アンサンブル
Online ISSN : 1884-5088
Print ISSN : 1884-6750
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26 巻, 1 号
選択された号の論文の32件中1~32を表示しています
会長挨拶
学術賞受賞寄稿
特集「機械学習ポテンシャル」
連載
最近の研究から
ソフトウェア紹介
博士論文紹介
  • 小林 祐生
    2024 年 26 巻 1 号 p. 91-98
    発行日: 2024/01/31
    公開日: 2025/01/31
    ジャーナル フリー

    近年の合成技術の発達により,1 つの粒子の中に2 つ以上の異なる表面を有する異方性(Janus) 粒子の作製が可能となった. この十数年で実験・シミュレーション問わず,Janus 粒子系ではその表面異方性に起因する様々な複雑な自己集合過程や構造が確認されているにも関わらず,その複雑な自己集合構造と物性の関係性は明らかになっていない.本研究では粗視化分子シミュレーションを用い,せん断流れ下におけるJanus コロイド分散液およびJanus コロイド–ポリマー混合溶液の粘性挙動を調べ,自己集合構造との関係性の解明に取り組んだ.Janus コロイド分散液の場合,せん断流れの大きさに応じて,クラスターの成長,変形,分裂,崩壊が観察された.また,Janus コロイド分散液の粘性挙動はクラスターの形状ではなく,コロイド粒子同士が形成するクラスターの平均会合数が支配的であることが明らかとなった.Janus コロイド–ポリマー混合溶液は,純粋なJanus コロイド分散液と比較して,より大きなせん断速度でクラスターの崩壊が観察され,ポリマーは接着剤のような役割を果たすことが明らかとなった.

  • 遠藤 克浩
    2024 年 26 巻 1 号 p. 99-108
    発行日: 2024/01/31
    公開日: 2025/01/31
    ジャーナル フリー

    近年,深層学習や量子コンピュータといった次世代計算技術が急速に進歩している.これらの次世代計算技術を分子シミュレーションに効果的に適用することで,従来では考えられなかった計算高速化や解析自動化が達成できると期待されている.著者は博士課程において,深層学習および量子コンピュータを利用したシミュレーション活用の高度化研究を行った.本稿では,これらの研究のうち深層学習手法に絞って提案手法の理論的な側面を中心に紹介する.

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