アンサンブル

会長挨拶

年頭のごあいさつ

岡崎進

2015 年 17 巻 1 号 p. 1
発行日: 2015/01/31
公開日: 2016/01/31

DOIhttps://doi.org/10.11436/mssj.17.1

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (190K)

学術賞受賞寄稿

生体分子系，液体系における分子動力学シミュレーション手法の開発と応用

奥村久士

2015 年 17 巻 1 号 p. 2-4
発行日: 2015/01/31
公開日: 2016/01/31

DOIhttps://doi.org/10.11436/mssj.17.2

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (1093K)

特集

特集「界面のダイナミクス‐理学から機械工学まで‐」

鷲津仁志, 諸星圭

2015 年 17 巻 1 号 p. 5-6
発行日: 2015/01/31
公開日: 2016/01/31

DOIhttps://doi.org/10.11436/mssj.17.5

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (173K)
トライボロジー現象のトライボロジー現象の古典分子動力学解析

清水淳

2015 年 17 巻 1 号 p. 7-13
発行日: 2015/01/31
公開日: 2016/01/31

DOIhttps://doi.org/10.11436/mssj.17.7

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

金属やシリコンウエハ表面の摩擦・摩耗，加工，原子間力顕微鏡観察といったトライボロジーに関連した現象のメカニズムを解明するため，平面ひずみモデル，三次元モデル，原子間力ポテンシャルの制御という手法を用いて試みた，古典分子動力学シミュレーションの事例を複数紹介する．そこには，原子レベルで現象を解明する目的のみならず，実験では実現し難い，超高速や超高周波といった環境における現象を予測する目的の検討も含まれている．

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (1280K)
粒子衝突過程を分子動力学計算で観る

田中秀和

2015 年 17 巻 1 号 p. 14-19
発行日: 2015/01/31
公開日: 2016/01/31

DOIhttps://doi.org/10.11436/mssj.17.14

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

微粒子の衝突付着過程においてはエネルギー散逸量が重要である．粒子を多数(104-108 個) の分子で構成しそれらを衝突させる分子動力学計算を行うことで，微粒子の正面衝突時の粒子間相互作用やエネルギー散逸の様子を詳細に観察した．本稿ではその結果を紹介する．今後，同様な分子動力学計算を行うことにより，正面衝突以外の微粒子間の様々な相互作用を調べることも可能である．

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (3607K)
無限の固体原子の組み込み法と摩擦界面のフォノンエネルギー散逸

梶田晴司

2015 年 17 巻 1 号 p. 20-23
発行日: 2015/01/31
公開日: 2016/01/31

DOIhttps://doi.org/10.11436/mssj.17.20

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

分子動力学の計算セルに無限個の連成調和振動子表面を接続する方法を開発した．長波長かつ低周波数モードのフォノンがエネルギーを散逸させるため，分子動力学法で固体間の摩擦をシミュレートするには莫大な原子数を計算する必要がある．本手法は無限の固体原子自由度を組み込めるため，フォノンのエネルギー散逸を取り入れた高精度の摩擦シミュレーションが可能となる．

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (448K)
粗視化分子動力学シミュレーションを用いたナノ厚さ液体潤滑膜の凝着特性解析

張賀東

2015 年 17 巻 1 号 p. 24-29
発行日: 2015/01/31
公開日: 2016/01/31

DOIhttps://doi.org/10.11436/mssj.17.24

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

微小機械システムに利用されているナノ厚さ液体潤滑膜は，凝着や剪断といったトライボロジー特性が分子レベルの運動・構造に強く依存するため，分子動力学シミュレーションによる特性解明が有効である．しかし，膜厚方向に直交する面内方向では空間スケールが大きいため，計算効率の高い粗視化シミュレーションが必須である．本稿では，広範囲の熱力学条件に適用可能な粗視化モデルを構築する方法，および構築した粗視化モデルによるナノ厚さ液体潤滑膜の凝着特性の解析例を紹介する．

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (748K)
Synchronized Molecular Dynamics 法による高分子潤滑の解析

安田修悟, 山本量一

2015 年 17 巻 1 号 p. 30-34
発行日: 2015/01/31
公開日: 2016/01/31

DOIhttps://doi.org/10.11436/mssj.17.30

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

本稿では，最近，著者らが開発したSynchronized Molecular Dynamics（SMD）法[S.Yasuda and R. Yamamoto, Phys. Rev. X 4, 041011 (2014)] についての解説とそれを用いて2 平板間の高分子液体の潤滑挙動を解析した結果について紹介する．SMD 法では，多数の分子動力学（MD）セルを流体の要素に割り当て，各流体要素おける局所的な物理量をMD 法によって計算する．しかし，ある一定の時間間隔で，システム全体のマクロ物理量（エネルギーや運動量）の輸送方程式が満たされるように，隣接するMD セル間において運動量とエネルギーの交換を行う．これによって，任意の分子モデルを基に，巨視的な移動現象を解析することができるようになる．SMD 法による高分子潤滑の解析では，潤滑中に生じる粘性発熱が高分子液体のレオロジー特性と内部構造にどのように影響するのかを詳細に調べている．せん断流・発熱・内部構造が強く相互作用した結果として，高分子鎖の挙動において，せん断変形が支配的となる領域と温度上昇が支配的となる領域との間に，興味深い転移挙動があることが明らかにされた．

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (4591K)
熱流体工学における分子動力学シミュレーション

小原拓, 菊川豪太

2015 年 17 巻 1 号 p. 35-43
発行日: 2015/01/31
公開日: 2016/01/31

DOIhttps://doi.org/10.11436/mssj.17.35

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

機械工学において流体中の熱・物質輸送現象を解明しその応用を図るのが熱流体工学である．近年，この分野に分子動力学シミュレーションが取り入れられ，界面現象や熱物性値の研究に成果を上げている．分子熱流体と呼ばれるこの分野における研究を紹介するのが，本稿の目的である．

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (1883K)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）