アンサンブル
Online ISSN : 1884-5088
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14 巻, 2 号
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特集「グラフィックボードを用いた数値計算の高速化」
連載
  • (15) 凝縮系の第一原理計算の方法論について
    高橋 英明
    2012 年 14 巻 2 号 p. 98-101
    発行日: 2012/04/30
    公開日: 2013/04/30
    ジャーナル フリー
    前号に続いて、溶質—溶媒間相互作用の分布関数を基本変数として自由エネルギーを構築するエネルギー表示の方法を紹介する。松林のオリジナルのエネルギー表示のアプローチでは、溶液系と純溶媒系の分布関数は、それぞれ分子シミュレーションによって構築される。このように、溶質—溶媒のカップリングパラメータの変域の端点で分布関数を数値的に厳密に計算することがエネルギー表示の方法の1つの特徴である。これにより、自由エネルギーの近似的な汎関数における積分の精度が良くなる。本文では、溶液系と純溶媒系の分布関数によって、HNC やPY 近似が具体的にどのように表されるかを見る。また、空間分布関数に基づく溶液論と比較して、エネルギー分布関数による方法の利点を論ずる。
  • I
    志賀 基之
    2012 年 14 巻 2 号 p. 102-105
    発行日: 2012/04/30
    公開日: 2013/04/30
    ジャーナル フリー
    近年の大型並列計算機の発展とともに分子シミュレーションと電子状態計算を統合した第一原理シミュレーションが普及し,国際標準になりつつある.これを用いて,従来では扱えなかった複雑な化学反応動力学や,光吸収や電磁場応答のような電子状態由来の物性などを対象に,さまざまな応用研究が広まっている.本稿では,電子状態理論の基礎をなす Hartree-Fock 法について,分子シミュレーションとの接点を少し意識しながら再考したい.
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