地理学評論
Online ISSN : 2185-1727
Print ISSN : 1347-9555
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77 巻 , 9 号
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  • 上杉 和央
    77 巻 (2004) 9 号 p. 589-608
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    本稿では,主に元禄期頃までの大坂の初期名所案内記にみえる名所観を検討した.その目的は,当時の名所観はどのように構成されていたのか,そして名所観に地域差はないのか,といった点を論じることにある.まず,江戸時代の名所は歌名所と俗名所に区別されていたことを確認し,さらに名所たらしめる情報の時間差によって〈過去名所〉と〈現在名所〉に区分し得るような名所観の構成を提示した.研究の蓄積が多い江戸での検討結果では〈現在名所〉が強く意識され,また京都では〈過去名所〉への意識が強い.一方,大坂の初期名所案内記を検討すると,〈過去名所〉への指向は強いものの「ハレ」の日の行事を中心とした〈現在名所〉への関心も高まっている状況が見出され,江戸とも京都とも異なる名所観のあり方が明らかとなった.
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  • 早崎 将光, 田中 博
    77 巻 (2004) 9 号 p. 609-627
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    数日スケールの急激な気温変動イベントを対象とし,54年間(1948~2001年)のNCEP-NCAR再解析データを用いて,北半球全域における時空間分布と温暖化傾向に対応した発生回数の変化について調査した.本研究で使用した気温急変イベントは,個々の地点における日平均地上気温が3日以内で±20K変化した場合と定義した.発生回数の多い4地域(西シベリア,アラスカ,カナダ北西部,カナダ南東部)における広域気温急変イベントの発生期間は,大部分が寒候期(11月から2月)に集中していた.発生回数の極大時期は,西シベリア地域では11月・12月,北米大陸上では12月・1月と地域差がみられた.また,寒候期平均気温偏差に対する気温急変現象の平均発生回数を調査したところ,4地域ともに温暖偏差時の発生回数は寒冷偏差時に比べて15~25%程度減少しており,この傾向はとりわけ西シベリア地域とカナダ北西部地域で顕著であった.上記2地域における総観場の時間発展を明らかにするため,典型事例の合成図解析を行った.その結果,カナダ北西部地域での気温低下時には,アラスカ上でブロッキング高気圧が形成され,引き続いてカナダ北西部への寒気の南下がみられた.また,西シベリア地域における気温上昇時には,西シベリア低地から東アジア方面への寒冷域の南東への進行とそれに付随したシベリア高気圧の発達がみられた.これは,典型的な東ブジアへの寒気の吹出しパターンと対応していると考えられる.これらの結果は,将来的な温暖化傾向に伴い,地域的には日々のスケールの気温変動性が減少する可能性のあることを示唆している.
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  • 友澤 和夫
    77 巻 (2004) 9 号 p. 628-646
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    本稿では,インドのバンガロールに進出したトヨタ社の現地法人トヨタ・キルロスカ・モーター (TKM) 社を事例として,生産の小規模性に対応して構築された生産システムの特徴を明らかにした.TKM社では,当面の生産規模拡大の不透明さを前提に設備投資が抑えられ,廉価で調達できる労働力を活用した生産ラインが築かれた.部品は,同国の主要な自動車産業集積地に所在する日系企業,外資系企業,ローカル企業から調達しているが,金額的にはバンガロールに進出したグループ企業によって大部分が占められた.サプライヤーからの部品搬入には,ミルクラン方式が全面的に採用され,JITを実現しながら物流コストを削減する仕組みがっくられた.TKM社とローカル・サプライヤーとの取引金額は概して小さく,それらの取引の基本構造である範囲の経済性の追求を変えるには至っていない.日系サプライヤーの中にも,同社以外のメーカーとの取引を始めているものもみられ,インドでは取引先の多様化が競争優位を獲得する一つの方法であることが示された.
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  • 77 巻 (2004) 9 号 p. 647-648,i
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
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