画像電子学会研究会講演予稿
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画像電子学会第292回研究会講演予稿
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
  • 中村 啓志, 筒口 拳
    セッションID: 19-03-01
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    3 次元点群データの平面構造をポリゴンデータで表現する一手法として,壁面を表す点群の座標 および色データからテクスチャ用画像を生成する手法を報告する.点の3 次元位置に対応する画素に色情報を付与 して生成した画像と,見やすくするために処理を行った画像とを比較した結果についても報告する.
  • 入江 健太, 米村 俊一, 筒口 拳
    セッションID: 19-03-02
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    手話映像を時間的に要約するために映像からキーフレームとなる画像を自動抽出することをめざ している.キーフレームは手指の軌跡が時間的に極値をとるところに存在するという仮説に基づき,本研究では, OpenPose を用いて手話映像から手部の動きを抽出し,その軌跡をなめらかな曲線で近似することでキーフレーム候 補数を削減することを検討する.本手法により効率的なキーフレーム映像の生成が期待できる.
  • 古株 基樹, 大井 翔, 佐野 睦夫
    セッションID: 19-03-03
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    近年,アニメ業界では制作の効率化やクオリティの向上のために 3DCG を利用することが多くなって いる.しかし,基本的に 3D モデルの製作には専門的な知識や技術が必要となる.簡易的に 3D モデルを得る手段と して,多視点の画像から対象物の 3 次元構造を復元する Structure from Motion(SfM)の技術が考えられるが,さま ざまな複数の視点から見たキャラクタの画像を多く描くことにも大きな負担が発生してしまう.そこで本研究では, 大量の 2 次元画像から特徴を学習し,3 次元構造を意識した新たな画像を生成する深層学習モデルを利用すること で,対象物を様々な視点から見たような画像を得られることに着目し,3D モデル生成の検討をした.
  • 中村 拓海, 筒口 拳, 五十嵐 勇, 安藤 慎吾
    セッションID: 19-03-04
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    眼鏡型カメラを装着した人物の頭部動作による家電制御手法を提案する.マーカーとして導入し た電子透かし入り画像を見る方向や,撮影したカメラの動きにより IoT ランプを制御する.プロトタイプを作成し, 実際に被験者を用いたユーザビリティ評価について報告する.
  • 藤原 あゆみ, 鵤 心治, 小林 剛士, 多田村 克己
    セッションID: 19-03-05
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    訪日外国人旅行者数は年々増加しており,その経済効果の大きさから日本全国で誘致が盛んに行われてい る.その一方,外国人旅行客増加への備えが十分ではない都市が多く,彼らが快適に旅行できる環境の整備が喫緊の課題である. 特に,個人旅行客の主たる移動手段となる公共交通機関について,地方中小都市では駅構内およびバス停の案内表記の多言語化 が不十分なため利用が困難と考えられ,これが外国人旅行客を遠ざける原因の一つと考えられる.本論文では,この問題解決の 一助となり得る地方中小都市における無人駅およびバス停の乗降支援の役割を果たす携帯端末向けアプリケーションを提案す る.具体的には,AR 技術や GPS 情報を活用して鉄道無人駅およびバス停における乗車から降車までに必要な情報を提供する手 法をそれぞれ開発し,端末用アプリケーションに統合して提供する.提案手法を実装したプロトタイプを実際の列車およびバス 乗車に利用してその有用性を確認した
  • 井村 篤, 竹前 和幸, 畔上 宏夫, 岩切 宗利, 田中 清
    セッションID: 19-03-06
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    土木工事などの開発事業を行う過程で,遺構などの埋蔵文化財が見つかることがある.このような場合,文化財保護法 により遺跡を発掘調査し,遺構の輪郭線を考古学者がトレースした遺構図を作成して記録を後世に残している.しか し,遺構図作成は手作業で行われるため莫大な時間がかかり,工事の妨げとなることも多く,遺構図作成にかかる作業 を効率化することが求められている.本稿では,遺構を撮映した複数枚画像から生成した高解像度 RGB-D 画像から, エッジ特徴量により遺構図作成に資する輪郭線を抽出する一手法を提案し,この方法による抽出例を示している.
  • 小野 智司
    セッションID: 19-03-07
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    微分不可能性,大域的多峰性,曖昧性などの特性を有する目的関数を対象としたブラックボックス最適 化アルゴリズムである進化計算に着目し,その特徴を活かした最適化について概説するとともに,著者らが取り組 んでいる応用研究を紹介する.
  • 川原 守玲那, 髙橋 大介, 岡本 教佳, 木村 新, 立野 玲子
    セッションID: 19-03-08
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    キーボード入力を行うには,ホームポジションに準じた入力方法をとることが推奨されており, そのためには指使い(運指)と各キー位置を把握する必要がある.しかし,初心者はキーボードを視認しながら入 力することが多く,同じ指ですべてのキーを入力するなど,ホームポジションを基準とした運指を敬遠する傾向が ある.入力するキーに対応した運指を覚えやすく体得させるため,本稿はホームポジションの基準となる人差し指 を常に使用するタッチタイピング学習ゲームを提案し,効果を測定し報告する.
  • 梅本 雄史, 田中 賢一, 上薗 恒太郎
    セッションID: 19-03-09
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    情報科教育において,生徒がソフトウエア操作を習得するには,タイピング能力の育成が前提であ ろう.本研究では,教程で広く用いられているソフトウエアとして Excel に着目し,機能の習熟と必要なタイピン グ能力の関係について考察する.調査対象は高校生であり,Excel 習熟度を測定する尺度として連想法において機能 に関する回答語の出現度合いを用いた.連想法から得られた Excel に関する機能を意味する回答語数と 1 分間あた りのタイピング打鍵数との関連を確認する.
  • -Y-B もしくは R-G のみが変化する刺激を用いた実験-
    遠藤 黎, 餅原 幹太, 比良 祥子, 大古場 稔, 石川 智治, 阿山 みよし, 大塚 作一
    セッションID: 19-03-10
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    多次元尺度構成法(MDS : Multidimensional-Scaling)を使用して,3 色覚者に内在する 2 色覚性を 調査した.その結果,正常な 3 色覚を有する日本人の多くの場合には「R-G 軸を中性色に保ち,Y-B 軸のみを変更 した刺激」を観察した際に得られた解析結果の散布図が凹型の 2 色覚性の特徴を強く示した.主観的な顕著性に関 する追加の一対比較実験を行った結果,MDS の第 2 軸が顕色性(知覚された色味の顕著性)を反映していることを 示した.換言すると,正常な 3 色覚者であっても,短波長もしくは長波長へのスペクトラムの偏りの信頼性に基づ く評価軸を有していることを意味する.人間の視覚系が,自然,特に農村部の環境に適応したことは非常に合理的 であると考えられる. 一方で, R-G のみを変化した刺激を観察した際には MDS の第 2 軸が「明るさの顕著性」 を反映していることを示唆した.
  • 平田 啓樹, 大谷 淳, 正宗 賢
    セッションID: 19-03-11
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    本論文では,手術室の全景画像を撮影する術場カメラから手術工程の認識を行う問題を取り扱う.こ の問題を解決するため,画像中から執刀医と看護師の関節を特徴点として認識し,ベクトルのヒストグラムとし て分類器を作成することにより工程の認識を行う手法を提案する.特徴点検出には Multi-Person 状況下での Bottom-Up 型の学習モデルの転移学習を利用することにより,少数のデータから特徴点の追跡を行う.その後画 像中に特徴点およびそれらを結んだスケルトンモデルを描画し,検出した特徴点をベクトル空間中でクラスタリ ングすることで工程の分類器を作成した.これを用いて手術工程の認識を行う.手術室における二人の手術医の 模擬手術の状況を撮像することにより獲得された動画像に対して提案手法を適用し、有効性を示す結果を得た.
  • 橋本 和樹, 大井 翔, 野間 春生, 佐野 睦夫, 梅田 聡, 田渕 肇, 斎藤 文恵
    セッションID: 19-03-12
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    高次脳機能障害とは,病気や交通事故などによる脳の部分的な損傷により,言語や記憶などの知的機 能の障害である.高次脳機能障害のリハビリテーション(認知リハビリテーション)において,症例に“気づ き”を与えることは重要な課題であり,そのためには,自身のリハビリテーション映像と,認知状態を定量化し た数値を振り返る必要がある.しかし,現状の検査方法は検査キットを用いたものであり,日常行動とは異なる 認知状態の評価方式であるため,リアルタイムな認知状態を把握することが困難であり,評価も静的なものとな る.そこで本研究では,日常行動の一つである調理行動から動的かつリアルタイムに認知機能を評価することを 目的とし,調理行動における包丁を扱うシーンに対し,骨格認識と物体認識により危険度の分類を行った.
  • 森下 健史, 長橋 宏, 大谷 淳
    セッションID: 19-03-13
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    視覚障碍者が屋外で歩行するためには盲導犬が有効だが,十分な数の盲導犬が入手できない問題 がある.そこで筆者らは,盲導犬の役割を果たせるドローンの研究を行っている.このようなドローンには様々な 機能の実現が必要だが,本稿では盲導犬の役割の内の1つの道の端を歩くに着目し,ドローンから得られるカメラ 画像から視覚障碍者の位置推定と歩行領域の推定を行う.視覚障碍者の位置推定には一般物体検出手 Single Shot Multibox Detector を用いてカメラ画像内での2次元座標を得る.次にピンホールカメラモデルを用いて2次元座標 と3次元座標の変換を行うことで視覚障碍者の位置推定を行う.歩行領域推定には路面領域のセグメンテーション ンとエッジ検出・ハフ変換を組み合わせることで,道路内の縁石・白線の検出行った.縁石・白線推定と視覚障碍 者の位置推定の評価実験を行い,実験結果より提案手法の有用性の見通しを得た
  • -拡大鏡を用いたユーザインタフェースの検討-
    日野 翔豪, 比良 祥子, 大塚 作一
    セッションID: 19-03-14
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    半側無視患者が PC 上の横書きの文章の文頭(左端)を見落としてしまうことを防止するツールを検 討した.本ツールの基本コンセプトは患者の要望に基づいてディスプレイの一部を拡大表示することである.ユー ザインタフェースを検討した結果,基本機能に加えて,(1) 表示当初に当該ウィンドウに注意を向けるための工夫 としてウィンドウ全体を点滅させる機能の付加,(2) 片麻痺であっても片手で操作が可能となるように,特殊キー (Ctrl, Alt など)の連打と一般キー(矢印,英数字など)の打鍵とを時間的に関連付けて機能制御を行う機能の実 装,(3) 視認性の向上を目的とした当該ウィンドウ枠の配色の工夫を行った.また,本ツールは,老眼を伴う年配 者や一般のプレゼンテーション等の補助ツールとしても十分に有効利用可能である.
  • 海野 浩, 上平 員丈
    セッションID: 19-03-15
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    本稿は,デジタルサイネージからスマートフォンへ,表示された動画像に不可視に付与された複 数の種類の情報を時分割多重方式で伝送する技術について述べる.提案技術では,フラットパネルディスプレイに 表示される動画像の中に複数種類の情報を不可視に付与し,その表示された動画像を撮影した動画像からそれらの 情報のうち任意の情報を選択して獲得する.その技術を実現するために,情報の形式と情報を抽出し選択する方法 を提案した.さらに,提案した方法が実現可能であることを実験的に示した.
  • 檜垣 貴仁, 柳原 圭雄, 木下 浩二, 一色 正晴
    セッションID: 19-03-16
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    中国国内において,偽札が横行しているという問題があり,その対策が必要である.そこで,紙幣を 適切に管理するために,記載されているシリアルナンバー記録および共有することで,紙幣追跡や偽札判定が可能と なる.そのため,紙幣からシリアルナンバーを高精度で識別できるシステムが必要とされている.従来のシステムでは CNNを用いて文字の識別を行っているが速度等の問題によりより高速な処理が可能なBNNを用いて高精度の文字の 識別を行う.しかし,BNNはCNNの結合荷重と特徴マップの値を-1か1に置き換えて積和演算を行うため精度が下がっ てしまう.そこで,本論文では二値化の際の誤差に対して誤差拡散法を用いることで精度向上を目指す.
  • 関 勝人, 亀田 昌志
    セッションID: 19-03-17
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    我々は高解像度画像の符号化を想定して,ウェーブレット変換を用いた画像復元 型符号化の開発を行っている.先行研究において生成される高周波成分の画質改善に関する寄 与が十分なものではなかったために,本稿では,2 種類の高周波成分生成法を提案し,原画像を 用いて最適探索することで十分な符号化性能が得られることを確認した.最後に,原画像を使用 しないことを踏まえて,高周波成分の特徴を実験により明らかにした.
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