画像電子学会研究会講演予稿
Online ISSN : 2758-9218
Print ISSN : 0285-3957
画像電子学会第240回研究会講演予稿
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
開催日:2008年10月24日 会場:名古屋市立大学
13:05-14:35 座長:小野 文孝(東京工芸大学)
  • 吉田 茂, 小田切 淳一
    セッションID: 08-02-01
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/12/18
    会議録・要旨集 認証あり
    数ラインのラインメモリのみで実現できる軽量かつ高性能な画像圧縮方式について検討した。水平走査に1次元の直交変換を用い,垂直走査に変換係数のDPCM 符号化を用いるハイブリッド符号化方式を採用し,直交変換にSlant 変換を用いた。Slant 変換はDCT に比べて大幅に乗算回数を減らせ,画質劣化も少ないという特徴をもつ。本検討では,圧縮性能を改善するため,Slant 変換にWavelet 変換のような性格を持たせ,小さい下位ブロックで高周波成分の変換係数,大きい最上位ブロックで低周波成分の変換係数を,階層的に取る方法を採った。変換の計算は,上位ブロックで低周波成分のみ計算することにより,さらに演算量を削減することができる。シミュレーション評価により圧縮性能についても良好な結果を得た。
  • 柳原 広昌, 辻 智弘, 米山 暁夫, 谷本 正幸
    セッションID: 08-02-02
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/12/18
    会議録・要旨集 認証あり
    xDSL, CATV, FTTH, モバイルなど様々なネットワークにおいて映像ストリーミングやダウンロードサービスが普及している。しかしながら, これらネットワーク向けに映像コンテンツを生成するためには様々なビットレートでエンコードする必要があり,生成コストが増大していた.従って,本稿では生成コストの削減を目的としたマルチビットレートエンコードにおける高速レート制御方式を提案する.本方式では,各ビットレートエンコードにおけるVBV バッファ遷移の類似性に着目して処理を行うことにより,画質劣化を殆ど伴うことなく通常のレート制御に比べて79%の処理負荷削減を達成した.
  • 加藤 晴久, 米山 暁夫
    セッションID: 08-02-03
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/12/18
    会議録・要旨集 認証あり
    本稿は,携帯電話のカメラ映像からカメラワークを推定することで各種操作を割り当てられる操作インタフェースのユーザビリティを評価する.一般に携帯電話は20個以上のキーが搭載されているため,複雑な機能も十分に割り振ることができるが,ユーザビリティに優れるとは言い難い.本稿では,操作インタフェースの有効性を評価するために,文字入力UIを携帯電話上に実装し,複数の被験者が文字を入力する時間を計測した.また,カメラワーク推定による操作インタフェースの使いやすさなど主観的な評価を行った.実験の結果,従来法よりカメラワーク推定による操作が優れることを確認した.
14:50-16:20 座長:滝嶋 康弘(KDDI研究所)
  • 鳥原 司貴, 小町 祐史
    セッションID: 08-02-04
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/12/18
    会議録・要旨集 認証あり
    コミックとしての制約の中で臨場感,訴求力等を高めるために,電子的表示メディアを有効に活用して,マルチメディアプレゼンテーションを行う.その際に用いるさまざまなマルチメディアプレゼンテーション要素を提案し,その効果を評価すると共に,マルチメディアプレゼンテーションの支援機能にも言及する.ここで提案するプレゼンテーション要素を次に示す.a) コマの逐次表示 b) コマ位置の時間的変化 c) コマサイズの時間的変化 d) 吹き出し文字の時間的変化(逐次表示,走行,点滅,サイズ・フォントの時間的変化) e) カラーの時間的変化 f) BGM との同期 g) その他画像電子学会の予稿の書き方について
  • - イヌの特性を考慮したプロテクション -
    近藤 陽集, 新田 泰大, 小町 祐史
    セッションID: 08-02-05
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/12/18
    会議録・要旨集 認証あり
    マルチメディア情報機器が提供する情報は,人間だけでなく,ペットに対しても興味を引くまたは強い反応を引き起こすことが多い.そのため,ペットが情報機器に対して攻撃をかけたり,情報機器が提供する情報がペットに不快な刺激となる可能性が高まっている.以前IEC/TC100 で提示されたこの問題について,マルチメディア情報機器の設計上の視点からさらに検討を深め,ペットとしてイヌに着目して対応を検討する.
  • 中田 崇行, 顧 飛, 包 躍
    原稿種別: 一般
    セッションID: 08-02-06
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/12/18
    会議録・要旨集 認証あり
    テレイグジスタンスに代表される遠隔地の情景の取得及び提示は,自由に見回しができ,立体視ができることが望まれる.従来の立体視可能な自由視点撮影法としては,複数台のカメラを使用するものと数枚の写真を撮影し中間視点の画像を生成するものがあった.しかし,前者は,高価かつ複雑なシステムとなりがちであり、後者は,オクルージョンにより情報が欠けるという問題がある.そこで本論文は,1台のカメラと1枚の回転ミラーから構成される回転式カメラシステムを用い,自由三次元視点画像の生成する手法を提案する.この方法は,回転ミラーによって全方位に得られた多数の撮影画像を光線処理アルゴリズムで計算し,自由視点の三次元合成画像を生成するため,複数人の同時自由視点立体視が可能である.また,試作システムを用い実験を行い本アルゴリズムの有効性を確認した.
16:30-17:25 座長:白沢 寿夫(リコー)
  • 田島 譲二
    原稿種別: 招待
    セッションID: 08-02-07
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/12/18
    会議録・要旨集 認証あり
    従来人の視覚の色恒常性とは別に、物体の分光反射率の推定技術として研究されてきたComputational Color Constancy は、対応する色再現の実現に有用なツールとなることが分かってきた。まず、その最近の発展を紹介する。更に、Color Constancy の技術で最も重要な “ 画像からの光源色の推定 ” について論ずる。伝統的なグレイワールドモデルなどに加えて、最近、画像に存在する色の分布を利用して光源色を推定する研究が行なわれている。しかし、それらの手法は適用できる画像に対する制約が少なくないため、新たな手法も望まれている。最後に本論文では、二色性反射モデルを利用した、新しい光源色度の推定手法を提案し、その可能性を論ずる。
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