マンネンタケよりグルタミン酸プロテアーゼ遺伝子(
GlGLP1)を同定した.
GlGLP1は3つのエキソンから構成されていた.開始コドン及び終始コドンを含む807 bpからなり,シグナルペプチドを含む268アミノ酸をコードしていた.生育ステージ及び収穫後の遺伝子発現量を調べたところ,複数菌株で子実体原基において高い発現を確認した.これらのことから
GlGLP1は,菌糸体から子実体原基形成への過程に関与していることが示唆された.さらに子実体における傘部及び柄部の部位別での発現を確認したところ,成熟に向かう傘部においても高い発現を確認した.このことから
GlGLP1は,傘部の成熟や胞子形成にも関与していることが考えられた.
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