高齢化社会における都市公園の在り方を検討することが重要である。本研究は.高齢者率の高い東京都区内の都市公園を対象として, 公園利用の実態調査を行い, 高齢者の利用特性 年齢, 時期, 目的, 理由, 来園手段, 来園頻度 および利用特性と来園距離との関係, さらに利用特性 (目的, 理由, 手段) と誘致圏域との関係について分析を行った。その結果, 公園利用の目的, 理由, 手段によって誘致圏域が異なる実態が明らかにされ, 来園距離に対する誘致圏域の相対性が指摘された。今後, これら様々な要因との相互関係を考慮しつつ, 異なる規模・性格の公園についてさらに調査研究を進める必要がある。
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