菌床シイタケ栽培における,発光ダイオード(LED)の照射効果について検討した.青色LED(470nm),赤色LED(625nm),緑色LED(520nm)照射が,菌糸体生長に及ぼす影響について調べた.菌糸体の生長量は,音色LEDが最も少なく,赤色LED,緑色LEDは,蛍光灯と比べて生長量に差は認められなかった.このことから,菌糸体が蔓延するまでの期間である種菌接種後,約30日間(菌まわし期間)は,LED の照射は不適であることが判明した.次に,青色LEDの照射が,子実体発生に及ぼす影響について調べた.子実体の発生量は,培養期間(菌まわし以降)に青色LEDを照射すると増加し,発生期間に照射すると減少した.以上のことから,菌床シイタケ栽培では,青色LEDの照射は,菌まわし後の培養期間が,子実体発生量を増加させるのに最も有効であることが判明した.
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