各2名の生産者の栽培したシイタケ,マイタケ,ヒラタケを対照に,子実体をトレハロース溶液に減圧浸漬することにより直接子実体にトレハロースを1%,3%,5%,7%含有させ,5℃,15℃,25℃の温度条件下に10日間置いた.その後,子実体の明度を指標として鮮度に与える影響を調べた.その結果,シイタケの場合15℃と25℃の保存条件下で1名の生産者で,マイタケの場合15℃あるいは25℃の保存条件下で2名の生産者で,子実体の鮮度保持に及ぼすトレハロース添加効果が示された.ヒラタケでは,1生産者の子実体を25℃で保存した場合のみ効果が示されたが,明確な鮮度保持効果は認められなかった.
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