日本きのこ学会誌
Online ISSN : 2432-7069
Print ISSN : 1348-7388
15 巻, 4 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 楊 柏松, 成 漢功, 大賀 祥治
    原稿種別: 本文
    2007 年15 巻4 号 p. 173-176
    発行日: 2007/12/31
    公開日: 2018/03/15
    ジャーナル フリー
    本研究では,ハナアブラゼミタケの子実体形成について,培地組成を中心に検討した.基本培地は白米(40g)を主材とし,コーンスティ-プリカー(0.2%),KH_2PO_4(0.2%)およびMgSO_4・7H_2O(0・05%)からなる混合溶液を添加して,300ml容三角フラスコに入れて培養した.基礎培地の白米5gをサナギ粉,フスマ,アワあるいはコーン粉に置き換えると原基形成が促進され子実体の発育も促進されたが,オカラは生育を抑える傾向があった.また,白米10gを卵黄10g(新鮮重)に置換した培地で子実体収量が最大となった.イーストエキスあるいはポリペプトンを基礎培地への添加でも,菌糸体成長と子実体形成の促進がみられた.
  • 佐々木 祥人, 鴫原 隆, 板橋 康弘, 千葉 直樹, 中村 茂雄, 宮嵜 厚, 木村 栄一
    原稿種別: 本文
    2007 年15 巻4 号 p. 177-182
    発行日: 2007/12/31
    公開日: 2018/03/15
    ジャーナル フリー
    本報では,ナメコ(Pholioha nAmeko)栽培用品種の識別に有効なSTSマーカーを開発したので報告する.RAPD法およびISSR法を用いてナメコ栽培用品種間の多型解析を行った.次いで,多型が検出されたPCR増幅断片の塩基配列情報に基づき41種類のSTSプライマーを作製した.これらを用いた解析から,7種類のSTSマーカーがナメコ栽培用品種の識別に有効であった.この7種類のSTSマーカーによりナメコの空調施設栽培品種5品種および自然栽培用品種2品種を識別することができた.また,これらのSTSマーカーは,採取地の異なる3つの野生株に対しての識別にも有効であった.
  • 吉田 博, 本田 美夕紀, 藤本 水石
    原稿種別: 本文
    2007 年15 巻4 号 p. 183-188
    発行日: 2007/12/31
    公開日: 2018/03/15
    ジャーナル フリー
    オオイチョウタケの幼子実体と成熟子実体を傘と柄に分割し,両部位の化学成分を分析した.粗タンパク質と粗脂肪は幼子実体に,灰分と炭水化物は成熟子実体に多く含まれていた.炭水化物は柄に多く含まれ,水分,粗タンパク質,粗脂肪および灰分は傘に多く含まれていた.無機成分は成熟子実体に多く含まれ,主成分はカリウムであり,ついでリン,マグネシウムであった.6種類の低分子炭水化物が同定され,主成分はトレハロースであった.10種類の有機酸が同定され,主成分はリンゴ酸であった.遊離アミノ酸は,幼子実体に多く含まれていた.
  • 大塚 恵美子, 浜名 康栄, 江口 文陽, 新津 勝
    原稿種別: 本文
    2007 年15 巻4 号 p. 189-204
    発行日: 2007/12/31
    公開日: 2018/03/15
    ジャーナル フリー
    試料として489種類のきのこの子実体より酸抽出したポリアミン画分を高性能液体クロマトグラフィーおよびガスクロマトグラフィーにて分析した.その結果,子嚢菌に分類される11属21種と担子菌に分類される135属309種の合計330種のポリアミン成分構成が明らかになった.ジアミン類(ジアミノプロパン,プトレスシン,カダベリン),スペルミジン,スペルミンが主要ポリアミンとして広範囲のきのこ類に分布していた.ホモスペルミジンが高含量のきのこにはカナバルミンも検出され,両ポリアミンの分布は数属に特異的であった.グアニジノアミン類のアグマチンを主要ポリアミンとする種も多く注目される.ニガグリタケなどにはノルスペルミジン,ノルスペルミン,サーモスペルミジンが検出され,アミガサタケには分岐型三級テトラアミン類も検出された.同一きのこ種では,自生野生種と人工栽培品種とでポリアミン成分構成は一致し,幼菌と老菌とでも構成に大差はなく,各々の種や属で特徴的であった.きのこには多種類のポリアミン成分が検出され,その成分構成は多様であり,構成パターンの特徴はきのこの系統分類と対応しているように思われる.
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