我々は食品由来のカビの毒性について検索を行って来たが,その検索方法としては,一次,二次,三次スクーリニングと段階的に研究を行い,毒性を示すカビの二次代謝生産物を化学的に追及し,また単離された代謝産物の毒性を生物学的に評価する方向で実験を進めてきた. 今回は,この一連の研究において,一次では明らかに毒性を示したが,二次スクリーニングの段階で毒性が消失したため,三次スクリーニングに進めず,元来毒性を有していると思われるが再検討を必要とする5種のカビについて,再び,新たに2分離株を追加し,固体培養(米),液体培養を行い,それぞれの培養物,および抽出エキスについて,動物試験,細胞試験,化学的検索を行った.
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