態を表現する。これにより,水分量によって異なる2つの透水形態を反映し,VGモデルに比べてより現実的な不飽和透水係数を示した。Mualemモデルは,水分保持曲線に対して適合性の高いモデルを用い,さらに間隙結合係数lを推定することにより,低水分領域も含めた広い圧力範囲の不飽和透水係数を適切に表現できた。信頼度の高い不飽和透水係数を推定するためには,広い圧力範囲に適合する水分保持曲線関数を用いることが重要である。
  • 斎藤 広隆, Simunek Jiri, 取出 伸夫
    2007 年 107 巻 p. 79-96
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/09/14
    ジャーナル フリー
    土中の水分•温度の中期または長期変動を液状水•水蒸気•熱の同時移動計算に基づき予測するとき,大気と土の境界面における境界条件は,地表面で水収支式とヱネルギー収支式を解くことで導くことができる。本報では,ヱネルギー収支式の各ヱネルギー成分を計算する際に,気温,湿度,風速の日データから簡単な補間式を用いて得られた連続データを使う方法を,乾燥地における裸地への適用実例を用いて解説した。求めた地表面熱フラックスを境界条件として用いたところ,高い精度で地温の長期変動予測が行うことができた。これより,地温の予測を大きく改善するために,単純に一部の気象デー夕の精度を高めたり,また時間的に密に測定してデータ数を増やすことが必ずしも効果的でないことが示唆された。エネルギー収支式を解いて求められた境界条件を使う場合,地温や水分量を決定する様々な要素を,釣り合いのとれた精度で与えることが重要である。
  • 筑紫 二郎
    2007 年 107 巻 p. 97-106
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/09/14
    ジャーナル フリー
    水田圃場のように湛水が生じた条件下の成層土壌では,負圧浸透あるいは不飽和浸透になることが知られていた。その解析的扱いは,浸透系が開放系か閉鎖系かによって異なるが,1960年,Takagiは開放系の成層浸透について解析解を示した。この研究の発表後,欧米では成層浸透の研究に関心が高まりいろいろな議論が行われた。—方,日本では開放系の研究と並行して閉鎖系の成層浸透流の研究が進んだ。閉鎖系の研究では,気泡の発生,不飽和透水係数の評価等,現在でも検討すべき問題がある。
  • 鈴木 伸治
    2007 年 107 巻 p. 107-108
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/09/15
    ジャーナル フリー
  • 釣田 竜也
    2007 年 107 巻 p. 109
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/09/15
    ジャーナル フリー
  • 猪迫 耕二
    2007 年 107 巻 p. 116
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/09/15
    ジャーナル フリー
feedback
Top