画像電子学会研究会講演予稿
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画像電子学会第246回研究会講演予稿
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
2009年10月23日 会場:常磐工業会館 (山口大学)
9:55-12:00 座長: 滝嶋 康弘(KDDI研究所)
  • 岡林 慶, 檜垣 徹, Bisser RAYTCHEV, 玉木 徹, 金田 和文, 曽根 隆志, 木内 良明
    原稿種別: 一般
    セッションID: 09-02-01
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/12/28
    会議録・要旨集 認証あり
    本論文では,眼底の三次元形状を再構成するために,断面画像群の位置合わせを行う手法を提案する.Optical Coherence Tomography scanner (OCT) を用いて放射状にスキャンされた断面画像は,眼球運動によりスキャン位置にずれが生じる.本手法では,眼球運動を考慮し,Roll-Pitch-Yaw の回転パラメータを用いて断面画像の位置合わせを行う.また,実際の三次元形状を正確に再現するために,視神経乳頭形状を考慮する目的関数を導入する.眼底モデルと,OCT の断面画像をそれぞれ用いて,提案手法を適用し,有用性を検証する.
  • 藤井 敦子, 木戸 尚治
    原稿種別: 一般
    セッションID: 09-02-02
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/12/28
    会議録・要旨集 認証あり
    病変などを解析する肺野のCADシステムにおいて,対象となる肺野領域をCTデータから抽出することは前処理として重要である.本稿では肺野に病変が存在する症例を対象とした肺野の抽出法について述べる.肺野に病変の存在するCTデータは病変部分のCT値と肺野領域以外のCT値との差が少なく閾値処理での肺野の抽出は困難である.そこで,本研究ではレジストレーション手法を用いた肺野領域の抽出を試みた.
  • 廣瀬 純, 木戸 尚治
    原稿種別: 一般
    セッションID: 09-02-03
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/12/28
    会議録・要旨集 認証あり
    現在,肺塞栓症や肺腫瘤の診断の多くは,CT(Computed Tomography) 画像が用いられている.肺塞栓症を診断する際には肺動脈の情報が,肺腫瘤の良悪性鑑別を行う際には肺静脈の情報が必要である.そのために,肺血管を肺動脈と肺静脈に分類することは重要である.しかし,CT画像上では肺動脈と肺静脈のCT値には差異がみられないために容易に区別することはできない.また,CT装置の進歩により,撮影の枚数は増加し,それを読影して肺血管を分類することは医師の負担となっている.そこで、肺血管を自動分類する計算機支援診断(CAD: Computer-aided Diagnosis)システムの開発が進められている.上記のように肺血管は簡単な閾値処理では分類できないので,本研究では,肺動脈が気管支と並走するという関係を利用する.この関係を利用するために肺血管と気管支の距離変換を行い,距離情報をもとに肺血管を分類することを試みた.ただし,肺血管と気管支の関係は肺門付近の血管には利用できないため肺門付近以外の肺血管を分類の対象とした.
  • 田中 裕樹, 木戸 尚治
    原稿種別: 一般
    セッションID: 09-02-04
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/12/28
    会議録・要旨集 認証あり
    肺の病変であるびまん性肺疾患の診断には,CT画像が有効とされている.一般に,CT画像におけるびまん性肺疾患の陰影パターンは多様,かつ複雑なものであり,診断の精度は医師の経験や技量などの要因に大きく左右される場合がある.質の良い診断を行うためには,複数の医師による読影が望ましいが医師にかかる負担も大きくなる.そこで本研究では,この負担を軽減するために計算機による画像分類の結果をセカンドオピニオンとして利用することを試みた.分類する手法としては,ニューラルネットを用いた手法の一つであるカウンタープロパゲーションネットワーク(CPN)を用いた.CPNは,まず自己組織化マップで入力データのクラスタリングを行い,入力データ間の類似関係を表現する.この表現に対しパーセプトロンを用いたネットワークでラベル付けを行い,パターンを分類した.
  • 脊戸 祐一, 木戸 尚治
    原稿種別: 一般
    セッションID: 09-02-05
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/12/28
    会議録・要旨集 認証あり
    医療分野において,コンピュータを用いてX線画像などの医療画像の解析を自動的に行い,異常な陰影が存在する位置などの情報を医師に提示するコンピュータ支援診断(Computer Aided Diagnosis:CAD)システムの開発が進んでいる.また,CADシステムは計算処理に時間がかかるものも多く,CADシステム専用PCを用意し利用する事が考えられる.本研究では,Webを通してCAD専用PCを利用するシステムを開発した.これにより,クライアントはWebブラウザを持つ端末であれば利用する事ができ,DICOMサーバとのデータのやりとりも自動で行うため,携帯端末などからの利用も可能になる.
12:50-13:35 座長: 多田村 克己(山口大学)
13:40-15:20 座長: 小野 文孝(東京工芸大学)
  • - 物体表面の保水状態の反映 -
    竹田 恭平, 水上 嘉樹, 玉木 徹, 金田 和文, 多田村 克己
    原稿種別: 一般
    セッションID: 09-02-07
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/12/28
    会議録・要旨集 認証あり
    本論文では、物体表面で発生する水はねをコンピュータグラフィックス(CG)により簡易に表現する手法を提案する。水滴の大きさや落下面の材質と状態および保水量を反映可能な水はねモデルを考案するため、それらの条件を複数組み合わせた水はね発生実験を行い、高速度撮影カメラを用いて撮影した。映像を分析した結果を基に、以下の3 点を特徴とする小さい計算コストで十分な視覚的効果を得る事ができる簡易水はねモデルを考案した。(1)物体表面の材質と保水状態を反映させた水はねパターンを生成可能。(2)重力と空気抵抗の影響を考慮した水はねの軌道計算が可能。(3)落下水滴の入射方向を反映させた水はねを生成可能。提案手法を実装し、適用例によりその有用性を確認した。
  • 眞鍋 知久, 中山 徹, Bisser RAYTCHEV, 玉木 徹, 金田 和文
    原稿種別: 一般
    セッションID: 09-02-08
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/12/28
    会議録・要旨集 認証あり
    IBR の考え方を照明変化に応用し,新たなアプローチで照明条件が変化したときの画像を高速に生成する手法を提案する.提案手法では,照明条件の異なる2 枚の入力画像の輝度値を,面法線に基づいて再パラメータ化することで照明関数テーブルを構築する.2 枚の画像間で照明条件を変化させた画像は,テーブルを用いて輝度値を再配置することで高速に生成できる.本論文では,提案手法の概要と照明関数のデータベースの作成法,レンダリング方法について述べたのち,凹凸を持つ面を用いた適用例により提案手法の有用性を示す.
  • 長 篤志, 三浦 一幸, 杉村 敦彦, 西橋 賢祐, 三池 秀敏
    原稿種別: 一般
    セッションID: 09-02-09
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/12/28
    会議録・要旨集 認証あり
    人は,注目対象が静止している状態で観察するよりも,移動している状態を観察した方が対象物体をより先鋭化して見ることがある.これはモーションシャープニング現象とよばれる視覚機能である.通常の先鋭化の画像処理といえば,画像データの空間分布に注目して演算処理をおこなっている.本研究では,人の視覚機能におけるモーションシャープニング現象モデルをもとに,動きによる先鋭化処理をデジタル画像処理アルゴリズムとして実現した.その結果,通常の先鋭化アルゴリズムでは不明瞭な対象であっても,提案アルゴリズムによって観測しやすくなる場合があることがわかった.また,通常の先鋭化アルゴリズムには無い画質強調の特徴を有することがわかった.
  • 福谷 周平, 長 篤志, 長田 和美, 三池 秀敏
    原稿種別: 一般
    セッションID: 09-02-10
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/12/28
    会議録・要旨集 認証あり
    遠方に延びる平行線を透視投影画像上に写したとき,人間はその消失点に向かう2直線のなす角を,実際の値より小さく知覚するのではないかと我々は感じた.本研究では実際にそういった錯視現象が起こっているのか,起こるとするならば,どのような要因によって起こるのかという調査をした.その結果,人間は消失点に向かう2直線のなす角を,実際の値より小さく知覚していたことがわかった.また,消失点に至るまでの奥行き手掛かり要因が影響しているということがわかった.また,画像の呈示方向によっても,異なって知覚されることが明らかになった.
15:30-17:10 座長: 井上 哲理(神奈川工科大学)
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