森林立地
Online ISSN : 2189-6275
Print ISSN : 0388-8673
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解説
報告
論文
  • 染谷 祐太郎, 丹下 健
    原稿種別: 論文
    59 巻 (2017) 2 号 p. 53-60
    公開日: 2017/12/23
    ジャーナル フリー

    植栽に適したサイズのコンテナ苗を通年で供給し,コンテナ苗造林の普及を促進するためには,伸長成長を制御する育苗技術が必要である。本研究では,1年生スギコンテナ苗を潅水を約10日に一度の頻度に制限して室内の弱光条件で33日間育成させ,成長と乾燥ストレス耐性の変化及び植栽後の活着への影響を調べた。処理苗の当年シュートの水分特性値の変化をP-V曲線法により測定した。1週間の処理でコンテナ苗の伸長成長は停止した。33日間の処理により初発原形質分離時の水ポテンシャルと飽水時の浸透ポテンシャルは上昇し,P-V曲線法による葉の水分特性値で評価される乾燥ストレス耐性が低下した。葉の乾燥ストレス耐性の低下は,葉内の溶質濃度の低下と対応していた。2016年8月12日に処理を行わなかった対照苗とともに植栽し,光合成速度や蒸散速度,植栽後の成長を調べた。処理苗と対照苗ともに植栽前後で光合成速度に有意な差は認められなかった。蒸散速度については,植栽前は処理苗の方が有意に高かったが,植栽後は有意な差が認められなかった。植栽後の成長では,処理苗は対照苗と比べて伸長成長量は有意に小さく,伸長成長していない供試苗が多かった。9月1日に掘り取り,植栽後に土壌中に伸長した細根量を測定した。植栽後の活着に非常に重要な植栽後の根量が処理苗と対照苗で有意差は認められなかったことから,本研究の結果は,スギコンテナ苗の成長制御技術としての被陰処理の可能性を示していると考えられる。

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