画像電子学会研究会講演予稿
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画像電子学会第245回研究会講演予稿
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
開催日:2009年7月24日 会場:新潟工科大学
13:00-14:30 座長:新谷 幹夫(東邦大学)
  • 佐藤 恭介, Mustafa M. Sami, 菊池 久和, 朔 敬
    原稿種別: 一般
    セッションID: 09-01-01
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    口腔悪性腫瘍の病理診断に際して,口腔病理画像から診断に有用な特徴量を抽出することで,診断労力の軽減と病理診断の標準化に貢献したい.本稿では,口腔病理画像から,発達病巣内壁に存在する基底細胞配列を抽出し,計数を行う処理について提案する.また,新たな特徴量抽出のために,口腔病理画像中で特に重要な情報が集中する上皮組織領域についてセグメンテーションを行った.基底細胞の計数処理は,距離変換を用いることで,細胞同士の連結を解除し,精度を向上することができた.上皮組織領域のセグメンテーションでは,自己組織化マップ型のニューラルネットワークによって,画像に適した閾値を算出することで,特定領域のみを区分することができた.
  • 杉山 謙太郎, 宮口 竜也, 菊池 久和, 村松 正吾, 小林 淳一
    原稿種別: 一般
    セッションID: 09-01-02
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    はんだ付け外観検査装置では,はんだの有無や浮きなどの不良検出は比較的容易であるが,はんだ量の多寡や形状等,フィレットの状態識別は必ずしも容易ではないとされている.本研究では,可視光カメラで撮像された画像から,はんだフィレットの状態を識別するためのはんだ付け外観検査装置の識別系の設計,ならびにそのための有効な特徴量の調査を目的とする.テクスチャ特徴量を中心に,いくつかの特徴量を選択し,代表的な5つのはんだ付け状態に属するサンプル画像に対し,識別実験を行った.その結果,選択した特徴量と提案手法の有効性を確認した.
  • 肖 宏挙, 成 紅梅, 星野 坦之
    原稿種別: 一般
    セッションID: 09-01-03
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    近年、デジタル画像が幅広く利用されるようになり、画質に対する要求も日々高いものとなっている。輪郭強調は高画質化の重要な手段の一つである。周波数領域での輪郭強調処理の研究例は少ないが、改善効果の可能性が高い。本研究ではFFT(Fast Fourier transform)で画像を周波数空間に変換し、三種類のフィルタによって輪郭強調を行った。強調処理結果から、各フィルタの効果を分析、比較し、周波数領域での輪郭強調の可能性を追求する。
15:15-16:45 座長:有川 知彦(NTTサービスインテグレーション基盤研究所)
  • 高野 展寿, 田中 雄一, 長谷川 まどか, 加藤 茂夫
    原稿種別: 一般
    セッションID: 09-01-04
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    二次元画像から三次元的なオブジェクトの距離,あるいはオブジェクト間の距離(depth)を画像処理手法によって推定する場合,通常はステレオカメラ等により複数枚の画像を撮影し,これを利用して距離情報を得ることが一般的であるが,コスト・利便性などが問題となる.一方,一枚の静止画像からシーン構造理解(学習)によってdepth 情報を推定する研究が行われているが,学習のために非常に多数の画像が必要であり,効率的なdepth 推定のためには大きな計算コストが必要となる.本研究は,この点に着目し,単一画像から学習を経ることなくdepth 情報を推定する方式の基礎検討を行ったので報告する.
  • 菱沼 大地, 田中 雄一, 長谷川 まどか, 加藤 茂夫
    原稿種別: 一般
    セッションID: 09-01-05
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    符号化標準規格 H.264/MPEG-4 AVC では,隣接する動き補償ブロックの動きベクトルをもとに予測ベクトルを作成するため,参照ブロックにおける動きベクトルが着目ブロック自身の予測ベクトルの算出に適さない場合がある.本研究では,ブロックに基づく動きベクトル予測の性能改善手法を提案する.提案手法では,複数の参照ブロックの動きベクトルをそれぞれ求め,極端に方向の異なるものを除いた上で,予測残差信号に基づいて参照ベクトルの妥当性を評価する.さらに,この評価をもとに各参照ベクトルに重み係数を乗じて予測ベクトルを生成する.
  • 中里 友紀, 向井 信彦, 小杉 信
    原稿種別: 一般
    セッションID: 09-01-06
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/08/31
    会議録・要旨集 認証あり
    コンピュータグラフィックス(CG)を用いた人物行動のシミュレーションにおいて, 周囲環境から獲得した視覚情報をもつ人物モデルを考案し, このモデルに従った自律的な行動の生成手法について述べる. 視覚情報とは各人物モデルの視点における, 周囲環境にある物体の色情報と視点から物体までの奥行情報である. 迷路のような分岐が多い空間を対象とし, 本手法を適用することで, 分岐点や空間内に存在する物体を各人物が自律的に認識し, 周囲環境の地図を自動的に作成することで, 目的地まで到達するシミュレーションを行い, 本手法の有効性を確認した.
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